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株式投資型クラウドファンディングで解体工事現場の安全性を広めたい。革新的な独自技術を持つCon-Techカンパニー、未来への挑戦。

事業創造への挑戦に、応援と資金が集まる社会をつくりたい──。

「あらゆる事業創造=スタートアップ」をクラウドファンディングの力で加速させる存在となることを目指し「CAMPFIRE Startups」は誕生しました。

私たち「CAMPFIRE Startups」は資金調達をしたいスタートアップ企業と、投資したいエンジェル投資家を繋ぐ株式投資型クラウドファンディングプラットフォーム『CAMPFIRE Angels』を運用しています。

今回のストーリーでは『CAMPFIRE Angels』で目標金額を大きく上回る24,600,000円の調達に成功したCon-Techカンパニー「株式会社鳶浩工業」を特集。

代表取締役の小林浩二さん、工務部長の中野 裕介さんに株式投資型クラウドファンディングに挑戦された経緯、そして安全性が確保された解体工事現場への想いをお伺いしました。


・CAMPFIRE Angels 第6号案件「鳶浩工業」プロジェクトページ

▼解体工事現場の現状とは
多くの建築工事現場で最初に行われるのは、既存の建物の「解体工事」。最近では、1950年代〜1970年代の高度経済成長期に建てられた耐震性の低い建築物が軒並み老朽化し、その需要が高まっています。
しかし一方で、「解体工事」業界はなかなか注目されづらいという課題を抱えています。
同社は鳶業を行うかたわら、解体工事現場で多発している破片や部品の飛散・落下破片等の飛散事故を防止する「屋根養生」をより早く・安く・簡単に設置するための独自技術「Cage System」(特許第6879613号*)を開発。解体工事現場で起こる事故を未然に防ぎながら現場の生産性を上げるため、「Cage System」の普及に取り組んでいます。
*2021年5月7日に特許番号交付済、近日中に特許公開予定


ーー株式投資型クラウドファンディングでの資金調達成功、おめでとうございます!

小林・中野:ありがとうございます!

小林:想像していたよりずっと沢山の方から投資いただけて嬉しく思っています。


ーー株式投資型クラウドファンディングを実施することになった経緯について教えてください

小林:「Cage System」の構想を練り始めた6年程前から、資金調達手段の候補としてクラウドファンディングは考えていました。ただ、株式投資型という形式を知ったのはここ半年ほどですね。当初は「購入型」しか知らず、事業柄どうにもリターン設定が難しいと悩んでいました。株式投資型のクラウドファンディング、CAMPFIRE Angelsを知ったときには「これだ!」と思いましたよ。

中野:小林が「クラウドファンディングをやろう」と言い出したときは驚きました。建設業界でそんな話は聞いたことがなかったので、当初はまったくイメージが湧かず…。

小林:実は昔から、「いつか必ずクラウドファンディングにチャレンジしよう」とは決めていたんです。解体工事現場で起きている悲惨な事故の現状を、多くの方に知っていただく機会にしたいと考えていました。

代表取締役 小林 浩二
1979年生まれ、群馬県出身。鳶と解体、それぞれ10年以上の現場経験を持つ。現場視点からの施工計画に定評があり、3D図面の制作技術も高い。最近ではVRとARの複合であるMR技術活用にも着手し、時代の最先端に我流で挑み続けている。その他、自社HPやパンフレット、PR動画も制作。プライベートでは娘と犬との時間を何より大切にしており、ボランティアで葛飾区水元公園のドッグラン整備に勤しんでいる。

小林:一般の方が解体工事現場の危険を知り問題視すれば、現場の安全性を高めるための法律義務化に向けた一番の後押しになります。このクラウドファンディングを通じて建設業界ではない方々にも、鳶職や現場の職人に限らず、現場近くを通りかかる一般の方々にも事故の危険があるのが伝わったのではないかと考えています。

中野:残念ですが、解体工事現場で事故が起きてもニュースとして扱われることはほとんどありません。投資家になってくださった方はもちろん、ページを見ていただいた方々にとっても、現場について少しでも知っていただくきっかけになっていたら嬉しいですね。


ーープロジェクトを公開するにあたって不安に感じたことや、苦労したことはありますか?

