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ホームページはもう見られない?Google検索の3分の2がクリックされない「ゼロクリック検索」にWebマーケターはどう適応していくか

100の生業を持つ現代版百姓を目指す、破天荒フリーランスの山崎レモンサワーです。

今日も複業推進メディア「ウィズパラ」で取り扱った「ホームページはもう見られない?Google検索の3分の2がクリックされない「ゼロクリック検索」にWebマーケターはどう適応していくか」というテーマのお話をしていきたいと思います。(元記事:https://wizpara.com/1858/

今日はインターネット上の神的な存在になったGoogleの最近の検索結果の事情について考察していきたいと思います。

というのも、長年Web制作やWebマーケティングに携わってきたフリーランスとして、最近、特にGoogleの検索結果に変化が起こってきていて、それにともないWebサイトのアクセス数が減ってきているという実感がわきはじめたためです。

そのGoogleの検索結果の変化とは、検索結果の冒頭に、検索ユーザーが欲しい情報を掲載するようになってきたという変化です。

つまりは、その下に表示されている検索結果のWebページの中から目当てのページをクリックして、遷移しなくても、欲しかった情報が入手出来てしまうということです。

これをゼロクリック検索と呼びます。

Googleで検索する数の「3分の2はクリックされない」という衝撃的なデータもあるようです。

参考:「Google検索の3分の2はクリックされない、いわゆる”ゼロクリック検索”」にGoogleが反論

実際に自分で調べ物をするとき、検索を行って何回検索結果の中にあるWebページへのリンクをクリックしたかカウントしてみると、半分以上、別ページに遷移せずに、検索結果上部に表示されたGoogleが提示するNo.1の回答(最適な解)を見る事で目的を達成できてしまいました。

これは、情報を欲する検索ユーザーにとっては便利でいいことづくめかもしれませんが、サイトで集客数(アクセス数)を増やそうとするサイト運営者・Webマーケター・ブロガー・アフィリエイターからすると死活問題になりえる問題です。
単純にアクセス数が減るわけですから。自分のサイトに入ってから回遊ののち、購買というアクションの数が減る・・・サイト内の広告を踏んでくれるユーザーが減る・・・容易に想像できる話です。

まず、昨今、Googleの検索結果がどのように変化していて、ゼロクリック化が進んでいるのか、見ていきたいと思います。

なぜGoogle検索のゼロクリック化が加速しているのか?

なぜ最近Google検索のゼロクリック化が加速しているかを調べてみると、Googleの新しい機能、SERP機能が影響していることがわかってきました。

SERP機能

SERP(Search Engine Result Pagesの略)とは、日本語で直訳すると検索結果ページの意味で、機能としては検索した直後のページのもっとも目立つ箇所にGoogleが最適解と判断する情報を検索キーワードのジャンルに応じて最適な形式で表示してくれるというものです。

アンサーボックス

アンサーボックスとは検索キーワードに対する答えを示すページ群の検索結果一覧とは別の箇所に、Googleが最適解と判断している情報を抜粋して表示する機能です。

強調スニペット

「××××とは?」という検索をすると、Googleが回答をもっとも目立つ位置に表示してくれることがわかります。

強調スニペットにはページから抽出された回答の概要、ページのタイトル、リンク、URLが含まれます。

ライブリザルト

天気や渋滞情報など検索タイミング時点のリアルタイムな情報を返します。

ナレッジ(グラフ)カード


Googleが持っているナレッジグラフに存在する対象(人、場所、組織、物事など)を検索した際に、要約された情報が目立つ箇所に表示される機能です。

ローカルパック

ローカルパックとは、Googleマイビジネスの情報リストを検索結果に表示させる機能です。
Googleマイビジネスは、Google上(検索結果やGoogleMap)に無料で情報を公開し、最新情報を更新・管理できるサービスで、近年リアル店舗ビジネスや施設での活用がすすんでいます。

その他SERP

上記以外にも、SERPs機能での特殊表示は多数存在しています。

例:

  • 商品レビュー
  • 料理レシピ
  • サイト内リンク
  • ニュース
  • 動画枠、および動画カルーセル
  • ショッピング
  • Twitterカード
  • FAQ
  • 求人情報
  • イベント情報

年々SEAPの機能が増えて充実してきている感があります。

検索する側としては、ひとつページを遷移して、目当ての情報を探すというひと手間が省けるので、使い勝手は上昇して良い事づくめではあるのですが・・・
Webマーケター、サイト運営者としてはよりハードモードになっていきます。

アクセス数が稼げなくなれば、Webサイトを持つメリットも減少するので、Webサイトの制作者などの需要にもネガティブな影響が出てくると考えられます。

Google検索のゼロクリック化にサイト運営者・Webマーケターはどう対処していくか?

