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大学を卒業していきなりフリーランスとして独立するのはありかなしか?フリーランス志望者も一度は会社に入ったほうがいい理由

100の生業を持つ現代版百姓を目指す、破天荒フリーランスの山崎レモンサワーです。

今日も複業メディア「ウィズパラ」で掲載された記事の中から「大学を卒業していきなりフリーランスとして独立するのはありかなしか?フリーランス志望者も一度は会社に入ったほうがいい理由」という話をしていきたいと思います。(元記事:https://wizpara.com/1754/

最近、フリーランスとして働きたいという若い人が増えてきました。

ランサーズが発表した『フリーランス実態調査 2021』によると、2020年は新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響で働き方が大きく変わった1年間で、広義のフリーランス人口は全ての労働人口の24%を占める1,670万人にもなるそうです。

そんな脚光を浴びているフリーランスという働き方ですが、

学生の方から、サラリーマンとして社会人経験をふまずに、大学卒業後、すぐにフリーランスになるのはアリかナシかについてよく聞かれます。

今日もはじめに結論から言ってしまうと、大学卒業後にいきなりフリーランスになるのはやめた方が無難です。

今日はその理由についてと、いずれフリーランスとして独立したいのであれば、会社選びと業種選び・職種選びは超重要という話しをしたいと思います。

大学卒業後にすぐにフリーランスにならないほうがいい理由

座学では稼げるスキルは身につかないから(大学までの教育課程では稼げるスキルはみにつかないから)

たとえ、フリーランス志望で学生時代から、Web制作のスキルや、その他フリーランスで稼くためのスキルアップのために勉強していたとしても、いきなりお金を稼げるレベルに到達するのは難しいと考えています。

実際に専門学校に通ったり、大学に通いながらテックキャンプのようなスキル獲得系のスクールに通ったり、自分で本を買って勉強したり、オンラインスクールを活用してみたり、Youtubeの教材系チャンネルを見て日々勉強したり、これらはフリーランスになるためのスキル獲得に非常に有意義な自己投資であることは間違いありません。

もちろん、これらスキルアップのために、費やした時間が無駄になると言っているわけではありませんが、実際に稼げる生きたスキルと言うのは、実際の実務の中で育まれると、これまでの経験で言わざるを得ません。

OJT(On-the-Job Training、オン・ザ・ジョブ・トレーニング)が何より重要なのです。

もちろん未熟な状態であっても、いきなりフリーランスになって、実務の中で成長と言う流れもなくはないですが、実績もなくスキルも未熟な状態ですと、仕事の獲得が困難で、仕事が少ないのでスキルも成長しないという悪循環に陥ってしまいます。

フリーランスに必要なのはスキルだけではないから

いや自分は、学生時代に、最前線の現場のフリーランスと同等のスキルを身につけるから大丈夫という人いると思いますが、そんな人も気を付けた方がいいことがあります。

それは、本業のスキルが高いだけでは、フリーランスとして成功することはできないからです。

わたしは、Web制作のスキルを生業にするフリーランスですが、それ以外にも経営者として、マネーリテラシー、受託契約書を交わすための最低限の法律・契約に関するリテラシー、見積り・納品・請求・帳簿付け・確定申告などの事務処理・経理に関するリテラシー、営業して経営者の方から信頼を勝ち取るための営業スキルなど・・・他にも本業のスキル以外に身につけなくてはならない、スキルやリテラシーが実に多いんです。

高度に分業化が進んだ会社組織のサラリーマンとは、あまりに勝手が違うので、じっくり準備を重ねる必要があるんです。

特に日本の学校教育では、会社組織の歯車として活動するための教育は充分詰め込んでくれますが、自らフリーランスや経営者として独立して活躍するような教育は一切なされません。

まずは会社組織に入り、給与をもらいつつ、じっくりフリーランスとして独立するための準備をしたためるのが最適手だと考えます。

日本の新卒一括採用ボーナスを活用しないのはもったいないから

日本型雇用の代名詞といえば、「新卒一括採用」と「年功序列」、「終身雇用」になります。

終身雇用制のような日本型の雇用体制は完全に崩壊するなんて言われて久しいですが・・・

確かに近い将来、日本型の雇用体制から、アメリカのジョブ型雇用にシフトしていくと思いますが、いまはまだまだ、ザ・日本式のメンバーシップ型雇用がしばらく続きそうです。

