Wantedlyは、月間200万人が利用する国内最大のビジネスSNSです

【イベントレポート】物流業界が今、注目されている理由とは?~物流ベンチャーの立ち上げから大手企業とのアライアンスまで~

こんにちは、人事部の高橋です。

11月7日に開催された、当社株主の株式会社KVP(以下、「KVP」)が主催するイベントに参加してきました!
その時の様子や話していた内容について皆さんに知っていただきたくレポートしたいと思います!

本イベントについて

本イベントは「物流業界の挑戦」をテーマにこれまでの取り組みや、物流業界の魅力について各社の代表者がパネルディスカッションをおこなうというもの。物流に興味がある方や、物流業界の企業へ転職を考えている方が対象となるイベントです。

弊社の代表取締役CEOの松本、物流倉庫領域で事業展開する株式会社soucoの中原代表取締役、株式会社メルカリの物流でのアライアンスやパートナーシップを進めた事業開発部長の小野氏の3名が登壇しました。

イベント会場は今年移転したばかりのKVPの新オフィス@渋谷!
会場には多くの参加者が集まりました。

登壇者プロフィール

株式会社メルカリ 事業開発部長 小野直人氏(以下、「小野氏」)

NTTドコモで、海外携帯キャリアとのアライアンス、商品企画を手がけた後、米国ビジネススクールへ留学。帰国後、経営企画部で中期事業計画・新規事業パートナー開拓、IR部で機関投資家対応業務に従事。その後、Amazon Japanにおいて学生向けサービス Amazon Studentの立ち上げ、書籍事業部の事業企画とPMにコミット。2014年、株式会社メルカリに参画。BizDevのマネージャーとして、外部パートナーとの提携・協業を通じ、プロダクトと事業の成長を担う。

souco代表取締役 中原久根人氏(以下、「中原氏」)

慶應義塾大学経済学部卒業。大学卒業後、株式会社いい生活、株式会社iettyなど不動産領域でBizdevを12年経験。不動産領域のデータベース構築と物件マッチング、ポータルサイト運営に精通。2016年、soucoを創業。2018年10月よりオープンβ版サービス提供開始。データベース化が進んでいない物流領域で新しいビジネスモデルの構築に挑戦している。2019年現在、全国で約20万坪の空き倉庫情報を管理。利用したい事業者とマッチングを開始している。


当社 代表取締役CEO 松本隆一(以下、「松本」)

1988年生まれ、沖縄県出身。高校時代に独学でプログラミングを修得。高校卒業後、航空保安大学校を経て国土交通省に入省。航空管制官として羽田空港に勤務。2013年に退省、他界した義父の運送業を継ぎ、配送ドライバーを経験。同年CBcloud株式会社を設立。

運送業経営の現場で、多重下請け構造や非効率な慣習から、業務改善に余力がない物流業界の現状を実感。自身の会社だけでなく、あらゆるドライバーの環境を改善することで業界全体をより良くすべく、ITによる業界変革を決意。これまでに、ドライバーに意思決定権のある自由な働き方、効率的な稼働、正当な業務評価により努力が可視化される環境を提供してきた。ドライバーの価値が正当に評価され尊敬される存在になることを目指し、常に「現場で働く人のため」に尽力する。

KVPの萩谷氏から物流業界の市場や、現状の動きについて解説があった後、3人が登壇しパネルディスカッション開始!

今回のイベントは下記3つのテーマに沿って進行しました。

1.各社事業の立ち上げの苦労と、事業選定の理由
2.各社のアライアンス・ファイナンスの裏側について
3.物流マーケットの魅力について

立ち上げ時の「苦労」が今の事業に直結している

まずは、1の各社事業の立ち上げの苦労や事業選定の理由、事業に至った背景について。
数年前の立ち上げ当時のことを振り返ってもらいました。

小野氏)
 
