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「こうしたい」という想いをカタチに!東急を巻き込み街をハックするURBAN HACKSの「アイデアソン」とは

こんにちは、東急株式会社「URBAN HACKS」採用担当です。

URBAN HACKSは、交通事業を軸に不動産や商業施設開発、ホテル等多彩な事業を展開している東急株式会社が、街づくりにおけるDXを目的に、2021年7月より生まれた新組織です。現在、新たなイノベーションを生み出すべく、積極採用を進めています。

今回は、URBAN HACKSが行っているアイデアソンについて、その概要や実施背景、アイデアが生まれるプロセスなどをメンバー4名にお伺いしました。

東急がURBAN HACKSの取り組みに積極的であり、その豊富なリソースをさまざまな角度から生かそうとしていることが伝わってきます。

東急のケイパビリティを、さまざまな新企画でグロース

―URBAN HACKSで開催されているアイデアソンの概要や位置づけについて、教えてください。

高山:このアイデアソンは、「スタートアップやメガベンチャー出身の多いURBAN HACKSメンバーが、東急のケイパビリティを持って新しいものを提案しつつ、グロースやあらたな新規事業構想・共創のキッカケができれば面白いのでは」というところから始まっています。

田中:URBAN HACKSでは、「アイデアをためて、その中から良さそうなものに取り組んでいきましょう」ということを当初から言っていました。

そのため、アイデアソンでは新しいメンバーに積極的にアイデア出しに参加してもらいたいという考え方があり、原則全員参加という形で開催していました。組織のエンゲージメントを高める目的もありましたね。日を追うなかで不定期開催に変わっていき、エンゲージメントというよりは「自分たちに何ができるか?」を考える場になってきています。

妹尾:開催回数は、今回で4~5回目だと思いますが、今回のアイデアソンがこれまでと違うところは、「プロジェクト化を通してPoCまで待っていけるレベルまでやりたい」という目標から設計している点です。

田中:今回のアイデアソンは、割と具体的なプロジェクト化を見据え、初の希望者制で行いました。結果、URBAN HACKS全体の約半数にあたる25名ほどが参加しました。

高山:アイデアソン自体が実験的に行っている側面もあるので、特に形式が固まっているわけではないんです。メンバーもスタートアップ的な勢いで増えていて、集まる人の特性も少しずつ変わってきていますし、割と楽しくやっていますね。形式としても、URBAN HACKSとして行うアイデアソンと、東急のプロパー社員の方と一緒に行うアイデアソンなどバリエーションがあります。ただ、もちろん遊びではないので、議論はしっかりと行っています。

組織として何を提案できるのか。東急を巻き込んだインキュベーション

―今回のアイデアソンを実施した背景について教えてください。

妹尾:東急グループは「City as a Service構想」を掲げているのですが、今URBAN HACKSがプロジェクトとして開発を進めているのはそのフェーズ1や2のところなんですね。段階としてはかなり基盤のフェーズで、本来やりたいフェーズに到達するまでは、あと数年かかります。そこで、今回のアイデアソンではそのフェーズ4や5にあたる部分をテーマとして取り上げています。そうすることで、フェーズ4や5の準備を未来から逆算して始めたり、先取りしたりできるのでは、という狙いもあります。

👆出典:『東急 統合報告書 2022』

高山:また、東急には「フューチャー・デザイン・ラボ」というオープンイノベーションを目指す考え方があります。社内外の方と一緒に、東急のアセットを使いながらイノベーションに取り組んでいるんです。その一方で、URBAN HACKSにおけるインキュベーションがどうあるべきかは、やはり論点だと思います。このアイデアソンは、自分たちが組織として何を提案していけるのか、考えるきっかけを作る場になっているのではないでしょうか。

―アイデアソンの効果やメリットについてはいかがですか?

高務:現在アイデアソンで生まれたいくつかのアイデアが、プロジェクトとして進行しています。一般的なプロジェクトとはかなり異なるにもかかわらず、URBAN HACKS以外のメンバーも巻き込みながら、きちんとプロジェクトとして進んでいる状況です。そもそも、東急自体にベンチャー気質というか、「新しいことを進めていこう」という心意気があると思います。URBAN HACKSだけが特殊で新しいことをやっているのではないし、東急全体を巻き込んで進めていけるという環境は、東急グループの強みだと思っています。

田中:人材育成の観点で見ると、普段、特にエンジニアは事業の構造や東急のリソースについて考える機会があまり多くはありません。アイデアソンは、普段使わない頭を使うことが出来る機会ですので、そこが良いところのひとつと言えるかと思います。今回特に、アイデアソンがひとつの研修というか、トレーニングとしても意味があることを強く感じました。

妹尾:それで言うと、フェーズ4や5になってくると、東急の資産を活かした新規事業構想や、ステークホルダーとの連携業務が多くなってくると思います。その時になってからはじめるよりも、今の時点でアイデアソンという形で実証実験を繰り返しておくことが、将来役立つと考えています。

高山:今回、「実は東急沿線に住んでいて、こういうところが気になってるんだよね」といった各メンバーの気付きが、しっかり言語化されて共有できました。URBAN HACKSは現在複数のプロジェクトを進めていますが、プロジェクト内だけでは連携されないような気付きを、お互いが知るきっかけになったのではないでしょうか。目には見えないものの、その点はかなり大きな効果だと思います。