小林:最初は不安が大きかったです。業界的にも前例がないので上手くいく自信はそれほどありませんでした。ただ、初回の面談でECF事業部長の池田さんが建設業界の中でもマイナーな解体工事について、深くリサーチしてくださっていたことは安心につながりましたね。成功すれば事業の成長につながり、もし失敗しても経験になる。「ファーストペンギンになってやろう!」という思いでなんとか公開まで漕ぎ着けました。

中野:これまで文章を書く仕事には就いてこなかったので、建設業界に馴染みのない方々にどのように伝えるべきか苦労しましたね。業界では当たり前の言葉や慣習についてどこまで説明する必要があるのか、どう表現すれば投資家の皆さまに伝わるのかなど悩みながらの準備でした。でも、感じている業界の課題や会社として実現していきたい未来については日頃代表の小林ともよく話している内容だったため、「何を伝えるべきか」は明確でした。

工務部長 中野 裕介(写真左)
音楽業界、IT業界を経験した後に建設業界に入る。自社のITインフラの構築や建設事務を担当する傍ら、現場仕事や営業もこなすオールラウンダー。「Cage System」には開発アシスタントとして携わっている。

ーー資金調達を行ってみた感想をお聞かせいただけますか。

小林:集まらないかもしれない不安は最後まで拭えなかったので、募集開始後5時間半で目標金額に達したときは嬉しさと驚きが半々でした。同業の仲間が「申し込んだよ!」と電話をくれたり、SNSで激励のメッセージを送ってくれたりといった応援が心強かったです。

中野:同業ではないのですが、親友が上限金額まで投資してくれて、「俺はお前に賭けているからな」とプレッシャーを掛けられました(笑)。嬉しかったです。

中野:過去に「Cage System」の営業をしたものの成約にはいたらなかった会社から、クラウドファンディングをきっかけに「詳しく話を聞きたい」と連絡が来たり、新規の顧客からも問い合わせが増えたりと、想像以上に営業活動につながっています。プロジェクトページを見てくれた方々はサービスについて深い理解があるので、スムーズに商談が進むのもありがたいと感じています。営業資料に使えるとは思っていなかったので意外でしたね。

小林:今回、建設業界以外の方と多く関わったことは、成長の機会になりましたね。インタビューやウェビナーを開催したのは良い経験です。それと、審査に必要な資料を揃える中で、改めて事業内容や計画やサービスの強みを整理し、営業も上手くなったように感じます。なにより、150名もの方々にご投資いただけて、とても自信になりました。

中野:社外の方々から応援のメッセージが届く機会は滅多にないので、今回の資金調達を通じて社内の雰囲気も明るくなったように感じます。

小林:建設は古い業界で、クラウドファンディングにチャレンジする発想がない事業者も多いように感じています。微力ではありますが、このプロジェクトで業界に新しい風を吹かせられれば嬉しいですね。

ーーこれからの事業について教えてください。

小林:まずは「Cage System」を建設業界に普及させる、これが一番です。自社での資材購入、広い販路を持つ会社との提携など、あらゆる可能性を検討しながら、中小の解体工事現場における「CageSystem」のシェアを急速に拡大していければと考えています。

中野:現場の安全性を高め、解体工事に伴う事故や公衆災害をなくすために屋根養生の法律義務化に向けた運動も継続できればと思っています。業界内に限らず、一般の方も対象とした啓蒙活動も必要になってくるのでなかなか難しいですが、チャレンジを続けていきたいですね。

小林:いずれ新しいシステムの開発も進めていきたいと思っています。現場の事故をなくすためにできることにはどんどん着手していきたいです。安全性の高い工事現場を全国に広げていくために社員一同尽力してまいります。街中で「Cage System」を見かけた際は、気に留めていただけると幸いです。


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