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無限の可能性を秘めた「XR Studio」!開発ストーリーやメンバーの熱い想いに迫る

今年1月に開設した、三次元メタバース仮想世界から完全ライブ配信が可能な「ALPHABOAT XR Studio」。XR Studio誕生の裏側にあるエピソードやメンバーの想い、今後の展開などについて掘り下げるべく、実際のスタジオにお邪魔して、ALPHABOAT Social Entertainment Studiosのクリエイティブ・ディレクター、田中 遼太郎さんにお話を聞いてきました。

海外の企業のように、BtoBのコンテンツにもエンタメ性を持たせたかった

— どのような経緯でXR Studioを設立することになったのでしょうか?

ALPHABOATの柱はBtoBのコンテンツですが、BtoBだからといってエンターテイメントがなくて良いのか?と。

我々はエンターテイメントを提供する会社なので、toBであれtoCであれ、何か一つそのエッセンスを入れたいし、クライアントの配信や映像作品を見る人たちが楽しめるものを作らなくてはいけないと思っています。

だから、一般の方が見ても明らかに「WOW!すげー!」となるようなものを提供したかったんです。

それを上手くやっているのが、海外の企業の発表会。Appleの新商品発表会ではスティーブ・ジョブスがステージで色々なパフォーマンスをしていたし、MetaやSnapchat、その他様々なスタートアップベンチャーも発表にエンタメ性を持たせていて、顧客を楽しませているんですよ。

日本でAppleのようなエンタメ性溢れる発表はできないか?あれを日本でもやれるようになりたい!というのがそもそもの発端ですね。

試行錯誤の連続!頓挫しかけてから実現に至るまでの道のり

いざ調べてみると、専用スタジオが必要で機材も高額。「そんなとんでもない投資はできない」と、一度頓挫しかけたんですよ。

けれどその後、うちに来てきてくれているエンジニアや、Unreal EngineというCGソフトを使ってモデリングをしてくれる方と普段何気なく会話したり、YouTubeに上がっているXRの事例を見たりする中で、「もしかしたらできるかもしれない、やり方が見つかるかもしれない」という流れになったんです。

日本では恐らくまだ誰もやっていないので、相談できる相手もほとんどいないんです。
なので本当に手探りで、YouTubeで見つけた映像から技術を検討したり、CGクリエイターやXRスタジオで働いている人たちのコミュニティーで情報収集したり。色々な要素を組み合わせて、大きな投資をせず安価で実現できる方法を見出しました。

そこからの開発においては、社内の撮影スタジオがクライアントの配信案件で毎日埋まっている中、隙間を見つけて設計を進めました。いくつか新しい機材が必要だったのですが、「正直、これでできるか分からないけれど、やってみないと進まないので買わせて欲しい」というお願いに対して、西谷さん(ALPHABOAT 社長)は「やってみよう」と承認してくださいました。

西谷さんをはじめ皆さんのご協力もあり、ここまで辿り着くことができました。

— 技術を持っているからこそ編み出すことができたのですね。

今までの配信や映像制作でも、技術面において「この部分が面倒だ」「もっとスマートにやれる方法はないだろうか」と感じていた部分が色々とあった中で、ようやくここまで辿り着いた感じはありますね。

この技術には、潜在的な需要が沢山あると思います。

配信で行うカンファレンスや商品発表など、いわゆる「プレゼンのステージを豪華にする」というのは、XR Studio設立のきっかけでもあるし一つの活用方法だと思います。

けれど、もっと色々なことに使える無限の可能性を感じているし、クライアントの与件に合わせてどんどん新たに開発していかなければいけない。そうやって成長させていった先がどうなるかはまだ見えていないので、そういう意味でいうと面白いですよね。

UPFRONT(体験会)での嬉しい反響

— 先日、クライアントやVIPを招いてUPFRONTを実施されたとお聞きしました。反響はいかがでしたか?

