事業戦略とデジタル、クリエイティブ、テクノロジーの力で企業のブランディングや広告・PR、マーケティング活動をプロデュースする株式会社Birdman。2021年2月にはエードットから社名変更、9月にはエンターテインメント事業にも参入し、エンタメのDX化に挑戦しています。
今回は旧エードット時代から得意とするBTL領域※のプロモーションをメインに担当する部署、Promotion Design本部・本部長の池谷敬さんにインタビュー。Birdman創業時から現在までの業務領域の変化や活躍する社員についてお話を聞きました。
※BTLとは、「Below the Line」の略で、主にマスメディア以外を活用した販促を目的とした施策のこと。OOH(屋外広告) や折り込み広告、DM、POP、イベント、ソーシャルメディアを活用した販促施策などが該当する。
Birdman執行役員 Promotion Design本部・本部長 池谷敬
前職より主にセールスプロモーション業務に従事し、その後株式会社Birdman(旧エードット)へ2期目から入社。大手食品メーカーや大手保険会社などのクライアントを担当し、プロデューサーとして幅広いプロモーション施策に携わる。
今年創業10周年を迎えるBirdmanの社員の中では社長に次いで勤続歴が長く、創業初期からBirdmanを支えてきた人物。創業時からのプロモーション施策の提案〜実行までの経験を生かし、現在はBirdman執行役員・Promotion Design部長として、後進育成とクライアントワークに携わる。
「世界に誇れるものを作ろう」品質に対する意識が高まり、アウトプットの幅が広がった。
池谷さんは旧エードット時代からBTL領域のプロモーションのリーダーとして活躍されてきました。これまでグループの統合や社名変更、新規事業の開始など多くの変化がありましたが、業務における一番の大きな変化は何でしょうか?
一番の変化はやはり旧エードットと旧BIRDMANが一緒の会社として、同じチームでプロモーション施策に携わるようになったことでしょうか。
Birdmanの皆さんはデジタルクリエイティブのプロとしてクラフトマンシップにこだわります。その「仕事の品質に対する意識」がプロモーションチーム全体に浸透して、会社全体で仕事の質の向上に直結したのはやはり大きいですね。Birdmanメンバーはこれまで数々の世界的なアワードを受賞してきた経験もあり、「世界に誇れるものを作ろう」という意識が常にあります。エードット時代もクリエイティブには一定の評価をいただいていましたが、仕事を見ている側としては、その頃と比べて制作物に対する意識がすごく高まったと感じています。世界レベルのものをアウトプットしようという、品質に対する意識は格段に上がったと言えますね。
またアウトプットの質の向上だけでなく、多様な提案が可能になったのも大きいです。例えば、エードット時代からwebサイトの提案はありましたが、今は実装が入った複雑なサイトやプログラミングが必要な什器をつくったり、ARを組み込んだ施策ができたり…提案の幅が確実に広がっています。戦える武器の幅が広く、そしてより強力になったというのが一番変化したところではないでしょうか。
では、提案の幅が広がった案件で印象に残っているプロジェクトを教えてください。
Promotion Designチームとして関わったものでは、「明治 きのこの山たけのこの里×すとぷり はっぴーすとろべりーめもりー!」が印象に残っていますね。お菓子メーカーのプロジェクトで、人気キャラクターコンテンツがARでパッケージに浮かびあがる仕掛けを提案したプロジェクトなのですが、この施策は今のBirdmanだからこそ実行できたものだと思っています。
クライアントはもともとエードット時代からお付き合いしていましたが、新生Birdmanの強みである質の高いクラフトでソリューションを生み出せたことが良かったと思っています。結果として売上につながり、プロモーションとして成功したので、クライアントのためもなったのかなと思います。
この施策はクライアントからも評価いただき、シーズンごとにARを使った様々な提案で関わらせていただいてます。
プロデューサーは、Birdmanで成長機会が一番多い仕事
池谷さんの部署では、社内を横断して活躍するプロデューサーがたくさんいますよね。Birdmanではどんなプロデューサーが活躍されていますか?
