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取材対象者に正面から向き合い、足を使って声を拾う。すべては『人の役に立つ記事』のために。

弁護士ドットコムでは四半期ごとに特定のテーマに沿って輝かしい業績を収めたメンバーやチームを表彰。年4回の社員総会において受賞者を発表しています。今回は16期2Qで新しい付加価値を生み出したメンバーに贈られる『ベストプレイヤー Creative賞』を受賞した「弁護士ドットコムニュース」編集部の塚田賢慎にインタビュー。前職であるスポーツ紙聞社との環境の違いや、現在のやりがいなどについて聞いてみました。

【Profile】
ニュース編集部 塚田賢慎

大学卒業後、某スポーツ新聞社に入社。報道分野の取材をメインに、スポーツやサラリーマン向け企画などあらゆる分野で記者としての経験を積む。2019年12月、弁護士ドットコムに入社。「弁護士ドットコムニュース」の編集・記者として様々な角度から取材し、情報発信している。
【受賞理由】
ネットの誹謗中傷がきっかけで自殺未遂を図った元女性アナウンサーの記事や、障害福祉施設の現状を詳細かつ丹念にレポートした記事など、大きな反響を呼ぶヒットコンテンツを連発。持ち前の足を使った取材力で、これまでの「弁護士ドットコムニュース」になかった現場感のある新しい記事のタイプを確立した。

データに基づいてPDCAを回す「当たり前の世界」を見てみたい

―この度は受賞おめでとうございます!前職は新聞記者だったそうですね

某スポーツ新聞です。派手な見出しで有名な…といえばだいたいお分かりいただけると思いますが(笑)。2007年に新卒入社してから記者ひと筋でやってきました。担当したのは報道、芸能、スポーツ、サラリーマン向け企画など、一通りやりましたがデビューはアダルトと芸能でした。当時、オールマイティにこなせる記者を育てようという機運が高まっていたらしく、私はその第一号だったみたいです。

―現場ではみっちり鍛えられた?

というよりは、どちらかというと放任でしたね。育てるというよりも自由に盗め、みたいな。編集部、販売部、制作部をある程度回ったのちに、本配属された後は研修みたいなものもありませんでした。人と会って話を聞いて書く、以上。って感じですから。また編集者によってネタを拾う手段も違えば、取材の方法も異なりますしね。「背中を見て学べ」という、昔ながらの職人が揃っていましたね。

―長く活躍されていた新聞社を辞めようと思ったきっかけは?

これは多くの新聞記者がぶつかる壁だと思うんですが…このままでいいのか?という疑問が頭をもたげるようになってきまして。社内でも数年前から紙だけでなくWeb記事を出しはじめたんですが、まだまだ紙のほうが圧倒的にプライオリティが高かった。故に新しい取り組み自体にも甘いところがあったんですね。

―塚田さんはWebのほうでも記事を書いていらっしゃったんですか

はい。ただ、お世辞にもPDCAが回せる環境とは言えなかった。どういう記事を書くことが正解なのかわからないのはしんどいですよ。その頃には人脈を使ってネタを取ってきたり、「なんとなくこれかな?」という勘で記事をつくるのに限界を感じていました。データに基づき、特定の読者に向けて記事を書くという当たり前の世界を見てみたいと。

―弁護士ドットコムはどういうきっかけで?

ある事件の審理がさいたま地裁で行なわれていたんです。世間を騒がせたスキャンダラスな事件で、100日ぐらいかけて裁判が行われていました。毎日通っているうちに喫煙コーナーである人物と仲良くなるんです。それが、いま当社で弁護士向けのコンテンツ企画に携わっている池田さんでした。当時は彼も新聞記者で、なぜかウマがあったんですね。裁判が終わったあとも食事に行ったり、付き合いが続いたんです。

―それで池田さんに誘われたわけですか!

彼が新聞記者を辞めて弁護士ドットコムへ転職したころから、冗談でよく「塚田さんウチに来てくださいよ」なんて言われていました。なので、転職の意志が固まったタイミングで相談したんです。そうしたら「はじめての転職なんだからまずはいろんな会社を見ておけ」と。せっかくの機会だから本命を受けるのは経験値を高めてからで遅くないと言われまして。

―誘っておいてペンディングって(笑)

まあ、確かに一理あるな、と思って転職活動をはじめたら、いきなり1社目で最終選考まで進んでしまって慌てたり(笑)。いろいろありましたが、2ヶ月ぐらいの転職活動を経て、2019年の12月に弁護士ドットコムに入社しました。まだコロナの影も見えない頃でしたね。

誰かの役に立つ記事を書く

―いまのお仕事についてお聞かせください

ニュース編集部では大きく3つの方向性があります。一つは「みんなの法律相談」に寄せられた相談を弁護士に解説してもらう記事。もう一つは時事的なニュースを弁護士に解説してもらう記事。そして自分で取材してカタチにする記事。いまの私は取材記事がメインですね。

―まさに塚田さんの腕の見せ所じゃないですか

特にカッチリと決められているわけではありませんが、取材にウェイトを寄せた業務で成果を上げることを求められていると感じています。自分で見つけたネタを取材でさらに掘り下げて記事に仕上げていく。このスタイルがこれまでの経験を一番活かせるんじゃないかと。

