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二極化が進むフリーランス。キャリアと環境の実態調査から見える価値観の違い

こんにちは。フリーランスを中心としたメンバー組成を行い、さまざまな新規事業開発の支援を行っている株式会社Lboseの小谷草志(こたに・そうし)です。

Lboseでは、フリーランスを対象とした意識・実態調査を定期的に実施しており、企業のフリーランス活用の推進や個々人の新しい働き方のヒントになる情報を発信しています。第3弾となる今回は、「フリーランスのキャリア・環境」についてです。

以前からフリーランスには「不安定」といったイメージが付き物でしたが、今回の調査を分析するなかで意外な結果も見えてきたのでご紹介します。



フリーランスとして働くことに周囲は意外と好意的

まず取り上げたいのは、フリーランスの約8割(79.9%)が「働き方について周囲の反応は『肯定的・好意的』と回答」していることです。

私の想像以上にポジティブに受け止められていると感じましたが、これは世の中の機運としてフリーランスという働き方が認められつつあるからなのではないかと考えています。

一昔前までは「仕事=会社勤め」が当たり前で、フリーランスは特別な存在として見られていました。ですが、現在は副業も含めて働き方の多様性が広がってきています。そういった世の中の変化が調査結果にも表れているのではないでしょうか。

ちなみに、フリーランスに反対している人の理由は、そのほとんどが「収入・キャリアの不安定さ」に関するものでした。

この結果は想定通りのものですが、反対派がそこまで多くなかったのは、フリーランスとして稼げる方法が認知されてきていることで、これまでほどの不安感をおぼえるものではなくなってきているのではないかと考えられます。

補足ですが、今回は一都三県(東京、神奈川、千葉、埼玉)に調査対象が限定されていますので、地方のフリーランスの声も集めると少し状況は変わってくる可能性はあります。



フリーランスとクライアントの関係性の二極化

続いては、働く環境についてです。

フリーランスといえば自由な働き方の代名詞ですが、いくら自由といえども仕事である以上はクライアントがいて初めて成り立つもの。そして、調査対象者の半数以上(54.1%)に「苦手なクライアントがいる(いたことがある)」実態が明らかになりました。自由な働き方のイメージが強いフリーランスですが、それはすなわち好きな相手(企業)とだけ仕事をしている、という訳ではなさそうです。

ちなみにクライアントに対して苦手意識を抱く理由を見ていくと、「威圧的・高圧的・上から目線」といった業務上のコミュニケーションの問題や、金銭面やスケジュールの厳しい要件・指示といったものが中心でした。

ただ、見方を変えるともう半数が「苦手なクライアントがいない(いなかった)」と回答していることを踏まえると、自分の働きやすい環境を獲得できている人とそうでない人が二極化していると言えるかもしれません。これはクライアントサイドの発注スキルやコミュニケーション方法にも二極化が起きているとも言えると思います。



フリーランスのお金とキャリアの意識差

最後に、フリーランスのキャリア形成についてです。

将来に向けて資産運用・積み立てをしているかを聞くと、少数派ながら約3割(27.6%)が「行っていない」と回答しました。一般的にフリーランスは不安定だと言われていながらも先々のリスクヘッジをしていないことを鑑みると、この3割の方々は自身の働き方を短期的な目線で見ていて、柔軟に働き方を変えられる人たちなのではないかと思われます。例えば、状況に応じて再度企業に就職することも選択肢の一つとして持っているのではないでしょうか。

一方、多数派の資産運用を行っている人たちは、フリーランスとして働き続ける意志のある人、法人化予定の人など長期目線を持っていると考えられます。

同じフリーランスでも、こういったお金の観点から将来のキャリア形成に関する意識のギャップが推測できます。



さまざまなフリーランスの価値観

今回の調査では、「フリーランスのキャリア・環境」について考えていきました。

フリーランスという働き方は世間一般にも受け入れられるようになりつつも、個々の働く環境やキャリア観に違いがあることも分かってきました。

専業と副業、首都圏と地方、収入の高低によっても意識差があるのではないかと考えますので、引き続きさまざまな観点からフリーランスについての調査を実施していければと考えています。



最後に

弊社のミッションは、「”誰と、どこで、何をするか“を、もっと自由にする。」です。

自社事業のATTEND bizも、まだまだこれからです。働くという領域における様々な選択の制限をなくし、個人が主導権をもって選びたいと思う選択肢を自由に選べる社会に向けて、外部のパートナーや専門家の力も借りつつ、より良い環境づくりをしていきたいところです。

…と長くなってしまいましたが、そんなLbose・ATTEND bizではフルリモート×フルフレックスな組織で働きたいエンジニア・UIデザイナー・PMを募集中。

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