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AppSociallyの慶應SFC奨学生がWIRED “Creative Hack Award 2018”特別賞を受賞しました!

〜創造性こそが生きがい。プロダクト・マネージャー、エンジニア、デザイナーを一人で兼任する大学院生が目指す“未来”とは?〜

AppSociallyの実践型ワークショッププログラム(以下、奨学金)の第一受給者として働くのが“こーちゃん”こと石原航が、WIRED “Creative Hack Award 2018”で特別賞を受賞しました。これは、弊社の実践型スカラーシッププログラム受給開始後2ヶ月での快挙でした。

これ以前の“こーちゃん”は、トランク一つで身軽に飛び回り、友人たちから親しみを込めて“ホームレス慶應生”とも呼ばれていましたが、大学院進学を目指し、AppSociallyから実践型スカラーシップを受給し、プロダクトマネジャー兼エンジニア兼デザイナーとしてプロフェッショナルの登竜門を駆け上ってきました。職務の傍、大学にも通いスペキュラティブデザインの研究を続けてきた彼。

そんな彼にAppSociallyでの経験や、大学院での研究を通して追求するもの、そしてその根底にある想いまでをインタビューしてきました。

「どん底の自分をエンパワーメントしてくれたのがインターネットだった」と語る彼が、インターネットを通して追求する「権限の分散」、そして新たな未来のあり方とは?

経歴

石原 航(いしはら・こう) アーティスト、プロダクトマネージャー、大学院生。慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科 修士課程に在籍。「信用」をテーマにアーティストとして活動中。主な作品として「Hack In」「虚構大学」など。
受賞歴:Wired Creative Hack Award 2018 Special Prize, 文科省 Campus Genius Contest 2018 Art Section Nominate

目次

  • 実践型奨学金受給&入社のきっかけと取り組み
  • 研究テーマとその理由
  • AppSociallyでの学びとこれから


実践型奨学金受給&入社のきっかけと取り組み

入社 ー 超貧乏学生が見たスタートアップの“スピード”

— —AppSocially初の実践型奨学金の受給。この経緯について教えてください。

入社の前、慶應SFCの総合政策学部でで学生をしていて、このまま大学院で研究を続けたいと考えていました。しかし”超”がつくほどの貧乏学生だったので、大学院進学は金銭的に厳しい状態でした。それでも研究の道を諦めたくなかったので、自分の研究分野にお金を出してくれる人を探していた所、指導教授の脇田玲先生を通してAppSociallyでデータサイエンティストをしている図子博士 <https://blog.chatcenter.io/f04ae3bfb7ea>人を紹介してもらったのがきっかけです。

自分が初めて高橋さん(AppSocially 創業者件CEO)に会った時、僕に関しての前情報は一切なかったそうです。何の前情報もなしに、僕の研究に興味を持ってくれ、その場で奨学金制度を提案してくれました。ほかの人から「それお金になるの?」、「あまりよく分からない」と言われてきた当時の自分にとって、アートという分野に理解があり、興味を持って議論を展開してくれることに感銘を受けました。何よりも、その場で社会実装に向けての具体的な話や奨学金制度を提案してくれた決断力の速さを実感したことが入社の決め手です。

今まで一人で引きこもって制作を続けてきた僕にとって、本気で社会実装を目指していけること、またそのためにどうすべきかを具体的に、現実的に、スピード感を持って取り組んでいけることはとても魅力的でしたね。「デモはできるけどデプロイができない」という自分にぴったりの環境だと感じました。

ところで、ここで入社と言っているのは、奨学金なのですが僕は入社しています。いろいろ相談に乗っていただだいた結果、経済状況等を考慮して、単に奨学金を支給するのではなく、社会保険等も取得できるようにして頂きました。高橋さんの大学院生時代の経験を踏まえて柔軟に対応してくれたとのことですが、そういう対応にも感謝しています。

AIの民主化を目指した取り組み

— — 奨学生として入社し、AppSociallyでどのような役割を担ってきましたか?

一言で言うと、速攻でプロトタイプをして、動くものをみんなで使える状態にして、議論するための軸を作る役割です。大学での制作の分野がスペキュラティブデザインという問題定義や議論をするためのデザインで、この分野を会社の中で活かせるような立ち回りを考えていく中で、自然と現在の役割になりました。アーティスト・イン・レジデンス(Artist in Residence)のような役割だと思っています(参考記事<http://www.webchikuma.jp/articles/-/444>)。

— — 具体的には個人向けAIアプリTruffleの試作や簡易ボットシナリオ編集ツールBot Editorのプロダクトマネジメントを開発していますよね。はじめに担当したしたTruffleについて、ビジョンや目的は何でしょう?