さて、前述のとおり検索エンジンを利用する一般ユーザーにとっては、検索エンジンの利便性は日々、向上していると言えますが、Webサイトを活用して集客や、マネタイズを目指すサイト運営者やWebマーケターにとっては、オーガニック検索でのアクセス獲得の難易度は日に日に難しくなっていると言わざるをえません。

Googleは、第三者が提供する情報を、自らのプラットフォーム上に表示させ、肝心のアクセス流入はさせないのですから、サイト運営者からすると、そりゃないよGoogleさんと考えてしまうのも無理もないと言えます。

ただ、インターネット上では、すでに神に近い存在のGoogleですから、異を唱えたところで何も始まりません。

その神がしめすルールの中でいかに、よりよく立ち回るかを考えるべきでしょう。

自分もWeb制作者として、ネガティブな影響を感じつつありますが、今後さらに進むであろうゼロクリック検索の流れの中で、どのように立ち振る舞うか日々、戦略を練っており、その中のいくつかご紹介いたします。

オーガニック検索からの集客の減少は避けられないと割り切る(リソースを別にまわす)

インターネット上の情報量(競合)が増えている昨今、ゼロクリック検索がなくてもSEO施策の難易度は上がり、オーガニック検索でのアクセス流入の増加が見込めない中、ゼロクリック検索は、神的な存在であるGoogleが全てのサイトの競合になることを意味しています。

例えるなら、Amazonが膨大なビッグデータから、各商品ジャンルの売れ筋によく似た商品を自社開発してプライベートブランドとして販売し、商品を検索する際も、自社のプライベートブランドの商品を上位に表示させるのと似ています。
Amazonに出店する他のお店(Google検索エンジンプラットフォームで集客を目指すサイト運営者)にとっては、プラットフォームが競合となる深刻すぎる状況です。

オーガニック検索からのアクセス獲得が難しくなるなら、リスティング広告での集客を狙えばいいのではないかという考えもあるのですが、こちらもGoogleが握っているわけです。

当然、広告出稿者が増えれば、当然、キーワード単価が上昇していき、広告費を到底ペイできないくらいの水準まで、単価は高騰していく事が予想されます。

オーガニック検索からのアクセス増を目指すSEO施策の難易度が上がれば、おのずとリスティング広告経由での集客の難易度も上がるという事です。

プラットフォームを持つ者の強さは絶対的です。

SEOもリスティングも無理ゲーに近くなっていくと、まずは認めることです。まずは認めないと何も始まりません。

Webサイトは無駄にはならない、SERPsを意識した構造化データをサイトに組み込む

SERPsが浸透することで多くのサイトのアクセス数が減ることはどうやら間違いありません。

ただ、このSERPsに掲載される情報源になるべく、サイトを補完していくことには価値があります。

SERPsで表示された情報には引用のリンクもありますし、そこからのアクセス流入はゼロではありません。

またアクセス数が伸びなくても、リアル店舗などでは、集客につながればいい訳ですから、しっかりとSERPs上で情報をしっかりと露出できるようにサイトを整えておきましょう。

具体的には、Googleマイビジネスにしっかりと情報を登録したり、保持しているWebサイトがそれぞれのSERPsで表示されるのに必要なGoogleが提示しているフォーマットの構造化データをサイト(ページ)内に埋め込んだりなどの対策です。

SERPsが浸透する中で、SERPsに表示される一部のサイトをのぞきアクセス数は減少の傾向が進むと思いますが、しっかりとSERPs上に表示されることを見越して、対応するフォーマットのデータをサイト(ページ)に埋め込んでいくことで、SERPsから自サイトへのアクセス誘導のチャンスを残すことができます。

SNSや検索エンジン以外のプラットフォームからの集客を目指す

今まで企業の集客Webサイトでも個人のブログ・アフィリエイトサイトでも、Google検索エンジンのアルゴリズムのアップデートがおこるたびに、検索順位の大変動がおこり、これまで稼げていたアクセス数が激減したという様を、何回も何回も目撃してきました。

Webサイトへのアクセス流入の選択肢が、検索エンジン(Google)一択であると、唐突にふってくるアルゴリズムのアップデートによって、今まで稼げていたアクセス、そしてそこからもたらされる収益が、ある日一瞬のうちにゼロになってしまう事があるのです。

これを回避するには、検索エンジン以外のアクセス流入手段の獲得、検索エンジン以外のプラットフォームでのWebマーケティングを確立することが必要になります。

簡単にいうと、Googleの検索エンジン依存をやめるということです。

今は、物事を調べる際の、選択肢が検索エンジン一択ではなくなってきました。

調理法や旅行先を調べるならYoutube。時事ネタ・ローカルニュースならTwitter、イベントや個人の活動ならFacebookやInstagram・・・

その他、求人情報や移住案件、シェアリングエコノミーを取り扱う、各ジャンルに特化したプラットフォームなども乱立してい時代です。

Googleに情報を公開していないクローズドなプラットフォームなども出てきています。

Googleでの露出の難しさは上がっている一方、Google検索エンジン以外での集客が、アイディアしだいで可能になってきているのです。

ただ、あまりに選択肢が多くなってきているので、Webマーケターもそれぞれ何のプラットフォームを専門・得意分野にするかによって、収入の差が広がっていくでしょう。

今後もWeb業界の変化・トレンドに合わせて、Webマーケター自身も変化し続ける必要がありそうです。

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