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学生時代は沖縄や北海道を自転車で放浪。『mobiconnect』開発チームのマネジャーが話す「ものづくり」に携わることについて

採用・広報担当の荒井将徳(アライマサノリ)です。春の陽気暖かい3月中旬、入社1ヶ月で右往左往している中、インタビューを申し込んだ。見るからに温厚そうで、無茶な質問にも答えてくださった開発部マネジャーの名前は山田有紀さん。そこで語られたのは「インターネット」に出合った学生時代の原体験と、自社サービス「mobiconnect」開発への思いでした。約4ヶ月温めてしまったインタビュー記事を公開します!


やまだ・ゆうき (開発部マネジャー)
中小SIerを複数社経験し、2017年にリファラル経由でインヴェンティットにジョイン。MDMサービス「mobiconnect」が直感で動かしたいように動かせるサービスであること。それを自社プロダクトとして扱えることがジョインの決め手。 学生時代にインターネットに触れること以外ではまったことは自転車に乗ること。自転車で走るためにだけに沖縄や北海道に行ったことも。1972年生まれ。静岡出身。

学生時代に触れたインターネットの世界。ものづくりに「携わる」ということの原体験

 90年代前半なので大学1、2年生の時だったかな。時間があり余っていたんです。かつて「PC通信」というのがあって、ちょっと前で言うネットの掲示板ですね。そこには「最先端の情報に触れられる」ってことで人がたくさん集まったんです。今でいうとオープンなWebサイトにアクセスできるのは誰にとっても当たり前ですが、当時はそうではありませんでした。個人がそれぞれ(今でいう)HPもどき作っており、電話回線を通じてアクセスできるそれは、誰かに教えない限り、また余程マニアがネットサーフィンしない限り見つからないんですよね。まあ、そういう意味では情報がはん濫している今と似ているかも。僕はそこで「自分だけのサイト」を文字通り部屋にこもって作っていました。

 今でいうオープンソースやフリーソフトみたいなものでしょうか。ものすごくためになるものを世界中のいろんな人が、それぞれのやり方で作っていたんです。僕はバイト先の友だちと話し込んだり、図書館に専門書を借りに行って、どうやったら作れるのか熱心に調べていました。調べれば調べるほど、知れば知るほどインターネットは無限大に世界が広がるな、と魅力的に感じたのを今でもよく覚えています。今仕事にできている「開発」とか「ものづくり」に携わる、あるいは、携わりたいと思ったのは、その学生時代の原体験が大きいかもしれません。

日々のサービス障害を完全に無くすのは不可能。だからこそ、起こったら素早く対応する

 前職は、動画配信サービスの基盤を受託開発する会社に4年いました。比較的規模の大きなサービスで、ここが結構苦労したんですが、近くに関係者がいるのであまり詳しくは話さないことにします(笑)。当時は理不尽に思ったことも、コンシューマー相手のプロダクト開発に携わってみると、その大変さ、時にある仕方なさがわかる気がしています。

 いま勤めているインヴェンティットは4社目、エンジニアでしたら大した数ではないかもしれないけれど、世間一般からすると少なくない数です。今年の4月で丸3年になります。これまでのデータ加工やレポーティング改善などの経験から、こちらでもそのような業務に携わるかと思っていましたが、入ってみたらそうじゃなかった。「え?」という感じでしたが、今は自社サービスの開発・保守を主に担当していて、MDMサービスに問題が発生したときの対応なども行っています。

 例えば、自社サービス「mobiconnect」のパフォーマンスが急によくない状態になっていると。そのログを調べてみると、ある端末から極端な数のアクセスが発生しており、ログインしたい人がしづらいと。1秒間にあり得ない回数のログインが起こっていたので、人為的なものではなく機械によるバグが起こったのだと判断できて、対処しました。

 サービスに日々の障害は付き物で、完全に無くすことは不可能です。発生したときに素早く対処することが重要で、それも含めて開発の役目だと考えています。もちろん、発生した問題の原因について調査・分析をして、次に同じようなバグが出ないように再発防止することも役目です。



自社サービス開発の「決められる」とは、「決めないといけない」ということ

 これまでインターネットのサービスを仕事にするにあたって少なからず心がけてきたことがありました。目の前にいる人ではなく、間接的に遠い人の「何かの役に立ちたい。貢献したい」ということです。

 ですが現在は「自社サービス」なので、これまでより少しスタンスが違ってきます。仕様などなんでも「決められる権利がある」。自社サービスを作っていくということはサービスの企画から考えられるので、砕けた言い方をすれば「融通が効く」し、裁量がとてもあります。裁量があるということは、―あくまで僕個人で思うことは「メンバー一人ひとりの決めごとのウエイトが大きい」。つまり、何が言いたいかというと「決められるということは、何がなんでも自分たちで決めないといけない」ということです。

 振り返ると前職までの僕は「これをやりなさい」と言われたらする、という受身な姿勢でしたので、今思うと、とても視野が狭かったと思います。縁があってインヴェンティットにジョインしましたが、初めの1年は大変でした。それはなぜかというと、自社サービスに対する思いだとか、理解が足りなかったから。反対に今はサービスや事業に対する理解が深まって、愛着が湧いてきましたし、よりいまの仕事に責任を感じています。 
 そういう意味で私は、インヴェンティットは自社製品のことをしっかり学ぼうとする人を応援してくれるカルチャーであり、土壌があるのではないかと思います。当然のことですが、目の前の業務を自分ごと化しないと、営業であれ開発であれ、何のために世の中に自社サービス出すのか分からなくなりますからね。

部門を越えたコミュニケーションが、結果的に自分の業務にいい影響をもたらす

 まず、目の前の業務を自分ごと化することで、関わろうとする姿勢が変わるんじゃないでしょうか。ユーザーサポートから品質管理も自社でやっていますので、他の部門とも密に連携しないければいけません。40人の規模ですからね。横文字で言うと「フラットなコミュニケーション」と言えるんでしょうけど、部門横断的なプロジェクトの活性化が、結果的に個人の業務にスキルアップやアイデア発生につながると思うこともあります。要するに、いろいろなプロジェクトの話が耳に入ってくるので、これはこっちのサービスに使えそうだとか、仕事の進め方やコミュニケーション方法で学ぶことが多いです(あくまで私個人的に、ですが)。

 先にも言ったように、自社サービスを扱っていると良くも悪くも”決められることが多い”ので、企画や開発計画などを自分たちで考えます。プロダクトがユーザーにとって「あったらいいな 」ではなく「これがなくては困る」存在となっていくために、社内での「アイデア出し」は重要視しています。自社のカスタマーサポートやセールスチームと連携することで、開発チームは現場の声をより直接的に取り入れ、製品の仕様や開発計画に反映することができます。ユーザーが本当に求めていること(インサイト)をダイレクトに受け取ることができるのは、インヴェンティットならではの強みではないでしょうか。

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