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経営者の仕事って、結局いったい何なのか?【経営日記 バックナンバーVol.1】


こんにちは!ビジネスレザーファクトリーの「はなみち」こと、原口瑛子です。

私が、社長に就任してから、約3ヶ月。これまで社長を担ってきたボーダレス・ジャパン代表取締役社長、田口から、そのバトンを受け継ぎ、この3か月という短い期間に、本当に様々なことを経験しました。

そして、この3ヶ月を通して、現在の私が最も感じていることは…
「経営者の仕事って、プレーヤーの仕事と、全然違う!」ということ。

当たり前のようで、実際に経験しなければ分からない、この感覚。せっかくなので、今の私だからこそ感じる、日々の様々な出来事や想いを、これから少しずつ、ブログで綴っていきたいと思います。

題して、「はなみちのビジレザ経営日記」

今回は、「経営者の仕事って、結局いったい何なのか?」という、最初に抱いた素朴な疑問について、現在の私が考えていることを、お伝えできればと思います。

なぜ、私がビジレザの社長になったのか?

本題に入る前に...そもそも「なぜ、私がビジレザの社長になったのか?」

実は私、最初からビジレザの社長になるつもりは、全くありませんでした。
私の前職は、JICAという日本の開発援助機関。社会課題の解決には携わっていましたが、ソーシャルビジネスどころか、ビジネスにおいても、全くの初心者。

そのため、経営云々よりも、とにかく、「ソーシャルビジネスの新規事業を立ち上げるために、最速でプレーヤーとしての実力をあげたい」と考えていたのです。

そんな私が、社長就任を決めたのは、二つの理由から。

一つ目は、この1年間で、様々な立場でこの事業に携わり、少しずつ全体の経営を考えるようになったこと。

最初は、日本で品質管理を担当しました。その後、バングラデシュの自社工場で、品質/生産管理のサポートを担当。そして、2016年7月に起こった「ダッカ・レストラン襲撃人質テロ事件」を受け、日本に一時帰国しました。その後、EC(インターネット販売)の統括に。

このたった1年間という短い期間で、私はビジレザで働くたくさんの素晴らしいメンバー達と出逢いました。そのメンバー達に心を動かされ、少しずつ全体の経営を考えるようになっていきました。そして、ビジレザの事業の目的、つまり「バングラデシュにおけるソーシャルインパクトを最大化する」ことを、経営者の立場から挑戦してみたい、と思ったのです。

もう一つは、ビジレザの未来に、私の志をのせることができる、と信じることができたこと。

もともと私は、「アフリカの貧困問題を解決したい」、という志を持って、株式会社ボーダレス・ジャパンに転職しました。今もなお、近い将来はアフリカで新規事業を立ち上げることを目標にしています。その新規事業では、数百人レベルではなく、もっと大きなソーシャルインパクトを出したいと考えています。

その最短の方法は何か?

自分自身に問い続けた結果、ビジレザという事業の中で、まずはこの志に挑戦してみようと考えました。

現在、バングラデシュの自社工場では、500名以上のメンバーが働いており、その中には、これまで働いた経験がない、あるいは教育を受けたことがない、というメンバーも、多く働いています。そのような状況下でも、自社工場のマネジメントチームのおかげで、日本のお客様にもご満足頂ける高品質の本革製品を、生産できる体制を作り上げることができました。このビジネスモデルは、アフリカを含めた他地域にも展開できると考えており、今後のソーシャルインパクトを更に拡大することができる、と私は信じています。

バングラデシュ自社工場のマネジメントチームと

やりたい人任せのボーダレス

そんな想いを、EC統括時代の四半期面談で、前社長の田口と話していたのが、数か月前。「じゃ、社長に挑戦してみるか!」と、さっそく任せてくれるのが、このボーダレス・ジャパンという会社です。

田口が、あるインタビューで言及していた通り、ボーダレス・ジャパンは「やりたい人任せ」が基本。「会社に言われるんじゃなくて自分自身が自発的に本当にやりたいことをやるというのが一番良い」という田口の考えのもと、(きっと1年前には、誰も想像していなかったであろう)私がビジレザの社長に挑戦することになりました。

経営者の仕事って、結局いったい何なのか?

「経営者になる」とは言っても、それまでプレーヤーとして、働いていた私。
「いったい何をどこから、始めればいいのか?」と考えてみたものの、腰を据えて考える時間はもちろん無く、容赦なく様々な仕事が、私のもとにやってきます。

戦略策定、予算策定、価格策定、人事(採用、面談、給与)、広報活動、制度設計…。そして、大小様々な相談事。

そうした日々を過ごしている中で、改めて実感していることは、冒頭述べた通り、
「やっぱり、経営者の仕事って、プレーヤーの仕事と、全然違う!」
ということ。どちらが良いとか悪いとかではなく、シンプルに「役割」が違う。

では、そもそも、「経営者の仕事って、結局いったい何なのか?」

経営書の名著も、手当たり次第読んで、勉強してみました。
そして、私が今の時点で「実感」としてわかったことが、この二つ。

「ビジョンを描き、事業を成長させること」
「従業員を幸せにすること」

つまり、今の私に置き換えてみると、
「ビジレザのビジョンを描き、ビジレザの事業を拡大していくこと」
「ビジレザに携わる全てのメンバーを幸せにすること」

確かに、ここ3ヶ月の私の仕事と言えば、
「ビジレザの今後の事業戦略をどう描くのか?」
「各メンバーに、どういう仕事を任せれば、彼/彼女の成長が最速になるのか?」
「各メンバーが、どうすれば、幸せに働けるのか?」

こういったことを、24時間ずっと考えています。現在、日本では70名以上、そしてバングラデシュでは500名以上のメンバーが、ビジレザに携わっています。だから、その全てのメンバーの人生を背負う覚悟で、みんなを「幸せにする」ことが、私の役割。

福岡オフィスのメンバーと

「キレイゴト」に聞こえるでしょう。私も昔はそう思っていました。しかし、これが現在の私の経営者としての、最も大切な仕事です。突き詰めていくと本当に奥が深い。

そのために、経営リテラシーをもっと高めなければと、日々危機感と焦りを感じます。ただ、いくら勉強して頭で分かっていても、実践が伴わなければ意味がない。だから、1に実践、2に実践、3、4がなくて、5に実践。

常設展のオープンが立て続けに決まっている今のビジレザ。福岡オフィスのメンバーはじめ、全国の「現場」でお客様に商品を届けてくれるメンバーがいるからこそ、ビジレザは前に進むことができます。

私も経営者としての役割を、しっかりと全うできるよう、努力を続けていきたいと思います。

※本記事は2017.03.16にリリースされました。

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