AIの民主化、つまり“AIがみんなのポケットに入っている状態”を作ることが会社のビジョンです。そのためにChatCenter Aiは、組織や企業に対しての敷居の低い導入プロセスを用意しています。それと同様のことを個人向けに実証実験する、というのがTruffleの発想の原点です。

ボットが個人のコミュニケーションをサポートするべきかと考える理由は、ボットが言うからこそ言い出せることが人間にとってはたくさんあると考えるからです。人間のコミュニケーションにおいては、理由がないと連絡を取れないし、誰かに会いに行けないという不思議な暗黙の了解があると思います。そこにAIを投入することで、「AIが勝手に言ってしまった」という言い訳を作る事が出来れば、コミュニケーションが始まるきっかけにもなりますし、人間同士では生まれなかったようなコミュニケーションも発生し得ます。生まれたコミュニケーションを通して様々な機会を創出することがTruffleの狙いです。少しスペキュラティブな視点から始まったプロダクトと言えるかもしれません。

良い例がコンビニの年齢確認システムです。コンビニでお酒を買う際、年齢確認はシステムによって行われます。これは機械が言うから成り立つものであって、若い人が年配の人に対して年齢を聞くと、怒る人も出てくると思うんです。つまりボットが勝手にシステムの中に組み込まれて言ってしまったことで何かが可能になるという事象が存在します。これこそ個人がAIを持つ意義だと考えます。

多くの人が何かやりたいことを抱えているのに、「キャラじゃない」や「顰蹙(ひんしゅく)が怖い」、「自分らしくない」という理由から押し殺されてしまっている情動や挙動が誰しもに存在すると思うんです。それを素直に実行できるような状況が大切だと思います。

— — Truffleの方向性や意義は初めから見えていたのでしょうか?

いえ、実装を続ける中で、後から見えてきたものです。プロトタイプをする意味は、プロトタイプを作ることにより生まれる感覚や体験から可能になる議論があることだと思います。そこからの議論が既存の仮説以上の解釈や、意義を見つける一つのハシゴになります。

「AIを民主化したい」という会社のミッションを汲み取って、はじめは「メールやLINEなどの連絡が溜まって煩わしいと人々は思っていて、それを解決すれば人々はより幸せになれる」という仮説のもと実装に取り組んでいました。しかし実装を進めていく中で、連絡の効率化や、コストの合理化、と言った点よりも、“ボットを持っているからこそ生まれるコミュニケーションに価値がある”という点が見えてきました。その話を高橋さんにお話ししたら「いいですね、やりましょう!」の一言でした。いつも信頼して任せてくれるので、すごくやりがいを感じています。

— — なるほど、プロトタイプの実装を続けていく上で生まれた議論から、そのような新しい発見があったわけですね。具体的にはどのような職種の仕事をしてきましたか?

プロトタイプを作って議論を巻き起こす、という役割を果たすために必要なことは全てやってきました。職種というカテゴリーでいうと、プロダクトマネージャー兼エンジニア兼デザイナー兼PR(製品の公開記事の執筆)等です。(要するに全部やれってことですね笑。)

もちろん実装を進める上で自分に不足している知識やスキルもあったので、必要なものはその都度キャッチアップしてきました。例えば、バックエンドのプログラミング経験はあまりなかったのですが、開発を進める上でバックエンドの実装も必要になるようなスプリントも出てきました。そこで、チーム内で周りの専門家にどこを勉強するべきか聞いて回り、足りない知識は補足してきました。

AppSociallyは関連すると思える多様な分野の専門家が揃っている環境です。勉強するモチベーションさえあれば、社内を歩き回ることで、どこから学べばいいのか必ず掴めます。周りの人にアドバイスをもらいながら、足りなければ新たに購入してもらった書籍をもとに勉強することで、新たな知識を身につけながら制作してきました。もちろん、新しく書籍を購入してもらったら、社内のチームメート向けに勉強会を開いて共有しています。


研究テーマとその理由

どん底の自分をエンパワーメントしてくれたインターネット

— — 大学では権限の分散について研究していると聞きました。金銭面でのやりくりや、奨学生と個人制作の両立など大変なことも多かったと思いますが、なぜそこまでしてこの分野を大学院で研究することにこだわったのでしょう。