ここでいう日本の代表的な「新卒一括採用」ですが、新卒であることが、というより、新卒であるだけで、就職条件が優遇されるという見方もできます。

逆に日本ではこの新卒のタイミングで就職できなければ、恵まれた条件での就職の機会がガクンと落ちます。

この新卒一括採用のタイミングで、優良ホワイト企業への就職のチャンスを放棄するのはもったいなさすぎるんです。

日本のホワイト企業は生存戦略として最強だから

自分は、残念ながらブラック企業を渡り歩いてきたので、会社で働くことが嫌になり、フリーランスとして独立したわけですが、ホワイト大企業に入ることができるのであれば、そもそもフリーランスになりたいとも思わなくなると思います。それほどまでに日本の一部優良ホワイト大企業は最高すぎます。

終身雇用が崩壊すると言われつつも、日本の労働法が抜本的に改正されるまでの、しばらくは、表現は少し悪いですが、会社に入ってしまえばこっちのもの、ホワイト企業の恩恵をうけられます。

ホワイト企業は待遇面、金銭面でももちろんですが、労働環境面でもブラック企業とは雲泥の差があります。

インターネットも整備されていない昔ならいざ知らず、ネット社会であれば、大学時代から狙っている会社がホワイトか、ブラックであるかは少し調べればわかるはずです。

ちなみに電通のような例もあり、大企業であればホワイト企業という訳ではありません。
また公務員であっても、過酷な労働条件が強いられる職場の噂もチラホラ聞かれます。

ホワイト企業に就職することで、そもそもフリーランスになりたいという気も起きなくなるかもしれませんし、フリーランスになりたい場合でも、準備資金のためのたくさんのお金を稼ぎつつ、スキル獲得の為の時間も確保できつつ、副業でフリーになるための経験もつむこともできるでしょう。

最低でも独立して1年間の運転資金と生活資金が必要だから

フリーランスになるための準備としてどのくらいの準備資金が必要でしょうか?という質問もよくいただきます。

フリーランスといっても、どのような仕事をするか、事務所家賃はどのくらいか、商品の仕入は必要か、など事業によっても様々ではありますが、Web制作業を例としてあげると、

仕事に必要な機材やソフトウェア、素材購入費、Webサービス利用料、通信費、事務所や住居の家賃などの必要経費と当面の生活費、1年分程度はほしいところです。

最低でも300万円はあった方が無難です。

資金は実際に使う使わないは別として、多ければ多いほどビジネスの成功に結びつくと考えています。

お金に余裕が無いと、精神的にも余裕が無くなり、焦りから足元みられて条件の悪い仕事に飛びつかされたり、すぐに現金化しなければならない事情から自分のサービスを練磨できなかったり、自己投資にあてるお金がなかったりと、悪循環のじり貧モードに突入するからです。

スキル育成に会社がコストを払ってくれるから

日本の会社は、ほんとうに素晴らしいです(ホワイトに限る)。

スキルの獲得の為に、新卒社員を一から、じっくりお金と時間をかけて育ててくれます。

お金をたっぷりもらえた上で、将来自分が独立しても困らないスキルの習得をさせてもらえると考えたら、この上なく幸せな事です。

まぁ、会社的にはせっかくお金と時間をかけた人材に辞められてしまったら、大損失なので、一生会社に忠誠を誓ってくれそうな人材しか、入社させたくはないでしょうが。

ただ、良い悪いは置いておいて、利用できるものはしっかり利用させていただいて、たくましく、この不条理の世の中を渡っていくくらいのふてぶてしさを持つべきでしょう。

将来フリーランスとして独立するためのキャリアプラン・アクションプラン

フリーランスとして独立するにしても、大学卒業したら企業に就職した方がいいよ(ホワイトに限る)という話しをしてきました。

ただ、何回もホワイト企業に限ると言ってきたように、やみくも、どこでもいいから就職というのでは、間違いなく描いているキャリアを進めないと思います。

自分は将来どのような働き方をしていきたいのか、そのためにはどのようなキャリアを進んでいけばいいのか、学生時代から戦略を練って進んでいかねば、自分の理想の働き方は手に入りません。

