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【E CROSS TALK vol.3】WEBプロジェクト成功のカギはココにある! プロジェクトマネージャの役割とスキル解説

札幌E CROSS PARK 内で毎月開催しているワークショップでは、IT・Web業界の第一線で活躍しているゲストをお招きしてお話を伺っています。

今回は株式会社mountの吉田耕さんと株式会社MULTIPLEの平藤篤さんをお招きして「プロジェクトマネージャー」という仕事について考えた第三回目のE CROSS TALKの内容をご紹介します。

mount inc
2008年に設立したデザイン制作会社。webの広告を中心にして映像、グラフィックなどジャンルを問わず活動中。 TOYOTA / MIKIYA TAKIMOTO / STRIPE INTERNATIONAL / Benesse / VAIO / 3D on the Rocks / UNIQLO NYC NOW / and more
https://mount.jp/
株式会社マルチプル
創造力で組織を活性化させるディレクションカンパニー 株式会社マルチプル
https://multiple.work/

Webサイト制作と聞くとエンジニアやデザイナーの印象が強く、プロジェクトマネージャーについてはあまりイメージが湧かないという方も多いのではないでしょうか?近年様々な分野で必要性の高まっているこの仕事。変化する社会や時代を考えながら、その役割に迫ります!

E CROSS PARKおよび、E CROSS TALKの詳細は以下からご覧ください▼

E note - E CROSS PARK
E CROSS PARKは、IT・クリエイティブの発展に向けたコミュニティスペースです。コワーキングスペースや会議室のレンタル、職業訓練やワークショップの開催、人材紹介など数多くのサービスを通じて交流の場、学ぶ場、働く場を提供します。
https://ecrosspark.com/enote/

今回も大盛況のワークショップだったので、当日の様子を写真も交えてご紹介します!

□そもそもプロジェクト・プロジェクトマネジメントとは?

普段からよく耳にする「プロジェクト」という言葉。使う機会も多いと思いますが、どんな意味を持っているのか隅々まで知っている人は少ないかもしれません。そこでPMについて知る前にまずは「プロジェクト」についてどのように定義されているか見てみましょう。

“プロジェクトとは、独自のプロダクト、サービス、所産を創造するために実施する有期性のある業務である”

※「PMBOK(Project Management Body of Knowledge)通称ピンボック」より

始まりと終わりのある有期のものが「プロジェクト」と呼ばれるのに対して、継続して終わりがないのが「ルーチンワーク」。プロジェクトは案件ごとに独自性があり新しいことを行いますが、ルーチンワークは経験したことのあることを繰り返し行います。挑戦的であるため安定的ではなく不確実性が高い、目標が変化しやすいという特徴があるのが「プロジェクト」です。

また、ルーチンワークの反復作業をより効率的に活用的に考えていくことをオペレーションと言います。既存の機能を活かして進化させていくイメージで、対して新規能力を開発していくのがプロジェクトです。

限られた期間と予算の中で決められた成果を達成することが求められるプロジェクト。スムーズにプロジェクト進行を考える上で避けては通れないのが

QCD(Quality:品質・Cost:予算・Delivery:納期)

そしてこの3つのバランスを取り、プロジェクトを滞り無く進行していくことがプロジェクトマネジメント(以下PM)と定義されます。

PMとしてプロジェクトを進行する際に最初に考えるのは「何が一番重要か」を決めるということ。

実際にクライアントワークをしていると、少ない予算と納期の中でも高いクオリティを要求されたり、元々は1つだった要望や課題がどんどん膨れ上がっていったりすることはよくありますが、そんな時何が一番重要なのかを再確認し、優先順位をつけていくことがプロジェクトをスムーズに遂行するための鍵になります。

クライアントが求めるプロジェクトの要求事項を満たすために、知識・スキル・ツール・技法をプロジェクト活動へ適切に当てはめること、またそうして方向性を定めてチームを牽引する舵取りのような役目もPMが担っています。

□Web業界にPMが求められる理由

PMという言葉に馴染みのない人もまだまだいるかも知れません。進化を続け、今では世の中に無くてはならない存在になったWeb業界で、なぜPMの必要性が高まっているのでしょうか。

業界の進歩と共にWebサイトが複雑化している現在の状況は、PMの必要性を再度認識させることになりました。Webサイトの機能やコンテンツの増加によりプロジェクトの規模が大きくなったことで、進行管理やチームのコミュニケーションを円滑にすることがより重要になり、同時に一つ一つの品質にも求められるクオリティが高く、品質管理のプロセスや基準を策定する必要性が顕著になったことがWeb業界にPMが求められる大きな理由の一つだと言えます。

また、制作することで解決したい企業課題、制作物から得られる効果などを考え、ビジネス的な側面から目標を達成するために必要な施策を立案し、実行する大事な役目であることもPMの必要性を高めるポイントとなっています。

□これからの時代、PMに求められること

近年では業界を問わずPMの重要性が見直されています。

現在は様々なものの変革期にあたると同時に、当たり前だったゲームのルールがいきなり変わるように、今も絶えず変化を続けています。

さらにプロジェクトの不確実性が高まっている時代背景として、これまでのPMは「この製品を無事に販売させるには?」「この工場で効率よく良い製品を作るには?」といったあくまで生産側視点の考え方でした。

しかし価値観が多様化し、同じものを提供して満足する、経済効率を上げて大量生産大量消費する時代が終わりを迎えつつある今、オリジナリティのあるもの、ユーザーの求める本当の価値に見合うようなものを提供することのできる消費者側の視点にシフトチェンジすることが求められています。だからこそ制作サイドと消費者サイドを多角的に見据えながらマネジメントするPMという存在が必要なのです。

Web業界が進化を続ける中でその役割に注目が集まってきたプロジェクトマネージャー。規模の大きいプロジェクトや新たな技術を駆使したプロジェクトを円滑に遂行することで、業界の発展を後押しする存在にもなってきていることがわかりました。

今回は必要性を再認識させたPMの背景を紐解きながら、今の時代との関係性を考えていきました。今後ますます発展を続けるであろうWeb業界にどのような効果をもたらすのか楽しみですね。

次回もお楽しみに!


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