僕はずっと社会的ヒエラルキーで言うと、どん底のほうで生きてきたんです。お金もない、利権もない、そんな僕みたいな人間が這い上がるために何をしたらいいか。それを考えた時、もともと持たざる者に対して、エンパワーメントしてくれるものが必要だったんです。それがインターネットでした。

僕は、インターネットとは、国や企業が独占してきた権限を分散して、個人にまた降ろしてきてくれたものだと捉えています。「個のエンパワーメント」とも呼ばれていますが、今はマスメディアに所属していなくても自分の知識を発信できるような時代です。権威のある大学に所属していなくても、様々な知識にアクセスできるし、大きなメディアに勤務していなくても知識を発信できる。才能があれば、Youtubeで動画を配信して自分を表現できる。インターネットの分散の力でそれが可能になり、自分はその力に救けられてきました。インターネットなしでは今持っている技能、思想、知識にアクセスできなかったですから、自分を成長させてくれたエンパワーメントの力を新しい形で表現したいと考えたんです。

目指すのは権限の分散

— — 具体的にはどのような形でそれを表現したいのですか?

「分散したらいけないでしょ」と思われているものを分散していきたいんです。例えば先日、Wired主催のCreative Hack Award 2018に提出した僕の個人制作「Hack in」は、自分のアカウントには自分しかログインできないという権限を他人に分散させ、他人が自分のアカウントにログインできる状態を作っています。

僕がなぜ今このタイミングでこれを制作すべきだと思ったかというと、“今まではやってはいけなかったけれど、今だから出来ること”が多いと思うんです。それは”信用”が権威のある組織から、システムに移行しつつあるからです。

銀行などが良い例ですが、信用する組織が約束したから信じるという状態から、アルゴリズムが保証してくれるから信じるという状態に変化しつつあります。”信用”の形が変わり始めている今だからこそ、今まで信用できないという理由から不可能であったことが、もっとたくさん出来るようになると思うんです。

この信用の形の変化を表す良い例がAirbnbやUberといったサービスです。他人の家に泊まることや、他人の車に乗り込むといった行為はひと昔前まではありえませんでした。しかし、今は、「このドライバーは信用できると評価されていて、そのアルゴリズム信用する」という信頼があるからこそAirbnbやUberのようなサービスが成り立っているわけです。

この他にも、信用の形の移行を利用することで可能になることがたくさんあると思ったのがHack In制作の経緯です。“他人のアカウントにハックする”という行為をアルゴリズムによって許可することに面白みを感じました。

新しい形の信用とは何なのか、それを考えていくこと、そして歪な形の信用の形を表現していくことをが僕の作品のテーマです。

Truffleと個人作品の共通点

— — AppSociallyで取り組んでいることと、研究内容、両者に共通している部分はありますか?

TruffleはAI代理エージェントとしての機能を持つプロダクトですが、“代行する”という行為は言い換えれば“自分の権限を他人に委託する”という行為です。その点で、僕の研究テーマと共通しているものがあります。代理エージェントになるのは必ずしも人間ではなく、ロボットでも良いわけです。今後は個人の権限が人間かロボット、そのどちらかに分散されていくと思います。

— — Hack inでも、AIの導入について言及していましたね。

AIの導入は将来的な話ですが、AIを使うことによって「自分とは何なのか」を突きつけられるのは面白いと思うんです。あえてAIを入れることで、僕たちは“AIでは表現できない自分”を考えざるをえなくなる。これは人間がやっていかなきゃいけないことだと思っています。

AppSociallyでは、人間とAI、それぞれの得意分野を考えることを大切にしています。僕が理解している範囲で、AppSociallyの重要な理念が二つあるのですが、一つはAIの民主化を推進すること。そしてもう一つがより人間が(人間らしさをアップデートする形で)人間らしいことをできるようにすることです。

この二つめの理念と結びついてくると思うのですが、AppSociallyでは本当に自分がやる必要のないことをAIができるようになれば、自分にしかできない活動にもっと集中して時間が使えるというロジックを持っています。しかし、その前に、より人間らしいことが分かっていないといけません。この“人間らしさをは何か”を人々に考えさせるという点で、AppSociallyにおいても、個人制作においても共通する部分があると思っています。部活動を奨励し、オフィシャル居酒屋等を設置するAppSociallyは、AIを事業領域とする企業として、より人間的な部分を大切にしているという意味で、非常に共感しています。

“明日死ぬならどうするか”という問いに応えるために

— — このテーマにこだわる理由は何でしょう?

