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【メンバーインタビュー#4/鈴木啓太】ピッチ外でも“水を運ぶ人”を目指して。AuBが実現したい世界とは。

“和”のあるチーム。もっとハングリーに、確かな軸を持って挑みたい。

稲冨:啓太さんから見て、AuBはどんな雰囲気のチームですか?

鈴木:まずみんな優しいし、人柄がいいし、何よりも人を思いやる気持ちがある、和のあるチームだと思います。ただ、その反面で優しすぎる部分もあるかなと思います。チームとしてはまだまだこれからではありますが、芯が強いと言うか、あまり表には出ないけどみんながひとりひとり真面目にきちんと仕事をこなしていくチームであると思います。

稲冨:本当に皆さん話しやすくていい人ばかりですよね。

ただそれが優しすぎて物足りなさを感じると言うようなお話もありましたが、もっとここを改善していきたいなとか、目指しているチーム像とかはありますか?

鈴木:どの組織でも一緒だと思うんですけど、「どこを見るか」っていうのが結構大事だと思っています。

チームの中での話で言えば、もっとぶつかり合うべきと言うか、顧客とかアスリートとかその人たちの顔を思い浮かべて、もっと議論して行かなきゃいけないんじゃないかなと思ったりもします。例えば、従業員同士で話をする時に、当然みんな色々なことを考えてくれているし、お客様のことを考えてくれているけど、もっと実現したい世界っていうのをイメージしなきゃいけないと感じています。代表である自分がもっとそれをみんなに示していかないといけないんだろうなとは思うんですけど、ちょっとまだみんな優しすぎるかなと。もっと自分の意見を言わなきゃいけないし、もっとこう、実現したい未来のためにハングリーな部分があってもいいのかなと思ったりします。

稲冨:ガツガツと実現したい世界に向かって行動していく部分とかですか?

鈴木:うん。もちろん見えない部分でやってくれていたりもするとは思うんですけど、でもやっぱ自分たちが目指す場所ってどこだったっけ、もっと高い場所じゃなかったっけみたいな。そのためにはいい人である必要はなくて、チームが未来のために必要な仕事をすることが大事じゃないかなと。

サッカーで言えば強いチームってよく喧嘩もするし、試合に勝つために情熱を注ぐと思うんですね。だから目標に対して、“和”っていうものはすごく大切かもしれないけど、もしそれが仮に間違っている方向であったとしたら、和っていう部分を疑う必要があると思います。結果を出すためには忖度しないみたいなチームにならないといけないんじゃないかなと。

稲冨:チームの中で嫌われ役も大事というか、ちょっと言いづらいことを言ったりすることも時には必要ですよね。

鈴木:そうそう。なんかこう、空気読まないっていうのも大事なんじゃないかなって。だけどそこには「こうあるべき」っていう軸がしっかりあって。

そういう組織を目指していきたいですね。

ピッチ外でも“水を運ぶ人”を目指して。

稲冨:先ほど、代表としてもっと目指すべき場所を示していかなきゃいけないというような話もあったと思いますが、啓太さんの目指すリーダー像、社長像みたいなものはありますか?

鈴木:社長像というのは正直あんまりないです。

まあ自分がどうなるというより、会社をこうしていきたいという中の、じゃあ自分はどういうピースなのかなというのを考えた時に、やっぱそれぞれが主張し合うべきだし、それぞれがスポットライトを浴びて欲しいと思うし、その中で困った時に自分が助けられる存在になりたいと思っています。だからどういう社長になりたいかというと、疑問を抱いたり困った時に相談されるような人間になりたいなとは思います。

でもそこは仕事のスキル面とかっていうよりは生き方とか考え方の部分ですよね。そう言った部分を伝えられるようにはしたいなと思います。

だから何でしょうね、サッカーで説明すれば、得点王とかアシスト王とかキャプテンじゃなくてもいいと思ってるんですよ。まあその、水を運ぶ人になりたいと思ってます。(笑)

稲冨:プレーと同じなんですね(笑)

みんなの個性を生かす役割というか、うまく回るようにサポートする役割というか。

鈴木:そうなんですよね。だからこそやっぱ個性が必要なんですよね。僕が活きるためにも(笑)

稲冨:皆さんにAuBってどんな会社ですか?って聞いた時に、個性が強いとか、多様性があるとおっしゃっていましたよ!

