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Forge・BIM360で、より快適なBIMに

こんにちは、キャパ加藤です!久しぶりに建築業界で現場監督になった大学の友人と連絡を取りました。元気そうでなによりでしたが、悩みもあるようで...。しかしその悩みを聞いてみると、私やキャパが考えていることと近いような内容でした。キャパが取り組もうとしていることが、その友人を始めとした多くの人の悩みを解決できると思うと頑張れます!

今回はBIMを導入後、組織として利用する際の利便性を向上するForgeとBIM360についてお話します。建築業界の話というよりIT寄りの話になりますが、IT未経験の建築業界の方にもわかるように説明していきます!

API

APIという言葉を聞いたことがあるでしょうか。IT業界の方や少しITの知識がある方ならきいたことがある思います。APIはApplication Programming Interfaceの頭文字を取ったもので、簡単に言うとあるソフトウェアの機能を他のソフトでも利用できるようにすることです。レストランのホームページに行くとアクセスとして地図情報があるかと思います。多くのレストランはGoogleMapで掲載していて、あれはGoogleがGoogleMapのAPIを公開しているおかげです。他にもLINEやFacebookのアカウントでログインできるサイトがありますよね。それを踏まえたうえでForgeについて説明します。

Forge

ForgeはAutodesk社が提供しているクラウドベースの開発者向けプラットフォームです。Autodesk社はAutoCADやBIMソフトであるRevitなどを提供している企業です。Forgeでは様々なAPIを公開しているためRevitなどと併せた利用で設計のサポートをしてくれます。APIはいくつもあるのですが、その中から3つを紹介します。

・Forge Viewer

Viewerという名前だけあってBIMデータを見ることができます。個人的にはこれが非常に便利です。BIMソフトを利用して見るのではなくクラウド上にアップロードされたモデルをブラウザ上で見ることができるので、BIMソフトが入った重たいパソコンではなくネット環境さえあれば建設現場でもタブレット等から確認することができます。またAutodesk IDは必要ですがアカウントさえあれば無料で利用可能です。ウォークスルーという建物の中を歩く機能があり、利用者目線での確認や提案をすることもできます。

・Design Automation API

Automationつまり自動化をしてくれます。設計をしていると同じ作業をする場合が結構あります。例えば窓を等間隔に設置する場合、その繰り返し作業だけでなくドキュメントの作成や、データの抽出など作業は多岐にわたります。そういった作業を自動化してくれるので設計・作図・設計図書作成などの効率化に役立つでしょう。

・BIM360

建築業界のアナログ感の一つが「必要以上のデータのやり取り」だと思うのですが、BIM360を利用すればその悩みが解決できると考えています。BIM360(BIM three sixty)は建設業向けのクラウド型ワーキングプレイスで、簡単にいうと「建設業向けの図面、文書、3Dデータの共有、管理」ができます。他社とのデータのやり取りをメールでする場合、不整合や最新データがわからなくなる等の問題が発生することがあります。BIM360では誰がいつ修正したかがわかる仕様になっています。クラウド上で管理するため毎回メールで送り合う必要もありません。

Forgeの価格

これだけ便利なので有料なのは頷けます。無料体験期間が設けられていますが、その後は12ヶ月ごとに自動更新されるサブスクリプションモデルで、100USドルで1年間アクセス+100クラウドクレジットが付いてきます。このクラウドクレジットは一部APIを利用するために消費していきます。100USドルなので11,340円(2021/04/06現在)と「BIMソフトのライセンスに比べれば高くはないかな?」と思います。

今回はBIMの利便性を向上するForge・BIM360についてお話しました。単体で利用する場合より企業間でのやり取りや建設現場等で役立つ機能もありますが、使えれば非常に役立ちます。。今後の建設業界のDX化のためには必要かもしれません。

次回記事ではDX化の例としてデジタルツインについてまとめます。

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