一番根底にあるのは、「最後は悔いなく死にたい」という想いですかね。“明日死ぬならどうするか”という問いに答えられるかどうかだと思います。

「個人の分散」に取り組んでいる理由も、自分を分散し、分人を残しておけば、もし個人という単位での自分は死んでも、その後分人は生き残るからです。Hack inでも、もし自分が死んだとしても、誰かが自分のHack inを更新することで、“自分”という存在が社会と関わり続けてくれる。そう思うことができたら、自分が死ぬ前に「あ〜死んでもいいかな」と思えると思うんです。

人間なぜ死ぬのが怖いかというと、自己保存の欲求が犯されるからだと思うんです。動物的な欲求である自己保存の欲求は誰しもが持っていると思うんですが、その欲求を犯すような死とという行為に向き合った時に、恐怖を感じるのかなと。逆に言えば、自分というものを作っておき、自己保存さえできれば、あまり死ぬのが怖くないのではないかと思うんです。

これは、僕の、ラグビー時代の大事故という原体験が大きく影響していると考えています。ラグビーでの進学も決まっていたのに、内臓破裂で死にそうになった経験があるのですが、その時、まだ死にたくないと思いました。納得してから死にたい、死ぬ準備をしておかないと、と強く感じました。

今のSNSで言えないことを言える場所

それともう一つ、個人的な理由になるのですが、今のSNS上で言えないことがたくさんあると感じるんです。実はメモ帳にポエムを書き集めているのですが、我ながら深いな〜と思うこともあるんです(笑)。けれども、Twitter上では恥ずかしくて言えないし、かと言って、自分のものだと主張できないので、匿名でだすということもしたくない。つまり発表の場がないわけですね。だから自分でその場所を作るしかなかった。これがHack in制作の理由です。

Hack inではなりすましという行為をテーマにしていますが、この“自分か他人か分からない”といった状態がとても重要だと考えていて、この状態だから言えることもあると思うんです。例えば、普段言えないことをハックされたふりをして言うとか、変な情報を流してしまっても、「それは僕じゃなくて君たちの僕に対する印象が言わせたことだ」と言い訳できます。“自分じゃないかもしれないけど、自分が言っているという場所をあえて作ることで、今のSNS上で言えないことを言える場所を創りたかったですね。

僕は“クリエイティブの奴隷”

“「でも」と言わずにデモを持っていく” ー Ko Ishihara

— — “新しい体験”はインタビューの中でも度々でできたキーワードです。新しい体験を生み出すこと、そして作品を創ることに対する強いこだわりを持っているように伺えますが、これらがなぜ重要なのでしょう?

新しいコンセプトを作り出すことは僕の自己実現そのものです。「クリエイティブの奴隷」と自分を表現することもありますが、自分とは何か、自分の創造性は何かという問いに常に答えられないと生きていけない人間です。

今現在の当たり前に、“批評”を突きつけ、そこから新しい未来のあり方を創り出して行ける人たちがアーティストだと思っています。その新しいコンセプトを生み出すことはアーティストとして大切にしていきたいです。そして、新しいということ以上に、自他共に幸福であるかどうかという点にこだわっていきたいです。

また、作品を作ることに対したこだわりを持っているのは、作品としてアプトプットとして形になったいないと議論ができないからです。つまり作品がないという時点で土俵に立っていないのです。

新しい世界観を表現したいと思ったとき、言葉だけで伝えることは非常に難しい。自分が表現したい世界すべてを実現できなかったとしても、その世界を想像せざるを得ない一部でさえ実装できていればその世界を想像してもらうことが出来ます。世界観の想像が相手の中で出来ていないと、いくら自分の中で世界観を創造しても意味がありません。だからこそ、どんな状況でも作品を創り出すことにはこだわっています。

AppSociallyでの学びとこれから

CEOから学んだ“魅力的に伝えること”の大切さ

— — 制作を続けながらインターンとして働いて約9ヶ月。奨学金制度は実践的な手法をインターンを通して学び、研究でも生かすという目的の上実践されていますが、働く中でどんな学びがありましたか?