鈴木:まだまだ(笑)

稲冨:まだまだですか(笑)

鈴木:まだまだです(笑)

まだみんな癖は強くないし、もっと癖の強い人いっぱいいるから(笑)

みんな熱い思いを持ってやってくれていると思うし、当然一生懸命だと思うんですけど、「もっと出していい」「出してくれ」って僕は思いますね。

稲冨:るみさんは、ミーティングだったりいろんな場面で、啓太さんとか田中さんが受け入れてくれるというか、意見を聞いてくれるから、自分の主張をしやすい雰囲気があるとおっしゃっていたので、皆さんがもっと活発に主張し合うようになればどんどん啓太さんの理想にも近づきますね。

鈴木:そう。ほんとにもっと成長できると思うの。もっと良くなると思うし、だから「もっとちょうだい」って感じ(笑)

稲冨:なんか勝手なイメージですけど、プロのアスリートの方って個性とか自分の武器が強い人が多いんじゃないかなと思うのですが、そんな人たちの中で水を運んでいた啓太さんなら、AuBの皆さんがもっと個性を出してもうまくまとまりそうな気がします。(笑)

鈴木:そうなんですよ、全然問題ないですよ(笑)

むしろ物足りないなって思ってるから(笑)

ただ、そこには目標があって目的があって、そこを目指すから大丈夫というか。

逆にいくら自分がイメージを持っていたとしてもエネルギーがないとそこには向かわないと思うし、みんなの力が必要なんですよね。

その中で、何かを発言したり何かアクションがあると、「それちょっと違うよ」とか「それってこうだよ」とか言いやすいじゃないですか。でもこっちが何か言った時に反応がなかったりすると、わかっているのかどうかがわからないじゃないですか。だから僕とかマネジメント側が言ったことに対して、何かアクションを起こしてくれて、間違っててもいいからどんどんやってくれみたいな。それに対して、「いやそうじゃなくてこっちの方がいいよ」とか「それすごく合ってるからそのままやって」とか、そういう風なのがやりやすいですよね。

ただ、こっちが最初にもっと明確に伝えてあげないといけないというのが自分の課題でもあります。

稲冨:今お話をきいていて、以前啓太さんのYouTubeでアントラーズの小泉さんとお話されていた扇の話を思い出しました。なんかすごく似ているなって。

社員の方の持っているエネルギーとか個性とか行動とかがもっと大きくなって、でもその一つ一つが大きくなったときに、それがバラバラにならないようにする留め具になる部分が大事になって。その留め具の部分が、啓太さんが実現したい世界だったり、AuBが目指す場所だったり。そんな指針である留め具となるのが啓太さんの目指すチームの中での役割なのかなと、お話を聞いていて思いました。

鈴木:まさしくそれです。

僕が特別ビジネス面でできることは多くないので、それが僕の役割だと思っています。


健康とは街づくり。すべての人をベストパフォーマンスに。

稲冨:次に、啓太さんが思い描くAuBの将来像とか、どんな会社にしていきたいかという部分をお聞きしてもいいですか。

鈴木:AuBってアスリートの腸内細菌を研究している会社なので、そこの研究を深堀していくというのが一つと、そこで出てきたデータを元にプロダクトやサービスを開発していきますが、アスリートのサポートはもちろん、スポーツを楽しんでいる人とか、健康に気を遣っている人にも届けていきたいですし、さらに言えば、いつまでも自分の夢に向かってチャレンジできるようなコンディショニングのサポートみたいなことをAuBがやっていきたいと思ってます。

