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SansanCTOからスタートアップへ。株式会社batton CTO 秋山真咲にインタビュー!

【秋山 真咲 経歴】
ソフトブレーン株式会社(代表取締役社長就任)、Sansan株式会社(同社CTO就任)、シナジーマーケティング株式会社(プロダクト本部長就任)、株式会社Surpass(取締役副社長 兼 COO、CTO)を経て、2019年8月 株式会社battonへジョイン。

秋山さんのご経験を教えてください

スタートはまだパーソナルコンピューターの無い、オフィスコンピューター時代です。
当時は、各メーカーが独自のオフィスコンピューターのOSを開発していました。
パーソナルコンピューターを職場環境でも使いだすような時代になってきたところで、オフィスコンピューターへパーソナルコンピューターを構内モデムでつなげた自動車教習所のシステムを担当し、ビジネスアプリケーションの基礎を習得しました。



昔は学術的に使っていたインターネットですが、商用ベースでも使えるようになってきました。各社プロバイダー事業を展開し始め、私もNECでプロバイダー事業を作っていきましたTCP/IPというオフィスコンピューター時代とは全く異なるプロトコルを使い、ハイパーリンクという考え方が生まれ、キャラクターベースではなくグラフィックベースへと変化していきました。そこで、ファイアウォールやルーターなどのセキュリティを学んでいきました。当時のネットワーク機器はCiscoが中心でしたので、Ciscoのアーキテクチャにはだいぶ強くなりました。現在の土台となるインターネットアーキテクチャの基礎を身に着けました。



その後、ASP時代→SaaS時代→PaaS時代と遷移していきました。各時代の波に乗り遅れるとプロダクトとしてはだいぶしんどいですね。Sansanも自分たちで波を起こすんだ!とみんな言っていました。徐々にデータとデータをつなげていくという考え方が重要視されていきます。

マーケティングも得意分野なのでお話しすると、デジタルマーケティングの世界も変化しています。
昔は当たるも八卦当たらぬも八卦でしたが、現在は何が効果的だったのかを追える仕組み・仕掛けである、アトリビューション分析ができるようになってきました。また、シミュレーション分析や人工知能を用いたレコメンデーション機能もできてきました。



エンジニアにとっては本当に楽しい時代だと思いますよ!
私たちの時はオフコンや汎用機の時代で、今とはとてつもなく乖離があります。今のエンジニアが私の若い時の仕事をみたら大笑いするでしょうね(笑)。今は開発したものが直接ユーザーへ働きかけたり、レスポンスが得られるようになってきたので、作り手冥利につきると思います。

『最終的にエンジニアに必要なスキルは”抽象化”』

抽象化したものに対して個別にメソッドを付けていく、データを付与していく。
データ構造を作る仕組み・設計図であるクラスは抽象化しないとできません。ベースとなるクラスを作成し、それを継承する形でさまざまなオブジェクトとして具体化します。同じものをあっちこっちへちりばめるように作らずに、ベースとなる抽象化されたものをひとつ作り、それを継承する形で独自のオブジェクトを作っていく、コンフィグ化するという考えが大切だと思います。
battonのレシピも同様です。battonの軸にあるレシピのクラス化という概念は本質をついていると思います。



これからのエンジニアが学んでいかないといけない分野は何ですか?

ズバリ言うと、AIとIoTでしょうね。
5Gの時代、IPv6の世界になり、タッチポイントから得られる大量のデータをもとに、データサイエンティスト的に分析をしていって、最適な処理ワークフロー自体を人工知能を駆使して動的に組みかえられるようなプログラム開発が求められてきます。
今までは手続き型の考え方で、処理を想定したうえでプログラミングをしてきました。人工知能的な考え方をすると、処理するプログラム自体に価値が求められるというよりは、蓄積されるデータに価値を持たせるという考えに代わってきていると思います。今まではシナリオ通りにプログラムを書いていれば良かったですが、今は得られるデータによって柔軟にシナリオを変えていかないといけません。



battonのエンジニアとして求められるものは何だと思いますか?

作ることが好きな人でないと無理だと思います。 使い手側の発想を持ち、探求心を忘れずにプロダクト開発にいそしめる方。何よりも自己表現をプロダクトに反映させたいという思いが強い、プロダクト愛が強い方にぜひお仲間になっていただきたいです!

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