ルーチンワークばかりでスキルや知識が蓄積できない会社はさける

会社に入るにしても、どんな会社に入るべきでしょうか。

ルーチンワークに従事させられたり、ジェネラリストとして働き続けても、フリーランスとして稼げるスキルはなかなか身につきません。

スペシャリストになるべく開発職として就職するか、フリーランスとして独立する際に役立つ知識が身に着く仕事に従事できる会社を慎重に見極める必要があります。

できれば学生時代に積極的にインターンシップを活用して、実際に複数の職場を体験して比較検討したうえで希望の企業を選択が出来れば、自分のキャリア構築に、間違いなくプラスになります。

斜陽産業ではなく、これから伸びていく業種の会社に入る

いかに、名のある大企業であっても、この変化の激しい時代では、あっという間に淘汰されうるという事を肝に銘じておきましょう。

斜陽産業や、いかにも旧態依然とした古い経営体制が残る会社などは、徹底的に避けるべきです。

最新のITや新しい働き方の制度を積極的に導入していて、これから市場が伸びていく業種にまとをしぼりましょう。

WantedlyなどのビジネスSNSなどを活用すれば、社内の雰囲気や経営者の考え方、職場で働く社員がのびのび働けているかなどが、可視化されているので、入るべき企業とそうでない企業を見極めることが、昔より容易になってきています。

スキル獲得や運転資金の確保などフリーランスとして必要な準備を整える

フリーランスや会社を立ち上げる独立起業するためには、高いスキルや多くの周辺知識を身につける必要があります。

また、当面の運転資金と生活資金で、1年分程度は用意しておく必要があります。

あまりにストレスフルなブラック企業では、日々の業務で疲弊し、スキル獲得の為の勉強などに費やす労力はのこりません。

また、たまったストレスを解消するために、ついつい浪費にはしり、いつまでたっても準備資金がたまらず、その会社で働かざるを得ない状況、いわゆるラットレースが続いてしまいます。

もし、入った会社が、最悪ブラック企業だと気づいた場合、その会社で働きながらフリーランスとして独立・起業するための準備をするのはほぼ不可能です。

自分であれば、我慢せずに気づいた瞬間に辞めて、別の会社に転職します。

実際に副業を開始して、フリーランスとしてやっていけるか感触をつかむ

昔は副業を認めている会社は少数でしたが、国主導で働き方の改革を進めているおかげで、ダブルワークを許可する企業が増加してきています。

終身雇用が崩壊している以上、会社にしがみついても、最後まで保護してくれないのであれば、副業などで個人自ら将来に備えるしかないわけですから当然の流れですよね。
フリーランスを志す人にとってはいい流れですね。

いきなりフリーランスとして独立しても、当初の想定通り仕事が獲得できる事は稀なケースと言わざるを得ません。
その前の段階として、企業に勤めながら副業でトライアンドエラー、そして修正を繰り返し、自分でビジネスを行う感覚を養う事をおススメします。

今は、週末に行える小さいタスクの副業などが、クラウドソースや特技マッチングプラットフォームなどで、簡単に始められることも大きな追い風と言えるでしょう。

まとめ

人生100年時代と言われてますから、当然、働く期間も長くなっていくわけです。

ひとつの会社に勤めあげて、退職金で余生を過ごすという時代は、とうに終わったということなのでしょう。

いくら大企業やホワイト企業であっても入ったら一生安泰というのは、過去の価値観になりつつあります。

これからはキャリアを考えて、積極的に転職を繰り返す時代が来ると確信しています。

学生の方におススメするキャリアプランは、まずは時間的にも金銭的にも精神的にも余裕を担保できる、できるだけホワイトな企業にもぐりこみ、いざとなったらひとりでビジネスを始められるくらいまで、自分のスキルアップとリテラシー向上に日々心がけるというものです。

ぜひ、幸福度の高い働き方を自らの手で切り開いていってください。

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