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チームビルディング構想その②「職責の定義」

チームビルディングは「仕組みと文化」でできている

前回、ラベル構想というお話をしましたが、今回はその第二弾!

なかなか重ためのキーワードではありますね、職責っていう字面。
プレッシャーを醸し出す職と責の二文字から浮かび上がるイメージのハーモニー。
でも、そんなことないんですよ?
「ほら、怖くない。怖くない、ほらね?怖くない」ってキツネリスに向かって優しく話しかけるようなニュアンスでお送りします。(by 風の谷のナウシカ)

職域と責任は仕事をする上では必ず存在するものです。
守備範囲(職)と担う役割(責)って、予めわかってたほうが良くないですか?
責任を負わせようっていう意図よりも、予定調和を作りたいという思いがあります。

ラベルも職責も、どちらもチームビルディングを進めるにあたって会社として打ち出した方針ではありますが、共通項としては会社が思っていることを明文化して、認識違いを極力なくしていこうという試みだったりします。
今日はそんなお話をしていきたいと思います。

4つの職責のはなし

アルカナでは、すべてのスタッフが責任のある仕事をしています。これは大前提です。
その上で、自分の職域に応じて、どんな責任を負っているのかを明確にしたいという話です。

例えばですが、経営責任を負っている代表やCXOがとある1プロジェクトに注力してしまって、プロジェクトは成功したけど会社は傾いたみたいなことはあってはならないわけです。
そんな事故を起こさないために、それぞれの職域(注力すべき業務)と責任(担うべき役割)をスライドにまとめてスタッフ全員にお話ししたのです。

さて、今日は実際に社内のみんなにお話したときのスライドを引用しながら書いていこうと思います!

経営責任

経営責任はとにかく重いもの(そしてよくわからない)というイメージ先行でふわっと伝わりがち。
実際みんなにわかって欲しいのは重い?軽い?という感覚的なものではなく、経営って具体的には何をしてるかだったりします。

現実問題として経営責任が担う一番大きなものは、会社の存続。
しかし、伝わりづらい部分としては「業務として定義していないものは全部」ということ。
要するに、営業とか経理とか、採用とか、本業をしっかり全うする上であったほうがいいことは、全てが経営責任なのです。

そのため、自身が経営全般を担っていた時に注力していたことは、大まかにでも全てを把握しようということでした。資金調達や事業計画といった「That's 経営」というものだけではなく、オフィスが乾燥してたら加湿器を置くとか、コロナが猛威を奮っていたらいち早くリモートワークを取り入れるとか、働く環境を整備することだって経営の仕事です。
自らが気がつかなくても、誰かの気づきを集約して就労環境をより良くすることが大事。

あとは判断をするということです。
経営責任において、判断の精度を上げることと、間違った判断だった場合のリカバリーは大きな仕事だと考えます。もうひとつ付け加えると、プロジェクトの成否よりも会社全体のメリットを最大化するような視点を持つことも大事なことだったりします。それができるのは、経営全体を可視化できる情報が必要だからです。そうやって会社そのものの運営をしていくことが、役員・CXOといった役職にかかる職責だと考えています。

事業責任

事業責任というのは経営よりもスコープが絞られます。
それぞれの事業にフォーカスして数字を作ること(利益を上げること)が大きな役割です。
アルカナはWeb制作会社で、実際は単一事業部制をとっているのですが、たとえばWebデザイン事業と、Webシステム事業とが分かれているとしましょう。

その場合、Webデザイン事業部の責任者は、Webデザインを主体とする事業にフォーカス(全集中)して計画を立てたり、プロジェクトを牽引し、年間での収支について責任を負います。シンプルに言うと「事業の範囲で仕事をつくる」のが仕事。そして、それを極力危なげなく進めていくのです。

Webシステム事業の責任者はWebシステムを主体とする事業にフォーカスします。
Webデザイン事業とWebシステム事業は連携や協力を取り合うことを前提としますが、責任範囲については明確な境界があるのです。

それぞれの責任者に必要な能力は、デザインをつくることやシステムを開発するというそれぞれの事業の基盤となる知見や経験が必要なことももちろんですが、その事業そのものを毎年毎年より良くしていくというイメージが持てることだったりします。当然事業の運営のほかに、事業部にいるメンバーみんなを巻き込んだチームビルディングや、経営側の意図とメンバーとの橋渡し役を担うことになります。

