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学生時代、野球に夢中だった私が農業の道へ。こと京都に入社したきっかけ

「こと京都に入社したきっかけ」今回は入社5年目(2015年入社)農産課の池島孝将さんです。

池島さんというと、1月にテレビ朝日の朝番組『旅サラダ』でラッシャー板前さんに取材いただき、一時Twitterで「九条ねぎのお兄さん」と話題になった方。普段は、サブリーダーとしてメンバーをまとめ、亀岡市内全体の圃場管理を担当しています。

そんな池島さんは、なぜ農業に興味を持ったのでしょうか。今回は、学生時代の話から「こと京都に入社したきっかけ」や「今後の野望」などをお聞きしてみました。

野球に夢中だった学生時代から、農業の道へ

農産課のサブリーダー池島孝将さん。京都出身で「タキイ研究農場付属園芸専門学校」で農業を学んだ後、2015年に「こと京都」へ入社。現在はサブリーダーとして亀岡市の圃場管理を担当されています。趣味は、野球とスノーボード。

―学生時代にハマっていたことは何ですか?

小学・中学・高校とずっと野球一筋で、出身は京都なんですが、高校は推薦で島根へ行っていました。ポジションは「左投げのピッチャー」。今でも、月に一回くらいは草野球に行っているんですけど、仕事とはまた違った汗を流せるので、気持ちいいですね!


―農業に興味を持たれたきっかけは?

高校時代に進路を考えたとき、目的もなく大学へ行くと、なんだか遊んで終わってしまいそうな気がしていました。何かひとつやりたいことを決めて、将来につなげたい。「料理」に興味があって、一時期は調理師の専門学校へ進むことも考えましたが、料理のもとをたどって、野菜や魚といった「一次産業」の方に興味を持つようになっていました。


―高校をご卒業後は?

「タネのタキイ」という会社をご存知でしょうか。野菜や花などの大手種子メーカーです。ある農家さんのところへ研修に行かせていただいたのですが、その農家さんススメで、高校卒業後は「タキイ」という会社がつくった農業の専門学校へ進みました。

けっこう有名な学校で、北海道から沖縄まで全国各地の「農家の後継ぎ」が集まります。子どもの頃から農業を見て、ある程度の経験や知識もある。そんな方ばかりの中、僕だけ「非農家」で、全く何も分からない状態で入学したので、いろんな意味でえらい目にあいました(笑)


もしかすると、農業の専門学校がどんなところか想像がつかない方もおられるかもしれませんが、僕が通った専門学校はトマトからねぎなどの野菜やイチゴのような果物、花といった様々な作物について勉強できます。

午前中は栽培の実習をして、午後からは大学講師の方を呼んで肥料学などの座学をしたり…とにかく四六時中、農業についてを勉強しました。

全員寮生活だったんですけど、とにかく厳しかったですね。もちろん、門限や消灯時間はありますし、食事を何時何分までに終わらせて洗濯をする、校内の圃場(畑)から圃場まで3㎞ぐらいの距離を全員で走る、といった生活をしていました。


こと京都との出会い


収穫を担当されていた頃の写真。

―「こと京都」に出会ったきっかけは?

ある座学の授業の先生が経営学の先生だったんですが、1,2か月6次産業の話題に触れていて、そこで真っ先に出てきたのが「こと京都」でした。「京都で農業がしたい」って気持ちが強かったんですが、何とかここに就職できないかなって思ったんです。それで、講師の先生や校長先生にも相談させていただいて、こと京都の面接を受けました。


―農業で独立の道も考えられましたか?

専門学校の仲間がみんな農家の息子で、レベルが段違いに高かったんで、その時点で独立は厳しいと感じていました。専門学校を出ただけの僕の力だけじゃ無理だっていうのが分かっていたので、当時はもし独立するとしても、まずはどこかで働いてみてからだと思っていました。

こと京都には新規就農者を支援する「独立支援研修生制度」というのがあったんですが、僕は社員として入社し、かれこれ5年になります。



実際に入社してみて

とあるテレビ取材の待ち時間。縁の下の力持ちのような存在である「農産課」が表に出ることも。

―実際に入社してみてどうでしたか?

そうですね。夏場は5時、6時といった早朝に出勤して作業を始めるんですが、それは正直しんどかったです。でも、みんな年齢層も出身もバラバラなのに、上下関係なくアットホームな雰囲気なのはいいですね。


―現在はどんなお仕事をされていますか?

亀岡市内の圃場管理を担当しています。サブリーダーという立場なんですが、以前インタビュー記事でも紹介があった前川課長から7haの圃場を任せてもらっています。その圃場の栽培計画を立て、予定通り収穫できるように、毎日の作業を決めていく。現在は3名のチームなんですが、生育測定をしたり、肥料や農薬の散布計画を組んでいくのが僕の今の仕事です。

山間地域である亀岡市。収穫自体は別のチームがおこないますが、この風景の中、日々ねぎの表情を見ながら管理をしています。


―嬉しさややりがいを感じるのはどんなときですか?

やっぱり、一番はいいもの、いい九条ねぎが作れたときですね。春や秋は作りやすい時期なので比較的いい九条ねぎができます。でも、夏場や冬場は時期的にどうしても難しく、僕はそういう時期にいい九条ねぎを作らないと意味がないと思っています。

そういった作るのが難しい時期に、収穫チームや加工部の方から「いいねぎやったな」と言ってもらえたときはやっぱり嬉しいですね。


昨年度末には、1年間笑顔で仕事をしていた方に贈られる「こと京都賞」を受賞


―今後の目標や、ひそかに思っている野望などはありますか?

全く違う地域で栽培したり、全く違う作物を栽培してみたいっていうのはありますね。

別の地域だと、環境や条件も変わるので、自分の経験にもなります。

また、「違う作物を栽培したい」っていうのは、こと京都では九条ねぎの周年栽培をおこなっており連作障害は避けて通れない道です。今の京都・農産課の課題でもあるんですけど、違う作物や緑肥などを栽培して、圃場の土を一度リセットしたいですね。


あとは…願望ですけど、農産課にメンバーが増えてくれるといいな、と思っています(笑)


―では、農業生産に興味のある方へアピールをお願いします!

みなさん上下関係なく、アットホームな雰囲気という、僕が入社して最初に抱いた第一印象は今でも変わっていません。すごく仕事がやりやすく、楽しく仕事ができます。

よく「農業未経験でも大丈夫か」とご質問いただきますが、弊社は異業界から興味を持って入社された方や、農業大学や農学部出身でない方もたくさんおられます。もちろん体力は必要ですが、忍耐力と精神力があれば入社後でもきっと何とかなるんじゃないでしょうか。

将来独立したいと考えている方も、弊社には「独立支援研修制度」という新規就農者を支援する制度があります。うちでちゃんと3年間働けば、それなりに知識や経験がつめるので、ねぎを生産されたい方はぜひ弊社のホームページをのぞいてみてください。



―取材させていただき、ありがとうございました!

この日は朝礼から参加させていただき、実際の作業の様子も見させていただきながらの取材でした。毎日の作業のこと、チームのこと、農産課全体のこと。当たり前のことではありますが、同じ部署でも、立場によってお仕事内容も考えられていることも異なることを知りました。

今後もいろいろな方に取材していきたいと思います。


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