らくらくメルカリ便を立ち上げる前は、お客様同士でやり取りすることが多い中で、「住所を掲載したくないというユーザーが多かった」点や、出品再度を集めないとプラットフォームが成り立たない中で「いかに出品を楽にするか」という点が課題でした。
またユーザーの購入率が高くなることから、配送料金を含めた価格にして表示したいと思っていたのですが、配送距離によって配送料金が変動することも物流に関する大きな課題の一つでした。それらが自社でらくらくメルカリ便を立ち上げるきっかけとなりました。たまたまヤマト運輸がネコポスを始めたタイミングであったこととあり、こちらから話を持ちかけました。
中原氏)
 
当時、どのような業界で起業するか迷っていました。これまで長年やってきた不動産業界の知識を活かすことができ、他の人がやっていない分野で勝率を上げるにはどこがいいかと考え、物流倉庫のマッチングを選びました。調べてみるとすぐに倉庫が必要なのに空きスペースが分からないという課題を持っている人が多いことがわかり、これはこれからニーズが増えると感じましたね。情報がまだまだ整備されていないが、国内の競合がいない上、先進マーケットかつレバレッジも高いのではと考えました。
いざ起業したのですが、国内で前例のない事業だったのですべてが0からのスタートでした。貸し手側となる大手物流倉庫企業との提携では、事業に対する理解がスムーズに得られたものの、契約を進める段階で10ヶ月以上かかったりと色んな側面で苦労しました。
松本)
 私は一緒に事業を立ち上げようとしていた義父が急遽亡くなってしまい、彼が運営していた既存の事業を引き継ぐところから大変でした。もともと義父はドライバーに配送の仕事を紹介し管理をするような取り組みをしていたのですが、義父が亡くなっても配送の現場はこれまで通り動いていて、仕事の電話がずっと鳴り続けている状況でした。自分がなんとかしないとドライバー達も生活していけないという事態の中で、義父が運営していた事業を引き継いたんです。
 また物流業界に足を踏み入れてからも大変でした。営業先となる荷主は「安くするなら付き合う」という態度であしらわれてしまうことが多く、価格でしか判断してくれない厳しい世界を目の当たりにしました。価格を下げるとドライバーの手取りが低くなってしまうし、どうすればドライバーの生活を良くしつつ、物流面で価値提供できるかということを考えた時、「情報の可視化」することが一番良いのではないかと思ったんです。
 具体的には、WEB上でドライバーに対し、配送の仕事の具体的な内容や条件、金額を可視化しました。荷主はドライバーに直接電話で配送の依頼をおこなうことが当たり前で、大手企業の荷主ですらドライバーに直接電話で依頼をするということが日常的におこなわれています。荷主からの仕事を一度断ってしまうと、優先度を下げられ仕事の依頼が来なくなってしまうことから、基本的にドライバーはどんな条件でも仕事を断りません。しかし、そのままだと手数料がどれくらい中抜きされているのかが不透明なまま仕事を受けることになります。そもそも物流業界は多重構造により料金がオープンになっておらず、ブラックボックス化されている世界なんですね。なので、ドライバー向けに配送の仕事の情報を可視化し、ドライバーも自由に仕事を選べる世界にしたいと感じました。それが今のPickGoの原点となっています。

アライアンスを上手く進めるためには「相手の情報をつかみにいけ」

事業拡大にあたり大手企業とのアライアンスを経験した3社。

当社では今年の8月にソフトバンク株式会社、佐川急便株式会社、日本郵政キャピタル株式会社など大手企業から資金調達をおこない、事業面では9月に株式会社ANACargo、10月とJR東日本スタートアップ株式会社と「PickGo」の強みを活かした新たな取り組みを開始するなど1年で様々な企業とアライアンスをおこないました。

異なる立場にある企業同士が利益を生み出すために協力し合うアライアンス。そんな各社のアライアンス・ファイナンスの裏側や、上手く事業連携を進めたポイントについて振り返ってもらいました。

小野氏)
 アライアンス先の経営者はアライアンスについて前向きである一方、実際に手を動かすミドル層が中々動いてくれない、といった経験があります。決定権を持っているのは経営層ですが、同時にミドル層にもアプローチをして前向きになってもらうことが大切だと感じました。
 あとは、アライアンスを考えた時、プロダクトを実装してから外部へ提案したり、組織の実装をしていくと良いと思います。プロダクトができていないままだと、スケジュールを組んでもなかなか提案から先に進まないことが多いです。
 またアライアンスはタイミングが非常に重要だと考えています。アライアンス先が取り組みに共感してくれても、大きな取り組みをするにあたり相手側の状況次第では動けないということもあります。なので、アライアンスをする時はニュースなどで相手の動きは確認するようにしていました。アライアンスは情報戦だと思っています。
中原氏)
 