―取材力が最大の武器であると

そうですね、ただ武器についていえばみんなそれぞれ専門領域を持っているんですよ。Webメディア出身者や法律系書籍出版の経験者もいれば、法学研究科で学ぶ社会人大学院生もいる。むしろ専門性においては私は何も持っていないので、必死に勉強しているところです。だから武器というよりは足を使って、愚直に人の話に耳を傾け記事にしていくやり方しかないというのが正直なところです。

―どんなところにやりがいを感じますか

役に立つ記事を書ける、というところでしょうか。スポーツ紙では常にエンタメ性が求められました。面白いもの、くだらないもの、如何わしいもの、とか。だから仮に現場取材に行った先で知り得た社会課題が解決されるような革新的な製品を世の中に伝えたいと思っても、紙面には載せられないんですよ。その反動か、ずっと人の役に立つ記事を書いてみたい、という気持ちを持っていました。

―いま、それができるようになったわけですね

今年度からはじめた取り組みなんですが、障害者福祉の分野を深堀りしていこうと。障害を持つ方の働き方や雇用に関する問題を扱っています。あるサイトで「開かなくなったダイヤルキーを開けます」という投稿を見つけ、どういうことか不思議に思って深掘りしていくと知的障害者の福祉施設に行き着きました。現場では障害をお持ちの方が作業として手当たり次第にキーを開けていたんです。このことを記事にしたら大きな反響があり、継続してこのテーマを追うことになりました。

―弁護士ドットコムニュースの中では異色のネタでは?

まだ労働問題や工賃に関して突き詰めて記事にできていないので、これからですね。福祉の世界と弁護士の先生を紹介していくのもこれからになりますね。。知的や精神障害者などの支援に尽力されている先生もいらっしゃるので、いずれは協力をお願いしたいと考えています。あまり表に出てこないだけで、様々な障害者の不当な扱いなどの問題はあると思いますので。

―ひとつの柱として塚田さんの専門性に育っていくといいですね

編集部のチームでもサブテーマの一つにしようという話がでているので、継続して取材していく予定です。一見すると福祉って法的なテーマと距離がありそうじゃないですか。でも、両者を見つめていくうちに接点が浮かびかがってくる。こういう視点で情報発信していけるのが、「弁護士ドットコムニュース」の魅力だと思うんです。ネタへの審美眼を持つ編集者が揃っていますからね。

「ひとり」から「チーム」へ

―ネタへの審美眼とは、どういうことでしょう

そのネタが記事になるかどうかのジャッジメントの鋭さですかね。たくさんある世の中のニュースや話題からすくい上げて、ちゃんと「弁護士ドットコムニュース」のネタへと昇華するスキルをみんなが持っているんです。その技術は、本当に尊敬に値しますね。日々勉強させてもらっています。

―スポーツ紙のベテラン記者が日々勉強とは…

良い意味でも悪い意味でも前職はコミュニケーション力と人付き合いで戦う集団だった。一方で「弁護士ドットコムニュース」は専門知識を駆使して戦う集団なので、私にとっては新鮮なんです。それでいて偉ぶるようなところは一切ない。相談すればどんなトンチンカンな問いにもきちんと答えてもらえるし、こちらも言えないこと、聞きづらいことなどはありません。

―塚田さんにとっては大きな環境変化なんですね

そうですね、あともう一つ大きな違いがあるんです。スポーツ紙の世界ではネタを取ってくる人が一番偉い人とされていました。記事化すること自体はあまり価値を認めてもらえなかった。でも、今回の受賞理由にもなった誹謗中傷での自殺未遂から立ち直った元女性アナの記事は、取材対象者側からの応募がきっかけで記事になりました。いわば編集部の共有財産から生まれたものです。なのに、それが評価されることが素晴らしいなと。

―価値観がまるで違うと

いままでは個人プレーが当たり前だったけど、ここはチームで動いているんだ、と実感しています。ネタのパスワークだけではなく、法に関する専門知識などで頼りになるメンバーが控えているのは心強いですよ。もちろん自分も少しでも周囲に追いつくべく勉強しているんですけどね。逆になんだか込み入ってそうな案件はどんどん回してもらえれば、と(笑)。

―デリケートなテーマに向き合う時に意識していることは?

やはり取材対象となる当事者の気持ちにどこまで寄り添えるか、ということに尽きますね。インタビュー前のシミュレーションは欠かせません。事前準備できていない取材はたいてい失敗しますから。事件によってはお話を聞くだけでも相手にとって負担になりますし。だから、あくまで謙虚であるべきだと。

―取材の姿勢そのものを謙虚に、ということですか

前職の時、取材に行って名刺を出すだけで嫌われたりすることもあったんですよ。加害者にせよ被害者にせよ、「おたくの新聞には話したくない」なんて。もちろんその逆もあるんですけどね。だから、「取材させていただけるだけでありがたい」というマインドが骨身に染み付いているのかも知れません。いま思えば前職にも偉ぶるような人は一人もいませんでしたね。

―なるほど…ではこの先、塚田さんがやっていきたいことなどあれば

せめて一つは得意分野や専門領域をつくって、そこをハブにして取材対象や範囲を広げていくことができたら、と。いまのところそれは、福祉や障害者施設の問題になっていくだろうな、と予感しているんですけどね。

―ありがとうございました!

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