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優秀な人財が、大きな企業の中でもつぶされず、その人らしく輝くためには?

Text by 塩谷舞(THE BAKE MAGAZINE編集長)

オートバイは、自分の思うスピードで、力量で、かっ飛ばすことが出来る。運べるものは少ないが、小回りは効く。

一方列車は、多くの人や荷物を運ぶことはできても、突然路線は変えられないし、急発進も急停車も出来ない。

スタートアップが大きな会社に成長していくとき、最初は好きに走りまくるオートバイかもしれないが、次第に乗客が増えて自動車になり、安全運転を心がけ、いつしか長い長い列車のようになっていく。

大きくなれば、運べる荷物はうんと増える。安心感も増す。しかし同時に、失われてしまいがちなのが、スピード感や、現場の主体性だ。

大きくなればなるほどに、列車にゆられる乗客側は、心に「どうして?」という疑問を宿してしまったりもする。

「どうして、年功序列なんだろう?」
「どうして、形骸化した決まりを守らなければいけないんだろう?」
「どうして、現場を知らない人の承認をずっと待たなければいけないのだろう?」



「主体性を持って仕事をしないんだったら、うちにいる意味はないのかな、と思います」

そんな言葉が飛び出したのは、1月19日に開催された、株式会社BAKEの年に1度の総会「BAKE Communication」でのこと。

この日、日本各地、世界各国から東京の会場に、130人を超える仲間たちが集まった。

北海道や福岡、そして海外に拠点があるBAKE海外法人の面々も海を超えてやって来ていて、中国語や英語、そして日本各地の方言も飛び交う、なかなかカオスな空間になっていた。

BAKEは現在、国内に36店舗、海外では韓国、 香港、台湾、中国、インドネシア、タイ、シンガポール、ベトナム、フェリピンの9ヶ国の地域に37店舗を展開している。

4年前、2014年の2月にはBAKE CHEESE TARTルミネエスト新宿店1店舗だけだったのだから、これは贔屓目なしに見ても、とてつもない急成長である。



「久しぶり!」「元気だった?!」という挨拶が飛び交ったり「いやぁ、本当に人が増えたねぇ」という声も聞こえてくる。

店舗はどこも営業真っ最中なので、もちろん現場を離れられないメンバーも多いのだが、出来る限りのBAKE関係者が通常業務の手を止めて集まった。

開会の挨拶は、創業者で会長の長沼真太郎さんより。


この日、BAKEの新たな7つの指針が伝えられた。

1.Think Customer お客様のことを考える
2.Respect All 敬意を持って接する
3.Be Unique 個性を生かす
4.Have Passion 情熱を持つ
5.Be Logical 論理的に考える
6.Do Speedy 迅速に行う
7.Have Ownership 主体性を持つ

どれもBAKEらしく、どれも欠かせないものばかりだ。

しかし私は、最後の「Have Ownership」がこの中でも一際、BAKEらしいなぁ、と感じたし、今のタイミングでこれを掲げることの勇敢さに、心の中で拍手してしまった。

国内事業推進本部、本部長の近藤さんは、1つ1つの指針を解説する上で”Have Ownership”については、このように語っていた。


「オーナーシップを一人ひとりが持てば、強い組織になります。楽しい組織になります。逆に、これを持っていなかったら、うちにいる意味はないんじゃないか? って思うんですよ。

自分に自信がある、ないは関係ない。自分でドライブする、自分でBAKEを良くしようとすること。そういったものであれば、会社がバックアップしますよ!」

スタートアップから、中小企業へ。そして大企業への道をひた走るなかで、このメッセージを社員全員に伝えて、実行され続けるというのは、実際、とても難しい。

もし、運転手以外の人が自己判断で好き勝手にハンドルを握る列車があれば、間違いなく事故を起こす。1000人を超えた組織は、運転手に権限を集中させて、トップダウン式に切り替えたほうが、ずっとリスクは低くなるんじゃないだろうか。

ただ、今のBAKEには、トップダウン式にしてしまうにはもったいないほどの個性が、才能が、あらゆるポジションを担っている。

そして、各地域、各国で、現場の様子は見事にバラバラである。IT企業ではないから、みんなが一箇所のオフィスに集まって仕事をできる訳でもない。

グローバルで勝負をしていく中で、スピード感を保って走り続けるには、若干のリスクがあっても現場の裁量権を大きくして、個々の能力を最大限に発揮していくことが必須なのだ。


この会の後半、BAKEの7つの指針になぞらえて、2017年のMVPである7名が表彰された。

私はその7人を見て、「まるで戦隊モノの7レンジャーみたいだな!」と思ってしまった。

クリエイティブ、お菓子作り、コーポレート、海外市場、工場での生産現場……あらゆるポジションでの、BAKEのエースプレーヤーたちを紹介していきたい。

>>続きはTHE BAKE MAGAZINEにて公開中!


※本記事はBAKEのオウンドメディア「THE BAKE MAGAZINE」から一部を抜粋して掲載しています。個性豊かなメンバーの活躍や、想いを知っていただければ嬉しいです。

Text by 塩谷舞(@ciotan
Photo by 高橋奈々(@takanana78

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