先ほどお話した内容と重複してしまいますが、物流企業とNDAを締結するのに苦戦しました。やっと締結できるというタイミングで、先方の組織改変により社長が変わってしまったということもありました。ただ社長が変わったタイミングは全てマイナスではなく、逆に大きな提案ができるチャンスでもあります。社長自身が実績を残していきたい時期になるので、こちらが提案した取り組みに対して積極的になってくれるケースです。時間をかけて進めてきたこともあり、直近でやっと大きな取り組みを開始・公表できる段階まで進めることができました。
松本)
 複数の企業とアライアンスをおこないましたが、両社共にタイミングが合ったこともあり、想像よりもスムーズに進みました。日本の物流大手企業の役職の方は現場上がりの人が多く、現場の課題やドライバーの原体験に大変共感していただいたことや、アナログな業務をIT化することに対し相手も積極的だったことが上手くいった背景にあると感じています。「この会社は物流業界を一緒に変えていく仲間だ!」と感じてもらえたことが大きかったですね。あと物流業界は横との繋がりを大切にする世界なので、密なコミュニケーションを心がけました。

物流マーケットは「拡大」する一方で「人が足りていない」

2つめの議題が終了した後は参加者からの質問コーナー!
各社サービスに関する質問や、物流業界におけるAIの可能性など様々な質問をいただきました。

最後に各社が考える「物流マーケットの魅力について」熱く語っていただきました!

中原氏)
 
物流業界の魅力としてはとにかく国内・海外共にマーケットが大きいことですね。物流業界では年々働く人の人口が減っていますが、これは非常に追い風です。なぜなら業務は変わらないのに作業する人が減るということは、すなわち業務改善が必要になるということ。魅力的な物流マーケットであるのに対し、BtoBの配送など一般の人には物流業界の課題が分かりにくい伝わりづらいので、逆にこの機会をチャンスと捉えて、一緒に事業を広げてくれる人と一緒に働きたいですね。
松本)
 物流業界は世の中の動きを先に知ることができる、という面白さがあります。例えば、ある大企業から地方へ急に大量な物資を運ぶ機会があったりした時など、現場で何が起きているのかを知ることができます。
 また、全てをデジタル化できるようなソリューションをつくって、世の中に価値提供することで社会に貢献していると感じた時が一番仕事に対するモチベーションを感じます。一方で、まだ現場の情報の可視化ができていない未開拓な分野でもあり、IT化が遅れているイメージは拭えていません。今後はその業界を自分たちが変えていき、盛り上げていきたいと思います。
小野氏)
 
荷主の立場ではありますが、コマースやシェアリング系などモノが動く時は物流が必要になります。IT系のサービスであっても、物流などのリアルな場面も避けて通れないと思っています。最近スタートアップ企業などITの世界で起業していても、ポップアップなど拠点を置いているところも増えてきている中で、物流に困っている企業が増えているのも事実です。エンジニア目線だとAIをはじめ、テクノロジーの力でカバーできることから結果が出やすく、やりがいのある業界だと感じています。

「課題解決しがいのある」物流業界

今回のイベントを通じて、改めて物流業界の伸びしろを感じることができました。
物流業界は配送だけにとどまらず、倉庫や、梱包、流通加工などあらゆる分野においてどう効率化していくかという点で非常に注目されています。
ぜひこの機会に、物流業界に対して興味を持っていただけると嬉しいです。

物流業界を自分たちの力で変えていきたい!という強い思いを持った方!
これまで経験したことない業界で、自分の力を試してみたい方!
世の中の課題解決に興味のある方!
強い意志を持ったエントリーをお待ちしています!

CBcloud株式会社では一緒に働く仲間を募集しています
7 いいね!
7 いいね!

今週のランキング

ランキングをみる