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harmo Lab長 石島が語る。「harmoの目指す世界、harmoのメンバー」

1.「世の中に無い」かつ「意味があるもの」それがharmo

—シミックグループの目指す「ヘルスケアレボリューション」とは何か、その中でのharmoの役割とは何かを教えてください!

「ヘルスケアレボリューション」とは何かを語る前に、前提をお話したいと思います。背景にあるのは、少子化と超高齢化が進む社会的な構造です。高齢者の数は高止まりで一定数が今後も維持されていきます。

出典:経済産業省における ヘルスケア産業政策について P3
https://www.meti.go.jp/policy/mono_info_service/healthcare/01metihealthcarepolicy.pdf

また、以下の経済産業省の資料をご覧いただくとわかるように、一般的に高齢になればなるほど医療費は増えていきます。

出典:経済産業省における ヘルスケア産業政策について P5
https://www.meti.go.jp/policy/mono_info_service/healthcare/01metihealthcarepolicy.pdf

その一方で、少子化傾向も続いているため、医療等の社会保障費を支える生産年齢人口は先細っていきます。このままの構造で何も動かなければ、私たちの世代や、そのまた下の世代などは日本の社会保障費用をまかないきれなくなるなど、大変厳しい未来のシナリオになっていきます。

出典:経済産業省 2050年までの経済社会の 構造変化と政策課題について
https://www.meti.go.jp/shingikai/sankoshin/2050_keizai/pdf/001_04_00.pdf

また、都会にいると気づきにくいですが、地方自治体においては既に医療提供体制が維持できなくなっているところもあり、これまで当たり前のようにあった医療を受けられなくなってきている現実があります。

このような構造上の課題に直面し、待ったなしの状態であるのは、どこの国よりも限りなく日本が早いのです。そのため、課題解決の方法論は世界を見渡してもそのまま当てはめられるようなものがなく、自分たちで作り上げていく必要があります。

だからこそ、少子化、超高齢化社会日本の課題を解決するには、これまでの延長線上のような「改善」を軸にした課題解決ではなく、これまでとは異なる「革命的な」解決策が必要で私たちシミックは変化を生み出していくという課題意識から「ヘルスケアレボリューション」を掲げて行動しています。日本でこの大きな社会課題に対して解決策を見出すことができれば、世界の見本となることも可能だと考えています。

そして、この「ヘルスケアレボリューション」のカギとなるのが、 “個々人のヘルスバリュー向上のためのパートナー(Personal Health Value Creator:PHVC)”となるというシミックの中期経営計画の柱となるビジョンであり、それを具現化するのがharmo事業だと考えています。

シミックの中期経営計画図

将来、医療やヘルスケアの世界では、個々人のWellbeingな状態が価値の中心になる時代が来ると考えています。

例えば、高齢者はそもそも一般的な「健康」という定義に馴染みにくいと考えています。なぜなら何らかの「病気」や「不自由さ」と常に共存しながら生きているからです。そのため、「治療する」という考え方ではなく、「一人一人のWellbeingを向上するにはどうすればいいか?」という問題定義から解決策が生み出されてくると考えています。

その時に必要なのは、個々人のパーソナルデータです。

数ある医療・健康データの中でも個々人のライフスタイルなどに密接なつながりのある「薬」のデータを収集、個々人の役に立つ情報の利活用をし、個々人のWellbeingを高めてもらいたいという想いを持って、電子お薬手帳サービスharmoというサービスを提供しております。

harmoのプラットフォームイメージ図

当初、私がharmo事業に携わった時は利用者数は約750名で、業界で電子お薬手帳サービスを提供しているのは2社程度でした。現在はharmo単体で約40万人、業界の他社様との共創による電子お薬手帳を活用した情報配信のプラットフォームでは約100万人の利用者数になりました。

まだまだやるべきことは多くありますが、2014年から6年間でこれまでに存在しなかった「電子お薬手帳」という市場が創られ、価値を提供できてきていることに対して、やりがいも感じております。

また、それと同時に市場が形成されてきているからこそ、これまでやりたくてもできなかった新しい取り組みなどを積極的に進めることができとてもワクワクしています。

2014年の時に薬局さんで電子お薬手帳の認知度を向上させるためにharmoのぼりを設置しているときの写真。

シミックグループには約7,000名の社員が在籍しており、様々な医療のスペシャリストがいます。当然、一人一人の周りには更に多くの医療関係者とのつながりがあるため、現場の課題をタイムリーに得ることができます。現場の課題に寄り添いながら、次世代に残していく価値のあるヘルスケアシステムの構築を目指し、誰もやったことのない意味ある仕事を一緒にやっていきたいです。

このような想いに共感して頂ける方には是非harmoチームに来て頂きたいと考えています。私がharmo事業に携わって7年近くたちますが、今が一番面白い時期なんじゃないかと思います。

2.harmoに関わるメンバーとは?

