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「家はいらない」ホテルで暮らす女性社員の話

こんにちは。PRの井上です。今回は、定住せずホテルを渡り歩きながら働く社員を紹介します。ホテルでのテレワークはすっかりメジャーになりましたが、住む人はまだ少数ではないでしょうか。著名人や富裕層でなくても楽しめるホテル暮らしについてたっぷり語っていただきました!


▲(参考)デジタルノマドとも呼ばれるWFA(ワーク・フロム・エニウェア)の紹介記事


Y.Y(30代後半・女性)
大手企業でSE、営業などの経験を経て2018年ClipLine株式会社に入社。
カスタマーサクセス担当として、主にクライアントのオンボーディングを支援している。

▲紀尾井町にて。美しい建造物や庭園を見ながらの散歩がお気に入り。

■海外生活の予行として「トランクひとつでの生活」を決意

ー5月末で家を解約して6月からホテル暮らしをされているそうですが、きっかけはなんだったんでしょうか?

元々、いつか海外で生活してみたいと思っていたんです。でもコロナ禍が落ち着くまでは行けないので、まずトランク一つで生活できるかどうか、国内で試してみようと思ったのがきっかけですね。当時住んでいた家の契約更新が迫ってきていたのでそのタイミングで実行しようと思いました。

まず場所探しを始めたのですが、家賃が安くて環境が良さそうな場所をピックアップして現地に行ってみました。何か所かホテルに泊まってみてわかったのは、ファミリー層が多いエリアは、商店の数が少なかったり、カフェスペースに子供がいて賑やかだったり、あまり私にフィットしない気がしました。一般的に「家賃が高すぎず環境が良い」と言われているエリアってファミリー層向けですから、独り暮らしで休日は友人と遊ぶという生活スタイルの私には合わないなと思ったんです。

かと言って、なじみの場所は主に都心なので、賃貸物件を借りる場合、ワンルームでも月15万円程度かかります。5月まで住んでいた家は都内ではありませんでしたが、ターミナル駅から近くて部屋が広く、家賃も安かったので、今さら都心の狭い部屋に高額な家賃を払う気になれず、検討した結果ホテル暮らしをすることに決めました。

■定住よりホテル暮らしの方が安いし家事をしなくていい

ーどんなところに泊まったんですか?

女性一人でも抵抗なく泊まれそうなシティホテルやビジネスホテルです。
都内だと12~13㎡ぐらいの部屋が多くて、広いとは言えないですが、一日中いるわけじゃないから大丈夫なんです。今は赤坂にいますが、水光熱費込みで1か月9万円台。
コストについては定住した場合と比較しましたが、家賃1年分と敷金礼金更新料など含めた場合とホテル暮らしを比較した時に、ホテルのほうが安かったんですよ。それに、価格だけの問題だけじゃなくて、とても快適なんです。

▲宿泊履歴と予定を管理している。1泊3,000円台が多い。京都のホテルは東京より1,000円以上安い。

ーぜひ快適ポイントを詳しく教えてください。

まず、家事というか、生活の雑用から解放されたのが大きいですね。部屋の掃除は定期的にしてもらえて、タオルも替えてくれる。トイレットペーパーも買わなくていいですし(笑)。
あと、すごく静かなんですよ。以前の家は幹線道路が近くて、騒音や排気ガスがあったし、強風で隣の部屋のプランターが飛んできてベランダが砂まみれになったりとかもあったんですが、そういうアクシデントがない。
ホテルの構造も、ワンルームと大部屋のエリアが別になっているので私の部屋の周囲は無音の環境。毎日快眠です。

ー家事がないのは羨ましいです。自分の部屋以外でもテレワークされるんですか?

徒歩3分圏内にカフェが5、6軒あるし、ホテルの中に朝食コーナーみたいなところもあるので場所には困りません。そういう場所はパーソナルスペースが広くとられていて周囲も気にならないし、感染対策も万全です。部屋に掃除が入るときは、ルーフテラスで仕事することもあります。

■料理をやめたら食費が5分の1になり、ストレスからも解放された

ー至れり尽くせりですね。食事はどうしているのか気になります。

近くのコンビニを利用しています。以前はデリバリーサービスを多用していたせいでかなり太ったんですよ(苦笑)。1日5,000円くらい使っていて不経済でしたし。今は1日1,000円前後でコンビニやテイクアウトのメニューを近くで買うことが多いです。月の生活費は13~14万円ぐらいでしょうか。週末は外食したり贅沢もしてます。

ー自炊はまったくしないんですか?

引っ越す前はほぼ自炊でした。買い出しに行って、すぐ食べる分以外に保存用も作って、後片付けしたらなんだかんだ3時間くらいかかります。その時間が無駄に感じて、食事を作るのがストレスになっていたと思います。

ーコンビニメニューだけで栄養の偏りとか心配じゃないですか?

