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経営者としての本当の「強さ」とは?【経営日記 バックナンバーvol.5】

こんにちは!ビジネスレザーファクトリーの代表、「はなみち」こと原口瑛子です。

前回の「はなみちのビジレザ経営日記」の更新は、2018年2月。そして現在2019年春。つまり、この1年間、経営に関するブログをまったく書けませんでした。これは、かなりの大反省。

ビジネスレザーファクトリーとしての「攻め」の時期が続いたこともあり、事業自体に余裕がなかった、ということはあるのですが、それよりも自分の中で、経営者としての「変化」があったからだと思います。

ようやく3年目を迎えた、経営者としての赤裸々日記を、(できればさらしたくないけれども)ここに記しておこうと思います。ということで、今回は「経営者としての心の変化」と、そこで気づいた「本当の強さ」について。

「勢いだけ期」は、逆に楽だった

経営者1年目は、「勢いだけ期」と名付けてみます。

私がビジネスレザーファクトリーの社長になったのは、2017年1月。その頃の私は、経営者としてのチカラがないのが当たり前で、自信がないのも当たり前。あまりにも当たり前すぎて、正直不安にもなりませんでした。だからその時の私は、開き直って、「インプット」「メンバーの意見を聞くこと」を徹底していました。

まずは、インプット。経営者となったものの、経営とはなんぞやってことも知らないので、とにかく経営に関するインプットをしまくる日々。とにかく勉強しました。経営の名著を読んだり、現在活躍されている経営者の方の話を聞きに行ったり。そういうインプットは、自分にとって新しいインプットだったので、とにかく楽しかったし、なんだか「成長している」気になっていました。

もう一つは、リーダーとなり、事業全体のことを俯瞰して「決める」ことが役割になったので、自分の守備範囲を一気に広げるためにも、担当するメンバーたちに「これってどういうこと?」「みんなだったらどう思う?」ってことを聞きまくっていました。メンバーの頃は、自分の担当を深く知っていることが大切だったけど、リーダーになった途端に、広く全体を俯瞰して判断しなければいけなくなったので、そのことへの焦りを、とにかくみんなに聞くことで埋めていたのだと思います。

この「勢いだけ期」は、とにかく無我夢中に突っ走る日々で、四六時中仕事をしていて、ほとんど寝ていませんでした。だけど今振り返ると、この頃の自分には「無駄な不安」がなかったので、逆に楽な時期だったと思います。


「鉄の女期」は、生き地獄だった

2年目は、なんと「鉄の女期」に突入しました(笑)。

実は、事業としては売上も伸びていて、普通に考えると十分な成長率を続けていたかもしれません。ただ、自分の想定よりもソーシャルインパクトを出せていなかったこともあり、「結果を出せないのは自分のせいだ」と自分を追い詰めていきました。これが、「鉄の女」期の、最初のきっかけだったと思います。私が社長になった途端に、「結果をだせていない」。その現実が、メンバーに対して申し訳なくて、とにかく強がるしかない毎日でした。

さらに、拍車をかけて自分の中での「勘違い」が起きていました。それは、1年目にたくさんのインプットをして、ビジネスレザーファクトリーの全体をようやく俯瞰して見えるようになった頃から、「経営者たるもの強くなければいけない」と思い始めていたこと。それは、私が勝手に作りあげた、強い経営者像。そう、「鉄の女サッチャー」ならぬ、「鉄の女はなみち」の誕生(笑)。

「勢いだけ期」は、経営者としてのチカラがないことも、自信がないことも、当たり前だったのに、この頃の私は、経営者としてのチカラないことに、そしてそれが起因して結果が出ないことに、急に自信がなくなってきました。そして、その不安を誰にも相談できませんでした。

結果、何が起きたか?事業の中で課題があった時も「なんとかしなきゃ」と一人で抱え、一人で悩み続けて、妙案浮かばず…、そしてさらに悩む、という負の悪循環が続きました。それまでは、事業を前に進めるために、「外に外に」目を向けてられたのに、知らぬ間に「内に内に」入っていく。インプットする時間的・精神的余裕もない。インプットがないから、組織からでてくる課題が、どんどん大きく見えていました。

今思うと、心も体も不安定になっていたと思います。夜はまったく眠れず、朝は原因不明の高熱が出る。「弱い」自分を認められず、それを跳ね返すかのように、さらに「強く」見せる。メンバーは変わらず素晴らしい仲間たちなのに、私だけが前に進めない苦しい日々。まさに毎日が地獄のように感じました。

ビジネスレザーファクトリーは、経営理念として「働くを明るく」と掲げていますが、当時の私は全くもって「明るく」ない日々。不思議と、どんな意見も批判的に聞こえました。いろんな意見を言われる度に、心の中で思いました。