皆さん、クオリティの高さに驚いてくださいました。

あと皆さんが驚いていたのは、オフィス内にスタジオがあるところ(笑)。
まさか、カーテンで吊ったグリーンバックに立つだけでこんなことができるなんて!と反応していただけたのは嬉しかったですね。

—皆さん、どのようなシーンでの利用を検討されていたのでしょうか?

現状では、プレゼン系の発表会や社長の挨拶などがメインです。
実際にオファーいただいている案件もそうで、既に年間契約を結んで頂いている企業様もございます。

企業の発表以外にも、UPFRONTに来てくださった方の中には、すごく面白いアイディアを出してくださった方もいましたので、今後さらに無限の可能性があると思っています。

宇宙からもプレゼンできる!バーチャルの“ありえない世界”をあえて楽しんで欲しい

仮想空間なので、何でも、どんな場所でも表現できるんです。

XRは、「エクステンデッドリアリティ(拡張現実を作る技術)」や「クロスリアリティ(現実とバーチャルを混ぜる技術)」など、多種多様な意味で捉えられていますが、僕としては、今回作っているのは後者だと思っています。「現実世界にいる人をバーチャルの世界に取り込む」作りなんですよね。

バーチャルの世界は作れるものだから、例えば渋谷のスクランブル交差点のど真ん中でプレゼンしたり、グランドキャニオンにステージ作ったり、なんだったら宇宙にもステージが作れてしまうんです。アニメの世界に入り込むことだってできます。

映画やCMなど、現実と紛うようなレベルで作るつもりはなくて、逆にバーチャルだと分かった上で楽しんでもらえるものにしたいんです。だから、後ろに背負う世界は“ありえない”場所の方が面白いなと思っていて、そういうステージセットを開発したいなと考えていたりします。

誰でもXR技術を使えるくらい市場価格を落としたい

USJには、特殊ゴーグルを装着すると3Dモデリングされたキャラクターが目の前で動いてくれるアトラクション「XRライド」がありますが、そちらは「見る」方。一方、僕らの作っているXRは自分自身が入り込むことができて、自分が写っている映像を見て楽しむこともできます。

こういう世界がもっと広がると良いなと思うし、価格を落として「お金をかければできるけど、あまりにも高すぎて誰も手が出せない」今の状況を変えていきたいんです。

あと何年かしたら、個人のYouTuberがXR空間からゲーム実況をできるくらい価格が落ちても良いと思っています。

今でこそ、小さなグリーンバックとソフトウェアがあれば、さほど費用をかけず誰でも実際のゲーム映像の上に自身を合成できるようになりましたが、10年前、そんな世界は誰も想像できていませんでした。XRも今後そのようになっていくのではないかと思うし、ALPHABOATにはそのきっかけを作ることができると思います。市場価格を作れる可能性があるなと。

胸を張って「自分達は日本一」と言えるように

ALPHABOATは、ソーシャル運用やライブ配信など、幅広い領域において着実に実績を積んでいます。それに加えて、XRという、日本一かつオンリーワンである可能性のあるものが今生まれそうになっています。これが実用化されて新たな柱として軌道に乗り、みんなが「自分たちは日本一」と堂々と言えるようになったら良いと思っています。

皆さんのモチベーションにもつながると嬉しいですね。
技術者はこういう技術に関われることを楽しめると思うし、営業の皆さんも、むちゃくちゃ胸張って自信を持って売ってきて欲しいなと思います。

時代の流れは早いので、あっという間に周りが追いついてくるかもしれないし、1位を取ったらそれを維持することも大変。けれど「先駆者」というタイトルは永遠。「ALPHABOATが市場を破壊した」と言われるようになったら良いですね。

まさに新時代の到来を感じるような輝かしいXR Studio誕生の裏には、エンターテイメントを提供するプロフェッショナルとしての強い想いや、リソースが限られている中、豊富な経験と技術力によって実現に導いた不屈の精神がありました。無限の可能性を秘めたXR Studioの今後の展開にワクワクします。最後までお読みいただき、ありがとうございました!
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