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【創業“前”ストーリー③】仕様変更に直面するしくじり。しかし大手ネットワークとのコネができて将来展望が開けることに

※画像などは後ほど入れます

1996~1997年頃、知人からの紹介で通信社ロイタージャパンの日本総代理店であるサンテレフォトという会社のデジタル化を手伝うことになりました。半常駐で1つ机を用意してくれるという条件で快諾し、電話かFAXで受注している報道写真の手配をメールフォーム経由で受注するという今では当たり前のことなのですが、25年前には「特別」なことだったので、その指南をするということで顧問契約を締結。社内にはデジタル化によってヒマになってしまう人もいるので、軽い反対に遭いながらも進めるしかありません。

まずは商品のカタログを作らないといけないので、それをDB化しながら、発注機能も実装し、試運転をしながら改善を続けていきました。クライアントワークなので失敗しないように慎重に進めていましたが、予期せぬ落とし穴がいくつかありました。


ひとつは情報ソースであるロイタージャパン側からの要望があるとは思っていなかったために、軽い仕様変更があったこと。十分あり得る話ですが、当時の私はそういう可能性を考えていませんでした。もうひとつは、情報配信先のNEC(当時はパソコン通信のC&Cメッシュ)へのデータ仕様をフィットさせなくてはいけないということが後で分かった、という点です。

この2点を改善するのに余計に3か月くらいかかり、私の顧問料を多少値引きして、事を収めました。

このサンテレフォトは毎日新聞社ビル(竹橋駅の上にあるパレスサイドビル)に入っているのですが、私がこの仕事を請けたのがちょうどスターバックスが日本進出を開始したタイミングでした。毎日新聞社ビルにもスターバックスができたのですが、毎日新聞社の記者がコーヒーを飲みに来て、「喫茶店のくせにタバコを吸えないってどういうことだ! ウチのテナントだろ、何とかしろ!」とクレームをつけていましたw

結果的にNECとのコネができたのが大収穫で、サンテレフォト社長も後押ししてくたことで、私個人とNECのパソコン通信担当者とのビジネスが可能になりました。ちょうどNECは、1996年にC&Cメッシュという通信ブランドを「BIGLOBE」に変えたばかりで、そのコンテンツとしてロイターのニュースを効率よくアップロードしたかったので、まずはそれを実現しました。

それと同時に、私が提供する「自動車情報」の配信も決まり、これがきっかけになって2003年くらいまでにニフティやso-net、AOL、msnといった各ISP(インターネット接続事業者)への情報配信が進むことになります。

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