「結果を出せないのは、全部私のせいだ」


そして、プツンと糸が切れた

そんな心身ともに、ギリギリだった頃、ある休日に、サラさんから電話がかかってきました。サラさんは、ビジネスレザーファクトリーの創業期を支えたメンバーで、今はボーダレス・ジャパンのBUO(バックアップオフィス)にいます。

休日にも関わらず、ビジネスレザーファクトリーに対するアイディアを話してくれたのですが、その頃の私はもう建設的な意見さえも受け入れられないくらい、心が飽和してしまっていました。それまでピンと張り詰めていた糸が、プツンっと音を立てるように、その瞬間に切れてしまいました。そして私は、電話越しに、自分でも信じられないくらい…大号泣(苦笑)。

「こんなにも寝ずに頑張って、それでも結果がでないんだったら、私にはもう経営者は向いていない…と思います。」

結果を出せない不甲斐なさと、それを言葉できない悔しさ。そして…信頼しているはずのメンバーにも言えない、自分の弱さ。でも、そうやって小一時間、嗚咽しながらワーワーと大号泣している間に、当たり前のことに気づいてしまいました。

「ん?そうだ…そもそも経営者としてチカラがないのは当たり前だ…よね?ということは、こんなことで悩んでいる自体が、おこがましすぎないか…?いや、おこがましすぎるわ!それよりも、私は何のためにこんなに頑張っているんだっけ…?そうだ、「社会を変えるため」にやっているんだ。自分一人じゃできないことを、仲間と一緒にやっているんだ!」


本当の「強さ」って何だろう

そんな当たり前のことに、改めて気づいた夏の日から、自分が少しずつ変わり始めました。

「自信なんてあるわけないんだから、そんなことに悩まず、悩んでいる暇があったら、愚直に努力しよう」
(ちなみに…、スラムダンクの桜木花道だって「左手は添えるだけ」とシュート練習を一人で続けたはず。その努力が、山王戦の最後の逆転シュートに繋がったはずなのです。)

そして、姿勢の面にも変化が現れました。それが、こちら。

【私に起こった変化】
①経営者として、少しずついろんな人からの意見を素直に聞けるようになった。その意見が、聞き流すべき雑音なのか、真摯な意見なのかを、だんだんわかるようになってきた。


②経営者として、事業を前に進めるために、自分の意見か、他の誰かの意見かは、どうでもよくなった。私の役割は、自分で考えて、さらに色んな意見を聞いて、一番いいと思うことを「自分で決めること」。だから、自分の意見かどうかっていう無駄なプライドは捨てられるようになってきた。

③経営者として、「強さ」の解釈も変わった。本当に強いのは、「強がる」のではなく、「弱さを知っている強さ」であるということ。事業は一人でやっているわけではないんだから、仲間と役割分担をすればいい、という言葉の、本当の意味がわかってきた。

さらに…、こういう時期を乗り越えて、ビジネスレザーファクトリーにかかわるたくさんの人への感謝を、改めて感じるようになりました。

「はなみちさんと同じくらいビジネスレザーファクトリーのことを考えている仲間たちがいるから安心してください」と言ってくれたメンバーたち。
「今、本当はきついんでしょ?何かあれば話、聞くよ!」と言ってくれたボーダレス・ジャパンのグループ会社の社長たち。
「焦らなくても大丈夫」と、何度も何度も言ってくれたボーダレスのメンバーたち。

もし、自分一人で起業していたら、あの時もう潰れていたかもしれない。事業はなんとか潰れていなくても、自分が、先に潰れていたかもしれない。だから今は、その時に支えてくれたビジネスレザーファクトリーのメンバー達に、ボーダレス・ジャパンのメンバー達に、そしてボーダレス・ジャパンという仕組みに、私はとても感謝しています。

ということで、今の私はようやく経営者として次のステージに向かうことができるようになりました。本当の強さを持って、もっともっとビジネスレザーファクトリーを前に進めたい、と感じています。

もしいつか、同じ道を通ってしまいそうな経営者の仲間たちがいたら、「焦らなくて大丈夫」って言ってあげたい。そしてもし、また私に同じようなことが起きても、「一度見た景色だから大丈夫」って前向きに思えるはず。

今回の赤裸々日記は、正直赤裸々すぎて恥ずかしい。だけど、いつかまたこの苦しさと対峙する日がきたら、この投稿がその時の私のコンパスとなりますように。


※この記事は、 2019年4月1日にリリースされました。

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経営者としての本当の「強さ」とは?【経営日記 バックナンバーvol.5】
加藤 千穂
ビジネスレザーファクトリー株式会社 / 採用人事・広報

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