僕は破壊的なコンセプトを提供し続けていくと思いますが、僕の作品が間違いなく人類にとって幸福になるという確信があったとしても、それが破壊的ゆえに受け入れられないということは起こり得ます。その時に、どのようにデザインしたら人々に無理なく受け入れられるか、それをどのように社会に実装していくか、はとても重要です。

顧客開発やユーザーリサーチという手法を愚直に実践し、これらを通して顧客と密接に関わるAppSociallyでは、社会の感覚がどうなっているか、どうしたら相手に受け入れられるようにデザインできるかを学ぶことができています。このリーンスタートアップ的な手法は実装を踏まえたアーティストなら持つべきであると考えますし、社会実装をしていく上でとても重要なアプローチを学べていると思います。代表の高橋さんは、「シリコンバレーに行ってから知ったこれらの手法を、大学院生の頃に知っていたらもっと良い研究者になっていらてたはず」とよく口にしています。

また、自分の取り組んでいることを、前のめりに人に伝えるということの重要性は大きな学びの一つです。例えると、今までは手と頭を動かしてきましたが、今は手と頭と足を動かしている感覚です。
AppSociallyで働いている中で、突然オフィスを訪れた人へのプレゼンを振られることや、知見のある人たちへの集まりで話をする機会などが多くあります。そのような場面を経験する中で、“自分で何かを魅力的に伝えること”の重要性に気づいたんです。その時に高橋さんが自分の作った作品についてワクワクして話しているのを見て、僕自身、いつも一生懸命正確に説明しようとすることが多かったので、伝えるためのメディアとしての僕自身の振る舞い方について、気づかされるところが多くあります。

これらの重要性に気づいては、高橋さんに教えてもらった、常に自分のやっていることを人に話せるように、自分の取り組みを3秒、30秒、3分で話せるように用意しておく訓練を積んできました。所謂、”エレベーターピッチ”というやつです。特に個人制作のHack inがWired Creative Hack Awardの特別賞を受賞した時も、プレゼンテーションをしたのですが、AppSociallyで学んだノウハウが非常に活かされたと思います。

以前、世界トップアーティストのお一人で、現在はGoogleでArtist in Residenceとしてご活躍されている福原志保<https://dual.nikkei.co.jp/atcl/column/17/032000067/032300002/>さんにお会いした時も、高橋さんが僕が志保さんに憧れていることを知っていてか、深夜に突然恵比寿のバーに呼び出されて、「3分で志保ちゃんをファンにしてみよう!」という無茶振りをしていただいたのですが、それ以降志保さんからは貴重なアドバイス等をたくさん頂いており、大変感謝しています。AppSociallyは高橋さんをはじめ、みなさん多様な分野のご友人が多く、そういうご縁をカジュアルにお裾分けいただけるのも素晴らしい環境だと思っています。


<写真: 憧れの福原志保さんと恵比寿のバーにて>


越境できるプロフェッショナルに囲まれて

— — 共に働くAppSociallyのチームメンバー、そしてカルチャーについてはどう感じましたか?

チームメイトを一言で表すなら「越境できるプロフェッショナル」です。AppSociallyには様々な専門家がいます。高橋さんを軸にして、お互いが何を大切にしているのかをお互いがわかっていると思います。その上で、自分の立ち位置が何であり、何で実力を発揮できるのかを自他共にみんなが把握しているのです。そして、それぞれの専門分野を持ち合わせていることに加えて、他人の分野にも越境できる。これは自分の分野ではないと線引きをするのではなく、近くに新たな分野が転がってきたら、境界線を飛び越えて大胆にそれを拾いに行くイメージです。その精神がチームメイト全員に共通しています。自分の分野にも、他人の分野にも熱狂できるプロフェッショナルが集まる場がAppSociallyだと思います。W杯優勝を目指して集まる日本代表選手団というイメージでしょうか。いつもこのような目線でいるので、まだまだ自分への厳しさが足りないとも思っていますが。

アーティストとしての次の目標

— — AppScociallyにおいても、個人制作においても新しいコンセプトを提供する作品を生み出してきていますが、アーティストとして次に掲げる目標は何でしょう?

