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投資の基準は「人」

採用担当の森川です!

私はビジネスプランナーとして事業の企画をメインにやっているのですが、入社するまではIT会社で主に営業をやっていたので、投資の世界も、事業企画の世界も全てが初めてでした。

「ペイフォワードって何をやる会社なの?」からスタートし、代表の谷井に対して初歩的なことも含めて質問をしまくっていたので、その時の内容を記事にしてみました。

ペイフォワードってどんな会社?

ペイフォワードは日本語にすると「恩送り」という意味です。僕はこれまでたくさんの方々にお世話になって今の自分があると考えています。そのご恩を元の人にお返しするのではなく、次の世代に役立てていくことこそが、恩をいただいた方にとっての一番の恩返しだと思っています。

そのような考え方を形にしたのがペイフォワードという会社です。


「プリンシパルインベストメント事業」とは?

プリンシパルインベストメント事業は、簡単に言うとエンジェル投資です。自己資金をもとに、将来成長・成功する若い起業家に対して必要な資金を提供する事業です。銀行のように融資するのでなくその会社に投資をするわけですから、その会社の事業が失敗すると一切返ってきません。ただし、事業が成功すればペイフォワードとしてその株式を保有することになるので、それが資産価値として膨れ上がります。

最終的には時期を見て株式を売却、投資リターンを得て収益化する、という事業です。


「ビジネスデベロップメント事業」とは?

業界、業種、領域にとらわれず、社会の役に立つ事業を数多く立ち上げていく、事業企画・開発だけを専門におこなう事業です。ペイフォワードの中で事業を企画し、準備を進め、整った段階で新会社を設立します。設立後は、我々ではなく新会社が主体となって事業を推進拡大してくことを期待しています。資本形態は問わず、100%ペイフォワード出資ということもあれば、他の企業と提携して合弁会社を作る、ということもあると思います。

ペイフォワードとしては、会社の売上利益の一部を収益化するのでなく、株式を保有し、その会社が大きくなったときの株式の評価額の上昇、これによりキャピタルゲインを得るというのが収益のモデルです。そのため、短期的な売上は重要でなく、長期的な視点から社会にとって必要な事業を作る、というのを事業企画のテーマとしています。

どちらの事業にしても、短期的に利益を追いかけるというよりは、長期的に見て、世の中のためになる事業を成長拡大させていくことを目的としています。


どんな会社に投資するのか?

様々な観点で見るため一概には言えないけど、あえて言うなら「人」を最も重視して投資しています。会社というのは、「人(経営チーム)」と「事業内容」の2つの要素が、成功の実現可能性を決めるうえで大きなポイントになります。両方揃っていれば良いけどそういうケースってあんまりないんですね。素晴らしい事業を普通の人たちがやっているか、素晴らしい人たちが普通の事業をやっているかでいくと、後者に対して投資する、という感覚です。

そのため投資する時には、目の前の相手が本当に将来を期待できる人間なのかを見極める必要があるので、基本的にはどれだけ素晴らしい事業モデルを持ち込まれてもその相手の実態が見えないうちは、投資することはありません。

僕たちは自己資本で投資をしているので、ベンチャーキャピタルのように一定期間内でいくらの投資をしなければならない、というノルマもルールはありません。

時間やノルマに追われることなく、真剣に検討して良いと思った人材、企業だけに投資をおこなうため、結果として僕たちの投資の実績としては実現可能性が高く、IPO、EXITといったハッピーな形に至る確率がすごく高い、というのが特徴だと考えています。


どんな「人」に投資したいのか?

例えば、田舎のおばあちゃんが利用するデイケアの施設を経営していたとして、デイケア施設の時価総額を高めるのではなく、おばあちゃんにとって少しでも良いサービスを提供しようと必死に頑張るような起業家を尊敬しているし、そういう人に成功して欲しいので投資したいと考えています。


どんな視点で「人」を見ているのか?

