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そこには必ず可能性があるーー資金ショートを経験も「間違いなく大きくなる。」eスポーツ×教育市場への確信。【代表者インタビューVol.1】

ゲシピ代表 真鍋拓也への連続インタビュー企画。当社が手がける「eスポーツ英会話事業」&「eスポーツジム事業」にまつわるインタビューをお届けします。

第1回目となる今回のインタビューでは、起業後資金ショートしたにも関わらず、eスポーツ×教育市場に可能性を見出した至難の半年間について伺いました。

ー真鍋さんは起業前はヤフーで約11年間お勤めされてますよね。辞めるのに勇気はいりませんでしたか?

昔からやりたかったんですよね、起業というものを。怖さもありましたが、やっとできるという想いの方が強かったです。また、ゼロから飛び込んだわけではなくて、実は社内起業プランを出していたんです。ソフトバンクイノベンチャーというプログラムがあり、そこを通ると最大1000万円出資していただけて子会社を設立、その子会社の社長になれるという内容でした。

そのファイナルプレゼンの前の最終事前プレゼンで「真鍋君(ファイナルプレゼン)きっと通るよ」と言われていたんですね。ただ一週間後にファイナルプレゼンを控えたタイミングで、今一度胸に手を当てて「自分たちの手で作り上げたいものなのに、子会社でいいのか?」と考え直しまして。そこで、ファイナルプレゼンに出るのを辞めたんです。

そのプランを持って外部の投資家回りを始めたのが2017年の夏。それがニッセイキャピタルのアクセラレータープログラムに採択いただけたんですね。最初に500万円投資いただいて、プログラムに通れば追加で4500万円出資いただけるありがたいプログラムでした。投資を受けるためには自分の会社を持たなければいけないので、ヤフーを辞めました。そのため、ある意味比較的安全な形での起業でした。

ー起業への想いはいつ頃からお持ちだったんですか?

奥さんからは「学生の頃からよく言っていたね。」と言われました。僕は、全然覚えていないですが、学生時代から漠然と起業したいと思っていたのかもしれません。

基本的に、人がやらないことをやるのが好きなんですよね。

僕、上智大学の外国語学部卒なんですが、その中でもロシア語専攻なんですよ。受験の時もロシア語専攻がある大学しか受験していないんです。

ーそれはまたなぜですか!?

高校生の頃、英語がそこそこ得意だったのですが、もう一言語を使えるとしたらアメリカの対国のソ連の言葉を使えれば人生は安泰なんじゃいか?と思いまして(笑)

発想は単純ですが、まわりでやってる人がいないことをやりたい、そんなちょっと変わっているところがあると思います。

ー漠然と起業したいと想いがある中で、一社目のキャリアはどちらでスタートされたのでしょうか?

金融機関で6年間営業をやっていました。ただ、そこでの営業をどうしても「誰かが作ったものをひたすら売る兵隊」の様に感じてしまい、耐えられなくなったんです。どうせモノを売るなら自分で作ったモノを売りたいと強く思っていました。しかしなかなかモノを作るチャンスがなく、その後、ヤフーに転職しました。

広告系の部署に配属になりまして、代理店営業を一年ぐらい経験し、営業企画・商品企画と渡り、企画畑の人間になりました。途中で社内異動があり、後半の6年は新規事業プロジェクトのリーダーをやっていましたね。

ー冒頭のお話に戻りますが、その後は、採択された事業を始めるも、資金ショートされたそうで…。傍から見ると壮絶な始まりのように見えますが、その時は辞めようと思わなかったんですか!?

辞めようと思ったことは一度もありませんでした。半年以上無報酬でしたが、諦めませんでしたね。僕の楽観主義もあるかもしれないです。

ただ、eスポーツの世界は外から見るとわからないかもしれないですが、中に入っていると間違いなく大きくなっていく実感があったんですよね。そこでの「人の成長に関わる事業」は必ずやりようがあるという確信がありました。しかもそれを他の人にやられるんだったら、自分たちでやりたいという思いが残っていたと思います。

ーその半年間はどのように事業を進めていたのでしょうか?

その半年間は、eスポーツジム事業の検証を続けていました。うちのその時のアセットはゲーミングPC4台のみ。その4台を、色々なレストランやバーを間借りしてタダで置いてもらって「お金払ってでもそこでプレイしたいと思うか、そこで教えてもらいたいと思うか」をずっと検証していました。地道にやっていましたが、その検証自体も段々コロナの影響でやりづらくなってしまったんですよね。そこで、コロナ禍でも提供できるようなオンラインのサービスを作らないと、となりました。

ーそれでeスポーツ英会話事業が立ち上がったんですね。これは、何がきっかけだったんでしょうか?

一番のきっかけはうちの子供です。2020年3月頃、緊急事態宣言で学校が休校になりほとんど外に出られなかった時期がありましたよね。その時子供が何をやっているかというと、一日6、7時間ずっとゲームをやっている。ボイチャ(ボイスチャットのこと)で学校の友達とゲームしながらずっと話をしていて。僕もゲームは好きなんですが「さすがに6、7時間はどうなの?」と(笑)

その時、こういう子は他にもたくさんいるんだろうな、と思いました。もし、このゲームをやっている”1時間”をより価値あるものに変えてあげられたら、子供も大人も多少は「良いことをやっているかな?」と思えるだろうと、考えました。そこで、もともと事業アイデアとしてあった「英会話」を取り入れてみよう、と思いつきまして。

思ったらすぐ動くのがゲシピの信条なので、周囲の人にお願いして英語話せてゲームが得意な人を探してもらい一緒にカリキュラムを作って子供にやらせたら、すごく楽しんでくれたんです。

ーコロナが追いやってきたものの、チャンスに繋がったんですね!

そうなんですよ。とはいえ最初は半信半疑でしたが。意外と皆ハマっていて「なんでこんなにハマるの?」と。生徒さんはもちろん、英会話のコーチも全然辞めないんですよ。コーチなんてまだ辞めた人一人もいないんですよね。生徒さんのほうは他にも優先順位があるので中には辞めざるを得ない方もいますが、一方で受験勉強をやっているけどこの日だけは、と言う形で続けてくれている方もいますね。


資金ショート、そして新型コロナウイルス感染拡大と逆風がある中でも「eスポーツ事業の可能性」を信じて突き進んできたゲシピ社。
次回インタビューでは、代表が描く今後のビジョンについてお話いただきます!

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