アーティストとしての次の目標は、自分が作ったものを色々な人に使ってもらうことです。
今は自分の世界観を表現したものをプロトタイプとして回していますが、もっと多くの人に使ってもらいたいと考えています。そうすることで、自分が本来意図した使い方とは違う使い方をする人も出てくると思います。そこに学びがたくさんあると思うんです。「この世界観はこういうふうにも傾き得るんだ」という発見から、また次の作品を作ることができます。物を作る、それをもとに議論する、そこに新たな気づきを見つける、このプロセスを繰り返していくことで常に新しいアイディアを提供できますし、これが僕の自己実現につながると思います。

AppSociallyで学んでいる顧客開発やプロダクトマネジメント、ユーザーリサーチ、グロースハック等が確実に活かしていけると思っています。むしろ、AppSociallyでは、僕の「研究テーマを製品に埋め込んで、壮大な社会実験をどんどんリードしてやっていってね」と高橋さんから言われているので、既存の研究者、大学院生、企業人のような枠組みにとらわれない実践をしていけたらと思っています。僕の師匠である脇田先生は「Artist & Scientist」と名乗っておられますが、AppSociallyの高橋さんは「Entrepreneur & Scientistであり、この三者は共通する専門職で(話しが合う)」とよく話しているのですが、僕も、既存の意味でのアーティストという枠にとらわれずに、これらを結合して昇華させたような存在になっていければと思っています。

AppSociallyで働きたいあなたに伝えたいこと

— — 最後に、インターンや奨学金候補生としての応募を考えている方にメッセージがあったらお願いします。

伝えたいことはたくさんあるのですが、一つ選ぶとしたら、自分で仕事を作っていけることを楽しめる人がとてもフィットするかなと思います。

一般的なインターンでは、任せられる仕事の範囲が決まっていて、上司が会社の利益になるようにインターンをマネジメントするという形が主流だと思います。しかしAppSociallyはそうではないと理解しています。もちろん利益や予算は大事なので、これを考えることができるのは貴重な体験となっていますが、会社の事情ベースで仕事を任せるというよりは、“人ベース”で仕事を任せます。

人ベースということは、「この人はこういう人だからこれをやって見たら?」だったり、話を進めて行く中で、「こんな仕事が合うのでは?」といった方法で仕事が決まって行くということです。会社が仕事を用意するのではなく、人に仕事を結びつけていく「人ベース」での考え方です。

僕は仕事には「仕事をこなす」、「仕事を奪う」、「仕事を創る」という3段階があると思っていて、一般的にはこれを順番にクリアして行くのですが、AppSociallyでは最初の2つを飛ばして、3つ目の仕事を創るステップから始まります。

自分の個性を発揮して仕事を創造できる人、そしてそれを楽しむことができる人ならとても楽しんで仕事ができるのではと思ってます。

— — 最後にもう一つ、WIRED “Creative Hack Award 2018” 特別賞受賞にあたってのコメントを下さい。

実は「権威の分散」を表現する作家として、アワードという権威をいただくことに少し抵抗がありました。しかし、権威を否定する立場としての権威を持つという矛盾を許容していくことが、分人(分散された個人)の表現者としてむしろ重要なのだろうなと思っています。

授賞式の日には福原さんをはじめとして多くの人に激励をしてもらうと同時に、様々な意見をいただけたのですが、その後も受賞を通すことではじめてできた議論や、会いにいけるようになった人もいました。

破壊的なコンセプトだからこそ、ネガティブな未来を導かないように十分に検証をしつつ、ポジティブな拡張も不可欠になってきます。これらの二つを徹底して行うためには、アワードを通してアクセスできるようになった対話が必要でした。これまでのような一人の内省にとどまる制作デモの限界を突破し、実装に踏み込む大きな一歩になったはずです。

このような貴重な機会を得るにあたっては多くの支えがあったので、非常に感謝しています。これからも謙虚に研究制作に励みたいと思います。

(P.S. 結果としては3位でグランプリになれなかったことは悔しいので、グランプリになった作品に負けないものを形にしてやりたいです。)

最後に

いかかでしたか?大学院進学のために活動を続けてきたこーちゃん。奨学金候補生として会社への貢献が認められ、奨学金受理の権利を得ただけではなく、WIREDのアワードを受賞し、さらに慶應に入学するすべての大学院生の中から特待生にも選ばれました!修士課程も飛び級で修了する予定です。

彼のメッセージにもあったように、AppSociallyは、個人が自分の得意分野、もしくは学びたい分野で様々なことに挑戦できる環境です。様々な分野の専門家が集まっていますが、代表の高橋を中心に、みんながそれぞれの専門分野で成果を出しながら、「人類を幸せにする」というミッションに向かって推進しています。
専門性を極めながらもワクワク、情熱的に仕事に取り組みたい方、熱狂できる仲間とともに事業を成長させていきたい方、是非一緒に働きましょう!

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