言葉にするのはすごく難しいのですが…これもあえて言うなら、アスリートを見るような感じです。

起業家はアスリートだと思っていて、自分が掲げた目標を何としても達成したいという強い欲求があり、その目標を達成するために、常日頃から自分を鍛えて、節制して、いかなることを犠牲にしても良いという強い情熱と覚悟を持っている。

成長する起業家、経営者ってとてつもない量の本を読んでいるし、ものすごい数の人とディスカッションをしています。ディスカッションというのは誰かに教えを請うわけでなく、自分がこう考えている、という結論をあらかじめ持っていて、その結論をもとに相手の意見を求める、意見交換をおこなうということです。

このディスカッションを多くの人と出来るようにするためには、常日頃からずっと物事を考え続けていなければなりません。事業のこと、社会のこと、人のこと、あらゆる物事についてですね。それはアスリートでいう基礎トレーニングみたいなものです。そんなアスリートのような起業家は自ずと成長していきますし、トレーニングを続けている人は話せば分かります。

ただ僕が投資をしないと決めたからといってその人の人間性や努力を否定するわけでは決してありません。どのような形であっても起業家は素晴らしい、というのが前提となる考え方です。

僕たちのスタンスである、業種業態にとらわれず世の中をもっと良くしていきたいと必死に動いている起業家への投資、という観点でいくとこのような回答になります。


どんな「事業」に投資したいのか?

業種業態は問わないですし、例えばIPOの時に時価総額が高くなるかどうか、という観点も重視していません。時価総額が高いか低いかというのは金融市場の話でしかありませんし、もっと言うと、今お話した世の中をもっと良くしていきたいと必死に動いているアスリートのような起業家であれば事業内容は問いません。


「実現可能性」はどのように判断するの?

1つは、その人と事業を組み合わせて考えた時に、その人がその事業をやるということに勝ち筋があるかどうか、です。例えば「ロケットを自分で開発して宇宙に飛ばしたい」という目標を掲げている人が文系の大学生であれば、「何で?」って思うでしょ?事業アイデアに対して、その人に全く知見がない場合は実現可能性が低いと判断します。

もう1つはその事業に立ちはばかる壁が見えているかどうかです。それは法律の壁であったり、テクノロジーの壁であったり、人間の心理の壁であったり、ですね。例えば、ウェブ会議ツールは新型コロナの影響で一気に普及したけど、それまでは一般的ではなかったわけです。ビジネスシーンで営業が顧客とアポイントを取ったときに、ウェブ会議で良いですか、とはなかなか言いにくい風潮があったのが、新型コロナの影響によって一気に無くなりました。その「風潮」というのが人間の心理の壁ですね。

そういった壁をいくつか倒した先に、マーケットが広がっているビジネスは世の中にいっぱいあるんだけど、どんな壁を倒せばその事業が成功するのか、それが見えていない場合は、実現可能性が低いと判断すると思います。


投資先の企業(起業家)とはどのように関わるのか?

「投資先」という関係性が前提ではありますが、必要に応じてさまざまな形や距離感での関わり方が考えられると思います。基本的にはその企業や起業家にとって、足りていないものを一緒に作っていく伴走型での関わり方をイメージしています。資金が足りなければペイフォワードから投資したり、事業の成長に必要となる人や会社を繋いだり。

どの程度深く関わっていくのかも含め、決まった形はありません。

他にもペイフォワードの中で出てきた事業アイデアを形にしたいとう人が現れたら、その人と一緒に作っていくというのもあるかもしれません。


ペイフォワードとしてどのような状態を目指すのか?

ゴールはありませんが、様々な業種業態の事業を生み出していくなかで、自分たち独自のノウハウ、メソッドが組織内に蓄積されている状態を目指したいと考えています。そして、様々な業種業態が集まったゆるやかなネットワークが作られることで、景気の波があったときにでもお互い心理的、経済的に支え合い、助け合うような、そういった企業のグループになれば良いなと思いますね。

「恩」を押し付けるつもりはないですがペイフォワードがきっかけとなって、色んな人がチャンスを掴めたら良いと考えています。


ビジネスプランナーとして採用する人はどのような人?

自分でマーケット、事業アイデアを見つけて事業の企画、開発ができる人材です。事業企画においては経験よりも感性、感覚が重要なので経験の可否は問いません。

自分でビジネスチャンスを見つけて、自分の力で具体化できる人を求めるので、実務能力が高い、ということも求められると思います。

あとは会社から指示を出すことはありません。マネジメントもやらないので自由裁量です。

そのような環境の中で自分で動き、自分で能力を磨いて、自分で成果を出せる人。本当に何もない、ゼロの中から事業を生み出していける人と一緒に働きたいと考えています。

株式会社ペイフォワードでは一緒に働く仲間を募集しています
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