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19年間大手メーカー系システム開発会社に勤務したPMが、AUCで描く将来設計

アクセルユニバースは東京都渋谷区に本社を置くシステム開発会社。業務システム、Webシステム、スマートフォンアプリの開発、Webデザイン・企画、インフラ構築など、変化の激しい時代の中で求められる新しいシステムやサービスを作り、世に送り出しています。クライアントの業種は多種多様で、90%以上が1次請けです。

今回インタビューに答えていただいたのは、アクセルユニバース(以下、AUC)のプロジェクトマネージャー(PM)として働く野口さんです。大手メーカー系システム開発会社に19年間勤務し、40代になって間もなく、ある出来事をきっかけに転職を決意したそう。野口さんは何を目的としてAUCを選んだのか、そして現在プロジェクトマネージャーとしてどのような仕事をしているのか、詳しくお話を伺いました。

従来の「60歳まで働く」人生設計が成り立たないことに危惧を覚えて転職

―前職は大手メーカー系システム開発会社だったとお聞きしました。そこではどのようなお仕事をなさっていたのでしょうか?

前の会社には19年間勤務していました。担当していたのは自治体の基幹業務である住民情報(市区町村民税や住民記録などの業務)領域の業務パッケージの開発です。最初は1開発メンバとして、その後はプロジェクトマネージャーとして、パッケージの企画や開発に従事していました。

非常に多忙ではあったのですが、当時働いていたときは、特に仕事内容などに不満を感じていたわけではありませんでした。

―では、なぜ転職しようと思われたのでしょう?

野口さん:私は今年44歳なのですが、41歳のときに子供が生まれたのがきっかけです。これを機に人生設計を見直してみようとファイナンシャルプランナーにライフプランを作ってもらい、この先の人生で必要になるお金の計算をしてみたんです。

また、当時『ライフ・シフト 100年時代の人生戦略』という本が流行っていて、それを読んで影響を受けた部分もあります。長寿化が進行するとこれまでのロールモデルが当てはまらなくなるので、新しい生き方を考えなければならない、というのがその本の骨子です。

ライフプランと併せて、ライフ・シフトの内容を自分に当てはめて考えてみると、「22歳まで教育を受けて、60歳まで働いて、あとは余生」というスタイルは、もう成立しないことがわかりました。私のように1977年生まれであれば、平均寿命は97歳になると言われているからです。自分が97歳まで生きて、子供がもう1人生まれて大学まで行かせると仮定すると、ざっと考えて70歳までは現役で働かないとお金が足りずに破綻するという計算になりました。

―従来よりも10年は長く働かなければならないという結論に至ったんですね。

野口さん:ええ。そう考えると、前職に就いているままでは人生に不安が残ると感じました。大企業の関連会社で、扱う対象も自治体向けのシステムだったので手堅い仕事だとは言えるのですが、基本的にずっと同じ種類のパッケージを開発するため、自分の中に狭い範囲の知識しか蓄積されていかなかったからです。

前職では製品を1つ作ったら、たとえクライアントが変わったとしてもプロジェクト自体は同じような内容、プロセスで進んでいきます。それ自体は合理的ですし、長く携わるほど勘どころをつかんでスムーズに仕事を進められるメリットはあるのですが、逆に新しいプロジェクトが発生したら対応できなくなってしまうのではないかと考えました。

そんな不安がある中で、もしもそのパッケージそのものの需要がなくなってしまったら、余計に厳しい状況になります。実際、自治体向けのシステムだからといって需要がいつまでも続くとは限りませんし、国の方針が変われば、各ベンダーが作っていた製品が突然全て必要なくなることも考えられます。ならばもっと幅広く、いろいろなタイプの開発に関われる会社に転職したほうがいいのではないかと思い始めたんです。

多種多様なジャンルで“一点物”のプロダクトを創り上げるスタイルに惹かれた

―それで転職活動を始められたんですね。AUCはどのようにして知ったんですか?

野口さん:転職サイトに登録して、いくつかオファーをいただいた会社に話を聞きに行きました。AUCはそのうちの1社です。代表の山根と面談をして、面白そうな会社だなという印象を受けました。

―惹かれたのはどのようなところでしたか?

野口さん:とにかくさまざまな分野・種類のプロジェクトを手掛けているところです。前職とは真逆だと思いました。

前職はある意味保守的に同じパッケージ製品を極めるスタイル、AUCは時代に即した「一点物」のシステムやサービスをどんどん手がけていくスタイルです。

それまで1つの製品しか知らなかった自分に、果たして多くのジャンルに携わることができるのか不安もありましたが、それよりも面白そうだという気持ちが勝りました。自分ができることの幅を広げたいという、転職の目的とも合致していましたしね。

実は3~4ヶ月の転職活動中、他にも2社内定をいただいていたのですが、他社と比較しても最も仕事の幅が広そうなのがAUCだったので、プロジェクトマネージャーとして入社することに決めました。

―実際に入社して、いかがでしたか?