約300案から選ばれ練られたアイデアが、4つのプロジェクトに

―アイデアソンでは、具体的にどのようにアイデアが生まれ、活用されたのでしょうか。

妹尾:アイデアソンのスケジュールとしては、事業部への提案資料を作成しURBAN HACKS内でのプレゼンまで持っていけるよう、準備ワークショップや各チームの「缶詰Day」を3週間ほどで行いました。まずはURBAN HACKS内で「いいね!」と思ってもらえるレベルまでブラッシュアップした感じです。プレゼン後は、提案内容を実際にプロジェクト化するかの意思確認や年度末までの目標を考える時間を設けました。「自考自走」の組織だからこそ自分の意思で進めることを大切にしています。

高山:準備のワークショップは、東急が運営するスペース「Shibuya Open Innovation Lab(SOIL)」で行いました。普段とは違う場所で、各個人がどんどんアイデアを出し合った結果、約300案のアイデアが集まりました。その中から「どれがいいと思いますか?」と議論・ブラッシュアップしながら、4つに絞っていった形です。これだけで約4時間ほどかかりました。

田中:最終的に残った4つのアイデアは、どれも東急のアセットをデジタル技術を使ってハックするものでした。これはあくまでも例ですが、「顔認証システムを活用することで、ビルに手ぶらで入館出来るようになる」というような、デジタル技術と弊社の不動産アセットを掛け合わせることで実現出来るユーザーストーリーを、単なる夢物語ではなく、関連する事業部やステークホルダーを具体的に想定しながら立案出来るということも、東急ならではの良さだと考えてます。

高務:私はこの4人の中で唯一参加者側だったのですが、一人の考えをベースにして作っていくのではなく、皆でワークショップを通じて作ったのが面白かったです。そして、アイデアがどんどんブラッシュアップされ、思ってもみなかった形になっていったので、その点も非常によかったと思っています。今後は、4チームとも、「東急の事業部や他の部署を巻き込んで、プロジェクトを進めましょう」と話しています。

妹尾:運営は、「プロジェクトとしてはどれだけ残るかわからない」と考えていました。しかし、全チームがプロジェクトとして継続が決まったのは、いい成果を残せたのかなと思います。

フラットさを活かし、変わり続けながらDXを進めていく

―最後に、採用候補者の皆さまに向けて一言お願いします。

高務:URBAN HACKSのいいところは、アイデアで終わるのではなく、実現に向けてプロジェクト化できるところです。URBAN HACKSだけでなく、東急全体として新しいことを会社のプロジェクトとして立ち上げて進められるという土壌があると感じています。もう一点、社歴の長さが全く気にならない、フラットな組織であることも利点だと思っています。今回、このアイデアソンに私が参加したのは入社2か月目で、他にも入社後1週間のメンバーが2人いました。その2人も、ワークショップでしっかり他の皆さんと議論して、内容をまとめたり発表したりしていたんです。「自分がアイデアを生み出していく」という情熱を皆が持っており、そこに社歴は関係がないという雰囲気がありますね。

高山:今回は「遊びではなく、プロジェクト化までしていく」という形で募集し、自主応募で集まったメンバーですので、「遊びではない」という前提に負けないというか、立ち向かうような気質がありました。現職で、普段から「こうしたいのに」というくすぶった想いを抱えつつも外に出せない人にとっては、URBAN HACKSはそういう気持ちを発散できる機会が、たくさんある組織だと思います。「声の大きい人が勝つ」みたいな会社って多いと思うんですが、URBAN HACKSはそうじゃないので、とてもおすすめです。

妹尾:カジュアル面談をしていると、「DXの内製化チームって、プロパー社員の方々にどう受け入れられているんですか」という質問をよく頂きます。プロパー社員の皆さんは、割とURBAN HACKSの取り組みを応援して協力してくださる方が多いと感じています。URBAN HACKSメンバーの中にも、プロパー社員の方がいるのですが、豊富なドメイン知識を活かして一緒にアイデアをブラッシュアップしたり、「アイデアが生まれたらいくらでも繋げますよ」と言ってくださったりと、内製開発組織としては恵まれた環境だと認識しています。。そういった雰囲気があるので、「東急にとって価値のあるアイデアの創出ができれば実現する地盤はある」という実感を持ちながら進められています。

田中:URBAN HACKSの取り組みは当初、「目の前のことを、とにかくやっていく」という印象でした。今はメンバーも増え、プロジェクトに関する取り組みも進んできて、少し未来のことを考える余裕が出てきたのではないかと思います。URBAN HACKSが始まって約2年ほど経ちますが、さまざまなプロダクトも形になってきていて、東急社内における理解も広まってきています。DXという点ではまだまだ道半ばだと感じますが、今後も組織として変化を続けつつ、アイデアソンのような取り組みも積極的に活用しながら、力強くDXを進めていければと思っています。どんどん変化していく組織なので、採用に応募するかどうかにかかわらず、ぜひURBAN HACKSに興味を持ち続けていただけると嬉しいです。


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