Birdmanに限らずプロデューサーの役割は、スケジュール管理、進捗管理、クオリティー管理など、納期に間に合うまでに必要なことは何なのかを逆算して行動することだと思っています。さらにBirdmanは関わる案件も多様なので、臨機応変に立ち回ることも必要です。そこで求められるのは「先回り力」だと思います。先回り力とは、言葉の通り先回りをして考えることです(笑)。でも、これってすごく重要な要素で、例えば、この後どんなリスクが起こりそうなのかを考え、未然にリスクマネジメントをしておくことや、お客様のことを考えてここまでしておくと喜んでくれるだろうみたいに配慮することが大事だと思っています。Birdmanで活躍している人は共通して、このホスピタリティを能動的に身につけられているなと思います。
Birdmanならではのプロデューサーの特徴とは何でしょうか?
Birdmanでは、プロとしての自分の役割の得意領域を持ちながら、さらに+αで挑戦できる環境があります。実は、はっきり「プロデューサーだけをやる」と分断して役割を決めていません。そのため、限られた分野でしか活躍できないのではなく、本人の意志次第で0~10まで全て関われる環境があります。
例えば、僕の部署にプロデューサーとして入社した社員は、コピーライターにチャレンジしたいという強い気持ちを持っています。彼は先輩のクリエイティブディレクターとともに案件に関わったり、率先してコピーが必要なプロジェクトにコミットしたり…現にコピーライターとして企画できる環境にいます。
また別の社員は、サンプリング、裏どりをメインにしていましたが、クリエイティブやデジタルの提案をまとめるうちに、イラストレーターを使ってコンテを書いたり、Webサイトのワイヤーフレームを提案できるようになりました。今ではWebディレクター的な役割もしています。
やりたいものに手をあげれば参加できるのはもちろんそうですが、未経験の分野も越境してやらないといけない環境が自然と生まれることで、自分の幅を広げ成長させてくれる。これはエードットからBirdman になったからこそだと言えます。 Birdmanのプロデューサーはプランナーやデザイナーに比べて携わる案件の幅広さや役割の越境の機会が多いため、かなり挑戦しがいがあると思います。
「自分のカラー」を持ったプロデューサーが活躍できる環境
池谷さんのチームから育ったチームリーダーや部長が多くいますよね。池谷さんが、社員の働きやすさや活躍できる環境のために心掛けていることを教えてください。
環境づくりで意識していることに、困ったときは僕に気軽に話しかけてくれる雰囲気を出すようにしています。自分を飾るのではなく、いつも気軽に話せる空気感を出すことを心掛けていますね。
また、プロジェクトごとに先輩の背中を見ながら伴走して取り組むことができるようにして、成長できる環境をつくるようにしています。
あとは先ほど話したように、僕自身も何でも関われる環境はBirdmanの魅力だと思っていて、肩書きにとらわれないことに賛成です。プロデューサーがプランナーになることもありですし、プロデューサーだから時間調整しかやらないといったことではなく、幅広くプロジェクトに関わって自分の可能性を広げてほしいと思います。部員の積極的な意志は尊重したいし、「やりたいこともやる」をどんどん実現できる環境にしたいと思っています。
プロデューサー志望者に期待することを教えてください。
プロデューサーは調整業務とかスケジューリングとか受け身の作業になりがちですが、自分の思いとか、こうしたらもっと良くなるというチームやクライアントに意見を表現できる・伝えることができる能力に長けているといいですね。決まったことを期日に間に合うように進行する、そこだけをやり続けることはつまらないと思うので、最初の作り上げるところからお客様にアウトプットして喜んでいただくまで、提案から実行まで関われるようにしたいと思っています。それが楽しいと感じるポイントだと思います。自分の意思をもって取り組めるか、主体性をもって取り組めるか。そこを強く持ってやってもらえると嬉しいです!
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