—harmoチームにはどんなメンバーがいるのですか?WELLBEINGを体現しているエピソードはありますか?

サービス開発8名、カスタマーサクセス5名、ビジネス推進4名、データサイエンティスト3名、事業企画1名と総勢20名程度で運営しています。また、このチーム以外にも数多くの社員がharmoを活用したビジネスについて可能性を感じてくれており、各部署でharmoの活用について検討するチームや、社内での共創プロジェクトが発足するなど、社内横断で様々な部署とかかわりを持って仕事が出来ることが特徴です。


左から元調剤薬局薬剤師、元臨床試験開発プロフェッショナル、エンジニア 多彩なメンバーの揃うharmoチーム

具体的には、臨床試験開発をメインとするシミック株式会社の臨床試験開発、製剤開発などをおこなうシミックCMO株式会社、難病の薬を開発・製造するオーファンパシフィック株式会社、医療用医薬品の情報提供や、新薬開発時の宣伝・広報活動を行うシミック・アッシュフィールド株式会社など、数多くの部署と関わりがあります。また、社外のヘルスケアサービスを提供する会社とも積極的に連携することを進めており、異業種とのコラボレーションなども活発に行っています。

チームメンバーはそれぞれ専門性が高いプロフェッショナルなメンバーが中心になっています。エンジニア、データサイエンティスト、薬剤師、MBA取得者など、各々が専門性を持ちつつも、その専門に固執することなく、課題を解決することに協力的なメンバーが多いです。

harmoチームではみんなで考えた判断基準としてValueを掲げています。

harmoチームの掲げるValue

Valueに掲げている判断基準を意識して、チームの話し合いや意思決定をするようにしています。

また、仕事のスタイルも個々人のやり方を尊重しています。例えば、短時間で集中して働きたいという人、テレワークで集中してやりたい人、対面で議論をしたい人など、個々人のやり方やチームのやり方があります。画一的なルールを当てはめるのではなく、チームメンバーの主体性を重視して働き方も都度見直しています。

それぞれバックグラウンドが異なるチームなので、お互いを認め合う感覚でやっていけると良いと思っています。


3."想い"を持った方に仲間になってほしい

ーどういったチームにしていきたいでしょうか?

各々が「やりたい」というWillをもって動いていけるチームにしていきたいと考えています。誰かに強制されているから仕方なくやるというのではなく「私は日本の医療やヘルスケアシステムに対して〇〇という課題を感じていて、その為にharmoを活用していこう」という気概を持ったチームにしていきたいです。(既にそうなってきてはいるとは思いますが笑)

ーどんなメンバーに仲間になってほしいですか?

3つの観点があります。

1点目は、harmoのプラットフォームやシミックの持つ多くのネットワークをうまく活用して、自分が感じている社会課題を解決したい人という志を持っている方。

2点目に、「この領域だったらチームに貢献できる」という何かしらの強みを持っている方に来て頂きたいです。エンジニアリング、マーケター、事業企画、データサイエンス等、プロフェッショナルとしての誇りを持っていると良いですね。

3点目は、「専門性」に固執しすぎない柔軟な方です。社会の課題自体は複雑化してきており、一つの専門性だけで解決できるような課題では無いためです。システムとして社会の課題を捉え、多種多様なひとたちと協働し、みんなで課題解決を進めていけるようにしていきたいと思っております。

ー逆に「こんな人はharmoチームにマッチしないのではないか」という人はどんな人ですか?

「想いが全くない人」ですかね。例えばエンジニアであれば「私はこのスキルがあります。スキルがマッチすればどこでもいいです。業界は問いません」みたいな人は合わないかなと思います。

我々が目指している方向性に対して共感が少しでも無いと、チームとして動いていくのは難しいと考えています。採用面談をしていても、職能を活かして就職したいという方々も多くいらっしゃいます。もちろんそれは悪いことではないですし、スキルを持っているのは素晴らしいことなのですが、ヘルスケア業界において課題を解決したいという想いを持ち合わせていない方はharmoのチームには合わないかなと思います。

ー最後に、harmoに興味がある人はどのようにコンタクトをすればよいでしょうか。

みなさんお忙しい方々が多いので、15分だけ、30分だけオンラインでのカジュアル面談をするなども可能ですし、質問事項を投げて頂ければ非同期でのコミュニケーションも可能です。少しでも可能性を感じてもらえたなら、コンタクトを取って頂けると嬉しいです。次の世代により良いヘルスケアシステムを残すために、新しいメンバーと一緒に楽しみながら挑戦していきたいと考えています。お会いできるのを楽しみにしています。


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