とは言え、「それってどんな形なの?」って思ったりすると思うんですけど、結局何やりたいかというと街づくりみたいなことですね。

街づくりの中のソフトというか。

例えばスタジアムとか公園とかスポーツ施設がハード面としてあったときに、それがあることによって一般の人も含めてスポーツを楽しんだり、健康のための何かができると思います。そのハード面を利用してどういう風にしたらコンディションが整っていくのかというソフトの部分をやっていきたいです。

何かサービスだけ提供すればいいかっていうとそうじゃなくて、人の健康とかって街づくりみたいなもんだと僕は思っているので、スタジアムがある周辺の地域とか、そういった人たちに届けられるサービスとかソフトを提供していきたいなと。それをアスリートのデータとともにやっていきたいなと思っています。

今やっていることと将来の夢は一見遠く離れてはいるようなんですけど、そう言ったことをやりたいなと思っていますね。

稲冨:街づくりというのは少し意外というか、想像していませんでした。

確かに、AuBのプロダクトやサービスがもっと生活に入り込むような仕組みがあれば、自然と腸内環境を整えられて、コンディショニングというものが行えていきそうですね。

鈴木:そうなんですよね。

それをどうやってやっていくかというと、製品やサービスだけだと難しいと思っています。だから自分たちが今やっている便の匂いセンサーとかならそれが実現できるのではないかなと。どこの家にもトイレはあって、便をするとその日の体調や健康状態がわかって、「もうちょっと運動した方がいいですよ」とか、「こういう食材を食べた方がいいですよ」とかがスマートフォンに送られてくるみたいな。

デバイスとサービスやアプリが合わさっていきながら、でもじゃあそれって何で街づくりなのかというと、みんな健康な方がいいし、医療費とか社会保険の問題とかが出てきますよね。だからこそ人々の健康を守るものって、民間企業のサービスやプロダクトに落とし込まれているものもありますけど、実際は行政とか地方自治体とか、そういう人たちとつくっていくことが重要ですよね。

そこに自分たちのデバイスとかソフトが入り込んでいくことによって、「スポーツ観戦している人の方が健康ですよ」とか、「週に何回以上運動している人の方が腸内環境がいいんですよ」とか、「腸内環境が健康な人が病院に行く確率ってこれくらいですよ」といったデータを示せたらいいですよね。

そういうデータが重なっていくことによって、人の健康が促進されたり、それを地域の特産物とかと組み合わて何かを示せたり。

そのように、AuBが最終的には街づくりの一旦を担えればなと思っています。自分たちが街を全部作っていくわけではなくて、その一部のソフトというイメージですね。

稲冨:街づくりっていうのは何だか新鮮で面白いですね!

行政を巻き込むとか、その一部分を担うとなるとちょっと遠くは感じるんですけど、実際に浦和レッズとパートナー契約を結んだりして、一つの企業ですけど地域とか場所とかと繋がるきっかけができて、そこに近づいてる気がします!

鈴木:鋭いですね〜。

まさにそれをJリーグのクラブなどとやっていきたいなと思っています。各地域のクラブとそれができると、どんどん広い地域の中に入り込んでいけるなと思うし、僕たちがフロントサイドに立つっていうよりは、Jリーグとかスポーツチームがフロントサイドに立って、僕らは中身を作ってるみたいな。浦和レッズのヘルスケアプログラムですよというと、埼玉市とか浦和の人たちは集まるじゃないですか。そこの中の一つのコンテンツが僕らというイメージですね。

PCでいうところのインテルみたいな。インテルってどのPCにも入っていて、でも外側はPCによって違うみたいなイメージですね。

稲冨:すごくピンときました!

まずは浦和レッズとさいたま市や浦和の健康維持に貢献して、だんだんクラブが街の健康維持の一端を担うことが当たり前になって、全国のクラブに広がって。そこの中身にはAuBの何かが利用されていて。本当にそれが実現すると面白いですね!

鈴木:そうなんですよ!是非一緒に実現しましょう!

稲冨:はい!今日は貴重なお話をありがとうございました!

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