野口さん:プロジェクトの内容もクライアントさんの業種も、完全にバラバラですね。メンバー3人くらいのプロジェクトを、常時6~7案件ほど抱えて回しています。

PMが純粋にプロジェクトマネジメントに専念できる環境なのがありがたい

―常時6~7案件はかなり多い気がしますが、前職と比べて大変さはどうですか?

野口さん:残業時間は前職から格段に減っています。というのも、AUCではプロジェクトマネージャーがプロジェクトマネジメントに注力できるんです。一般的にプロジェクトマネージャーは役割というよりも役職のようになっていて、管理職を兼任するケースが多いですよね。私の前職もそうでした。そのためプロジェクトマネージャーは、プロジェクトと同時に組織のマネジメントもしなければならず、負担が大きくなりやすいんです。

一方、AUCには管理職がそもそも存在しません。組織マネジメントは代表である山根が直接行う体制なので、その分、プロジェクトマネージャーはプロジェクトのマネジメントだけに専念できます。これは非常に仕事がやりやすいです。

―プロジェクトマネジメントに注力できるからこそ、多くのプロジェクトを手掛けられるんですね。

野口さん:その通りです。また、私個人が複数のプロジェクトを効率良く回していく上で意識しているのは、「抽象化すべきことをどこまで抽象化できるか」ということです。

―どういうことでしょう?

野口さん:毎回自分が詳しい業務や長く携わっている分野のシステムを扱うのであれば、当然プロジェクトの精度は上がっていきます。けれど、プロジェクトごとに一点物のシステムを作る場合は、全てのジャンルに詳しくなることは現実的に難しいですよね。

となると、どんなシステムを作るときにでも共通する、「メンバーを集めてチームを作り、成果を出すためのツボ」を押さえておく必要があります。その作業を私は「抽象化」と呼んでいます。

ちなみに、プロジェクトマネージャーなら誰でも知っている資格に「プロジェクトマネジメント・プロフェッショナル(PMP)」があります。この資格は、『PMBOKガイド』という書籍をベースとしたものです。PMBOKは「Project Management Body of Knowledge」の略で、Body of Knowledgeとは知識体系のことです。つまりプロジェクトマネジメントは、実は知識体系としてすでにものすごく細かいことまで整理されているんです。

例えばプロジェクトが遅れているときの対応として、追加で人員や資金を投入することもば、ある工程が終わる前に次の工程を初めて複数の工程を重ねて同時進行させることもあると思います。これらはそれぞれ「ファストトラッキング」「クラッシング」という名前がついていてそれぞれどういったときに適用するとよいか、といったセオリーも存在します。

私は2018年にPMPを取得したのですが、自分でプロジェクトをマネジメントして気付いたことと、PMBOKに書かれている内容を突き合わせてみると、自分なりのツボが整理されていくはずです。それを少しずつ蓄積していくことが、プロジェクトマネージャーの仕事にとって大切だと思っています。

メンバーの力を十分に発揮できる環境づくりに努めたい

―プロジェクトマネージャーを目指している人にとって参考になるお話ですね。そういえばAUCのプロジェクトマネージャーには技術寄りのPMと、マネジメント寄りのPMがいるとお聞きしました。

野口さん:私はマネジメント寄りのPMです。今は自分でプログラミングをすることはまずありません。だから余計に思うのかもしれませんが、マネジメントは先ほどの「抽象化」と、エンジニアをはじめとするメンバーの力をいかに借りられるかという2点が非常に重要だと感じています。私1人がいくら頑張ってもアウトプットできるものは限られている。だから、メンバーの力を十分に発揮できるような環境をしっかりと作り出すことが私の仕事だと思っています。

―では、AUCでプロジェクトマネージャーとして活躍したいと思う人がいたら、どんな人が向いていると思いますか?

野口さん:いろいろなプロジェクトを、いろいろな人と一緒にやっていくことを楽しめる人じゃないでしょうか。「プロジェクトマネジメント自体は好きだけど、管理職的な仕事はそれほど得意ではない」という人もいると思うんです。私も前職で課長になったときはちょっとつらかったので(笑)。だから、もしももっとプロジェクトに集中して仕事をしたいという人がいらっしゃったら、AUCは非常に良い環境が整っていると思います。

―最後に、AUCに転職したことで70歳まで現役で働くという目的は叶いそうですか?

野口さん:そうですね。仕事の幅は確実に広がりましたし、現役でい続けられる確率はかなり高くなったと思っています。

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