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【NTTデータ×セラク】 Salesforceに携わるエンジニアの可能性は無限大

■INDEX
1、Salesforce人材はどのような人?
2、どういった人がSalesforce人材に向いているのか
3、Salesforce市場に関わっていく非常に価値のある機会

2021年4月1日、株式会社NTTデータと株式会社セラクの共同事業による、Salesforce導入企業に対する定着化支援を起点としたビジネス変革支援サービスがスタート。多くの企業から注目を集めているが、それに伴い、Salesforceにかかわる人材不足という懸念が生じている。改めて、どのような人材が求められ、どのようなベネフィットがあるのか。両社のキーマンに話を聞いた。

――ここからは、Salesforceにかかわる人材についてお聞きします。どのような職種の人材が、どのような活躍をしているのでしょうか。また、現状、そういったSalesforce人材は世の中的に足りているのでしょうか。また、将来的にはニーズは高まっていくと考えられるのでしょうか。

安部:どのような人材がいるかという話ですが、まずSalesforceを使ううえで、お客様の業務フローや業務内容が合致するのか、あるいは合致させるために業務設計を行うコンサルタントが必要です。また、合致させた後に設定や実装をするエンジニアもいます。さらに我々が行っている定着を進めるためのカスタマーサクセス人材など、実に多様な人材が必要です。端的に言えば、現状としてはすべての人材が不足しています。何よりもSalesforce社自体、「人材が足りない」と言っています。

Salesforce社がなぜ人材不足を気にしているかというと、人が育たなければライセンスを購入してくれるユーザーも増やすことが難しいです。ですからSalesforceとしても、DXアクセラレーションというプログラムなど、主体的に人材を生み出す支援を行っており、3年で10,000人の人材を輩出する活動を行っています。

さらに定着活動という部分を担う人材もかなり不足しているという事実はありますが、そこに気づいている人は少なく、話題に出ることはほとんどありません。そもそもその手前の初期導入ができる人材が足りないので、定着活動を担う人材の不足は議論になるはずもありません。しかし大事な問題であることは間違いなく、我々はそこに着目し、注力をしています。

これは3年後にお腹いっぱいになるかというと、それはありません。Salesforceは年々製品を増やしていくので、バリエーション豊かな人材を育成していかなければ、間違いなく足りなくなるという状況にあります。

朝岡:導入部分を担う人材はある程度のエンジニア経験値や、Salesforceの技術力も必要です。そこを最初から育てるという活動を我々も行っていて、エンジニア系の人材を採用したり、他のプロジェクトを経験している人にSalesforceを覚えてもらって育成しています。ところがそのやり方だけでは限界があるため、全くIT人材ではない人材をIT人材にしていくために、Salesforceの技術を習得させます。ところが、そういった人材はSalesforceを覚えたけれども、IT全般を分かっているわけではありません。その人がお客さんの中でSalesforceの定着支援を行い、“もっと学びたい”となると、エンジニアとして自分で学び始めますよね。そうして育った人材を、さらに上流の人材へと育成したいと考えています。業界全体のことを考えると、Salesforceに期待値を持っているけれども、まだITに自信がないという人にが、その登竜門としてセラクさんに入社して、経験を重ねながら育成してもらって、Salesforceの関係者を増やしていくのが重要ではないでしょうか。

要するに、ビジネスを分かっている人がSalesforceの定着支援をきっかけにITの世界に入ってもらえたらいいですよね。

――Salesforceの定着支援エンジニアというのは、どういった人材が適しているのでしょうか。

安部:「提案する力」「推進する力」「実装する力」という3つが重要だと考えています。Salesforceをいかに使い倒すかです。ベースがすでにあるので、モノづくりのウェイトは大きくありません。やれることもたくさんある中で、お客様がやることを決定したり実装方法を指示してくることはほぼありません。ですからSalesforceの有無に関係なく、お客様のやりたいことを抽出し、Salesforceに適応するためにどうするのかという、システムの外の会話から中に持ってくる能力が重要になります。そして課題を見つけて提案をし、そして実行までリードをする。お客様からの指示で動くのではなく、お客さんを引っ張る、リードする推進力も必要です。

――人材要件としてはハードルが高いですね。

安部:言葉にすると難しく感じますが、要するに相手が何を思っているのかを読み解いたり、相手の気持ちを察するということです。「どうしたいのか」と聞かなくても“こうしたいのだな”と察する能力です。これらはもともと人が持っている能力だと思いますが、ビジネス経験の中で誰もが間違いなく培われるものと考えています。

――非ITの人が多い中、教育によってそのレベルにまで引き上げるのは驚異的といえます。教育に関してはかなりのノウハウがあるということですね。

安部:それはセラクという会社自体の母体の特徴だと言えます。Salesforce領域に関わらず、需要のあるテクニカル領域に関して、人を採用して育成し、カリキュラムを完成させて人をもう20年以上も続けています。我々にとって人材育成は経営理念です。

今回、我々が気を付けていたのは単純に資格取得のためというよりは、即戦力として客先で活躍できるよう実務に近いカリキュラムを豊富に揃えたという点です。お客さんに求められるのと同様のプロジェクト経験を積める環境と、そのための専任トレーナーがいることが大きいと思います。

――このタイミングでSalesforceに関わっていくのは、非常に価値ある機会といえそうですね

朝岡:非ITの人材であっても、ITという市場の中で価値が高い人材になるチャンスですね。セラクさんに留まらず、他のパートナーもそうですし、それこそお客様企業の中で自分がSalesforceを導入する推進者という形になっていける可能性があります。

我々のようなパートナーだけでなく利用しているお客様企業も一番評価しているのは製品の良さではなく、Salesforceが実現しようとしているビジョンだと思います。サンフランシスコで毎年開催されているDreamforceというイベントはまさにそれを体感する場です。

CEOのマークベニオフが語る未来、世界観には本当に共感を受け私もそれを実現する仕事に携わることの誇りを感じました。今後もSalesforceは成長しますし、Salesforceに携わるエンジニアの可能性は無限大だと思います。自己成長を実現することもできると思いますので、是非トライしていただきたいですね。

安部:製品やサービスは伸びていて、かつ定着支援というのは、すぐに結果がでるものではないため、Salesforceのアップデートに追走していく形で、長くお客様と付き合っていく仕事です。もう7年もお付き合いしているお客様もいますが、それでもまだ“もう完璧”ということにはなっていません。

ご支援をさせていただく中で、「セラクの定着支援の人たちがいたから、Salesforceをもっと活用できるようになった」というお言葉をいただけたり、実際に自分の働きかけの結果、システムが良くなるというのは当然ですが、その結果、人の行動も変わっていくという事実を目の当たりにすることができます。まさに、人の心を動かすサービスを提供していると気付かされます。

それは非常に前向きなモチベーションとなりますし、そういった手ごたえをダイレクトに感じられる貴重なポジションであり、魅力的な仕事であると思います。得るものは間違いなく非常に大きく多いですね。

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