そこは一応気にしていて(笑)サラダ、卵、納豆、おにぎりを基本に、たまにひとり用の鍋を入れたり、バリエーションをつけてます。コンビニのラインナップはすごいですから。
1日の摂取カロリーは計算してます。毎回同じようなものを買っていれば都度計算しなくて楽ですよ。重視していないことは簡潔にしてメリハリつけたい気持ちがあるんです。

ー振り切ってますね(笑)。それだけ活動をスリム化すると、仕事の能率も上がったのではないでしょうか。

以前はだらだら仕事して寝るのが遅くなって睡眠不足になることもあったんですが、今は22時には寝て朝は5時くらいに目が覚める生活になったので、能率は上がってると思います。残業するときもありますが、メリハリをつけて、必要なときにピンポイントでやっています。あと、この辺は散歩しやすいので気分転換のために歩くことも日課に入れています。

ーすごくいい環境ですよね。

六本木まで15~20分くらい、表参道も徒歩圏内です。ずっと平坦だし、景観がきれいで歩いていて楽しい。永田町の迎賓館を1周まわると、そこそこいい運動になります。我ながらいい生活してるなぁって思うんですが、家賃10万円以下です。周りはリッチ層の人だらけですから、私がいちばん貧乏でしょうね。

■ポイ活でお得に予約する

ー不便なことやデメリットはないんですか?

移動するときの荷物が重いぐらいですね。
あと、私は潔癖なので洗濯だけはちょっと思うところがあって、コインランドリーを使うのに抵抗がありました。ウォッシュバックという洗濯機を使わなくても洗えるグッズを買ったんですけど、絞るのがすごく大変でやめました。それで今はコインランドリーにしてますが、せめて新しい設備がいいなと思って、そういう所を選んで使っている感じです。

ー次に移動する先は決めているんですか?

8月末まではもう予約しています。だいたい2週間刻みです。レートをこまめにチェックして、変わると予約し直すときもあります。
予約は主に旅行サイトのagodaや楽天を使っています。楽天はポイントが返ってくるから、長期滞在になるとポイント還元がたくさん。クレジットカードのポイントも合わせて、1回の予約で5000円以上戻ってくるときもあります。

▲競合サイトに比べて安価になっている場合が多いという「agoda」。

ーそれはいいですね。こまめに移動する理由はあるんですか?

単純に、色々な場所を試してみたいというのが大きいですね。今の部屋は気に入っていますが、シャワーの水圧が弱めなのが少し残念です。こういうのは実際行ってみないとわからないし、2週間なら少し不満があっても耐えられますからね。

■地方に滞在すれば、普段は会えないお客様や社員との交流もできる

ー次はどちらへ行くんですか?

オリンピックがあるのでしばらく都内の空きがなくて、2ヶ月間は京都へ行く予定です。
私の担当しているお客様は関西や九州の企業が多くて、実は都内にいるより地方を転々とした方が直接会う機会が作れると思っています。もちろんコロナ禍を始め先方事情があるので会えるかどうかは別ですが、やっぱり現場を訪問すると顧客情報や状況が詳細にわかるし、個別の細かい対応ができたりしますからね。

ー1社ずつ東京から訪問するのは時間がかかりますが、地元にいればお客様との距離を縮めやすいですね。

初めて会うお客様もいて楽しみです。それに、社員同士の交流もできそうです。他部署のメンバーがお客様先に出張している場合があり、合流して一緒にご飯食べようという話をしたりしています。地方での交流というのも、現地集合現地解散の社員旅行みたいで新鮮です(笑)。

ー一人で土地勘のない場所に行くのは不安もあると思うのですが、どうやってホテルを選んでいるんですか?

予約サイトで目星をつけた後、google mapで生活に必要なものが徒歩圏内で買えるかなどはチェックしています。治安については、ファミリー層が利用しそうな大型のスーパーが近くにあるか、繁華街の近くではないかなどを見ます。1週間ぐらいあれば散歩の中で位置関係を把握できるし、地元の人と話して情報収集もできますから、事前リサーチとしてはそれぐらいで十分だと思っています。

ー海外生活も含めて、今後の展望について教えてください。

このホテル暮らしで、たぶんどこへ行ってもそれなりにやっていけるだろうという自信が少しついたので、せっかく海外に行くなら観光でなくて住むことも視野に入れようと思っていて、永住権が取得できる国をリサーチしたりしています。どんな生活になるかまだはっきりとはわからないですが、国外にも自分のホームタウンができたら将来的に見て働き方の選択が広がると思っています。

永住権について調べていくと、たとえばカナダは移民の受け入れ条件が緩和されたりしているようなんですが、背景には日本と同じように社会の高齢化があったりします。そんな国際情勢のリサーチも併せて行ってます。

まず直近の目標として、コロナ禍の動向を見ながらではありますが、来年は1ヶ月おきぐらいに日本とアジア圏を行き来するようなショートステイを体験したいと思っています。

▲現状の荷物は全部でこれだけ。確かに世界をまわれそうですね。

Yさん、ありがとうございました!最初から最後まで驚きの連続でした(笑)
必要性に駆られて海外や地方に住む方は多くいらっしゃいますが、これからは自主的にワーキングプレイス、ワーキングスタイルを選択していくケースがさらに増えていきそうですね。今後のYさんの活躍にもますます期待です。

読んでいただきありがとうございました。

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