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金継ぎの会社「つぐつぐ」を立ち上げたきっかけ

代表・俣野 由季(またの ゆき)の起業ストーリー

私は昔から物事の白黒をはっきりつけたがる理数系で、思い立ったらすぐ行動!中学の時の文集に載っていた好きな言葉は「下剋上」でした。怖い(笑)

薬科大学を卒業し、すぐに大手製薬会社に入社。社会に出て、実力でお金を稼ぐのが楽しくて、営業職(MR)で朝から晩まで働く日々!

しかし、英語ができないと今後キャリアアップできない時代なのでは?!と次第に思うようになり、独学で英語を勉強するもあまり効果がなく、思い切って海外留学を決めました!

楽しい、人生を変えた海外留学、トータル約5年。1-2年のはずが、ドイツも加わって、長くなってしまった…。

割とエリート街道?を歩み、レールに乗った安定した人生を歩んでいた自分が、海外留学から帰国してすぐに応募した大手製薬会社 上から10社全てから入社を拒否されたことは衝撃でした。(後で考えるとそれもそのはず!5年間学生だったんですから!)

私が海外で語学留学をしている間、ずっと同じ会社・業界で勤め上げてきた昔の同期は、すでに所長など役職が上がり、年収1000万円になっているのに、私は失敗した…と他人と比較して大変落ち込んでいた時、金継ぎと出会いました。

金継ぎは、「欠陥」とされ通常捨ててしまうような 器の割れ・欠け・ヒビを、金色や銀色で目立たせる修復法により、その傷をあえて「凄み」に 変え、より美しく芸術的に価値が高い品に変えていきます。

金継ぎは日本の伝統文化・技術で あるにもかかわらず、私は逆に外国人から教えられて知りました。

私も自分の心の傷を、見えないように隠すのではなく、その歴史をそれとして受け止め、より輝いていきたいと思いました。

金継ぎは東北大震災の頃から器好きの主婦層を中心にじわじわと人気が上昇しており、私が起業してすぐにの昨年のコロナ感染症流行と年末のおこもり需要により爆発的にブームが加速しました。

この使い捨ての世の中でも、人々のモノを大切にする心は、なくなっていなかったのです。

大切にしていた器が壊れたら、修復してまた使う。次の世代につないでいく。

エコなだけでなく、修復することは被災者の のヒーリングにもなるそうです。

この素晴らしい金継ぎは、以前の私同様、多くの日本人にまだ知られていません。

私はより多くの人に金継ぎを知っていただき、体感していただき、日本の伝統文化を継承し、日本から本物の金継ぎを海外に広めていきたいと思いました。

とてもニッチな分野であることから、最初は製薬会社の勤務続けながら会社を運営しました。ワンルームの自宅で金継ぎキットを自分の手で作って、通販で販売する日々!並行して、金継ぎ職人と壊れた器を直して欲しい人を繋ぐサイト「つぐつぐ」も開発・ローンチ。

起業から 6ヶ月後、主力商品の金継ぎキットの売上が月100万円を超え、自信がついたことと、全力で金継ぎだけに注力してもっと会社を大きくしたいことから、昨年9月に製薬会社を辞め、金継ぎの会社1本に絞って活動するにいたりました。

金継ぎの会社に専念してから売上は何倍にも大きくなりました。

2021年2月には恵比寿/広尾エリアに店舗を構え、スタッフ3名と一緒に、キット販売のみならず、金継ぎ教室や修理の受付など、金継ぎでできる全てのサービスを行なっています!

しかし、まだまだ金継ぎで社会に貢献できることがたくさんあって、やりたいけれどマンパワーが追いついていない現状です。

そして、将来は金継ぎだけでなく、日本の伝統文化全体としてできることも多く、アイデアが尽きません…!

社会に貢献しながら、今までにないユニークなサービスで、世の中にインパクトを与えていく。

私たちと一緒に働いてくれる、心強いメンバーと巡り会いたいと思い、Wantedlyでの採用を開始します!

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