ここで言う事業責任は、具体的には経営側に対しての説明責任(事業撤退の判断や、新規事業化の判断は経営責任なため)としています。どうしても事業部内においてどうにもならない時は、最終的な責任は当然経営全般で負うべきものとしています。

経営責任・事業責任は、背負う責任の主体が会社全体や事業部といった範囲のため、月次というよりは半期もしくは年間の計画において、その是非を振り返りします。経営の大部分は事業に基づくもののため、必然的にこの二者間の連携は密になります


管理責任

管理責任者は、アルカナにおいては2つのポジションがあります。
ひとつはメンバーの管理。もうひとつは扱う技術に対しての管理です。

現在アルカナでは、3名〜7名のチーム制をとっていて、その各チーム毎に責任者を置いています。
その責任者をマネージャーと称していて、これが1つめの管理責任者です。

マネージャーは自身の牽引するチームメンバーのキャリア形成に対して責任を負っています。
端的にいうと、育成する責任。つまりはメンバーが成長することこそが、マネージャーとしての存在を肯定するということになります。自身のメンバーの成長と貢献に責任を負うことがマネージャーの職責なのです。

もうひとつの管理責任者はテックリードと称しています。
テックリードが責任を負うのは、技術に対してです。アルカナの中でも先陣を切って新しい知見を取り込み、トレンドを把握することも必要な仕事です。プロジェクトの中での技術選定や仕様策定、コードレビューなどに対しても、テックリードに対しての会社からの期待値は当然上がります。

アルカナにとって技術とは企業価値に直結するため、テックリードの選出についてもマネージャーと同等に慎重に委任をしています。そのため、役職としても同等としています。会社によっては、エンジニア→マネージャー→テックリードというように、数名のエンジニアを束ねるマネージャーがさらにスキルフルである際におく上位概念だったりするところもあります。
しかしアルカナでは、キャリア=人に対して責任を追う監督者をマネージャとし、技術に対して責任を負う監督者をテックリードとして、同等の役職であることを前提に領域で分割する方針としています。

これは、エンジニアのキャリアプランをシミュレーションした際に、「人の管理は苦手だけど技術にはプライドを持っている」といったスタッフが一定数いたことがきっかけになっています。実際、日々技術と格闘し続けているエンジニアは、あまりキャリア形成に対しては頓着がなかったりします。結果的に、プログラミングや設計の生産性は異常なほど高く、本人のキャリアとしては向上していくのですが、マネージャーとして自分以外の人のキャリアを伸ばすこととの親和性は高くないように思えました。そこで、マネージャーとテックリード、どちらも選べるようにしたかったという意図もあります。

マネージャーとテックリード。この両者がしっかりと責務を全うすることで、アルカナが主業務として日々稼働しているプロジェクトの生産性が高まり、より会社としての価値が向上するトリガーになると考えています。


今回は「①経営責任②事業責任③管理責任の3つの職責についてアルカナの考え方」をお伝えしたく、記事にしました。
記事を読んでいただいて、もし「ちょっと考え方違うな」と思ったら応募しないでください
採用に向けたストーリーに「応募しないで」なんてそんな野暮なことを・・・と思われるかもしれませんが、本来採用は恋愛に近いと思っています。
相思相愛をお互いちゃんと目指すべきだと考えます。
なので、「アルカナはこんな会社です」ということを、これからもアウトプットしていきたいと考えています。


きれいな水と土では腐海の木々も毒を出さない.....(by 風の谷のナウシカ)
会社も制度も、水と土のようなもの。本来は就業するひとのためにあるものです。制度や会社が不安定だと、きっと働きにくくなってしまうでしょう。

なるべく意図を明確に、そして全体最適を日々考えてチームビルディングをしていく。まだ発展途上ですが、アルカナはそんなことを考えています。

スタジオ・アルカナでは、
一緒に世の中を楽しくする仲間を募集しています!😃

”あったらうれしい”をすべての人へ。

これはスタジオ・アルカナの想いです。
アルカナのスタッフ、またアルカナに関わる全ての人へむけたメッセージです。
こんなサービスがあったら”うれしいな”
こういうことをしてもらえると”うれしいな”
この人と関われると”うれしいな”
アルカナに関わる人達みんなが”うれしい”といいな
この”うれしい”がどんどん広がっていくともっと”うれしいな”

”うれしい”が広まるって、ワクワクしませんか?
アルカナでは、”うれしい”を広めていく仲間を大募集しています!
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