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精緻さと情熱、謙虚さと野心。異なる二面性を併せ持つスーパープレイヤーが貫く“正義”とは。

日本最大級の法律相談ポータルサイト「弁護士ドットコム」は、弁護士検索や法律相談を無料で利用できるサービスとして、現在月間約1,200万人の方々に利用されています。登録弁護士は19,000人を突破し、国内弁護士の5割近くが登録するポータルサイトです。

当社では四半期ごとに特定のテーマに沿って輝かしい業績を収めたメンバーやチームを表彰。年4回の社員総会において受賞者を発表しています。今回はその中でも最も誉れ高い『年間MVP』に輝いた呉 宰碩(オ ジェソク)に圧倒的な成果を出すために心がけてきたこと、仕事へのこだわり、将来のビジョンなどを聞いてみました。

【Profile】呉 宰碩(オ ジェソク)
大学卒業後、主にハイクラス層を扱う人材紹介会社でキャリアをスタート。エージェントとしてのスキルを磨いた後、2018年9月より弁護士ドットコムにジョインする。入社後半年ほどで頭角をあらわし、前期は1QにクオーターMVP、3Qに社長特別賞を受賞。趣味はガンプラ作り。
【受賞理由】
目標達成率140%。決定件数、売上ともに圧倒的な成果をあげた。年間を通して常にクオーターMVP候補に名前があがるなど、高いパフォーマンスを発揮し続けることから、年間MVPの栄誉に輝く。

大手からのオファーを退けて入社

―この度は年間MVP受賞ほんとうにおめでとうございます!

ありがとうございます!(ここでクライアントから電話がかかってくる)
あ、すみません、ちょっと電話でます…(いきなりインタビュー中断)
すみませんでした、おまたせしました。ほんとにすみません。

―いえ、こちらこそお忙しいところすみません。さすが年間MVP、お客様がほうっておかないですね!

いえいえ、自分なんてまだまだです。申し訳ないです。

―そんな恐縮なさらず…まず、前職から入社までの話をお聞きしたいのですが

前職も人材紹介業ですので、基本的にいまやっている仕事と変わりありません。その会社には大学在学中からインターンなどで出入りしていたんです。大学の先生や先輩が面白い仕事だから一度経験しておくといい、って薦めてくれて。

―では最初から人材のマッチングに興味があったんですね

いや、決してそうではありません。もともとは他の多くの学生と同じくメーカー志向だったんです。就活もメーカーばかり狙っていて、最終的に大手自動車メーカーでの選考が進み、ありがたいことに、内定を頂くことができました。その会社で内定者面談があったのですが、その面談のお相手の方が、定年退職間近の課長職の方だったんです。

それを見て自分は、人生を賭けるのはここじゃないなと感じました。自分のイメージとしては、もっと実績と昇格や昇進がダイレクトにリンクする環境、スピード感あふれる世界に行きたい、と思うようになりました。それで就活のやり直しとなったのですが、幸いなことにインターン先だった人材紹介会社と再度ご縁がありまして、そのまま入社を決めたというわけです。

―じゃあ弁護士ドットコムで2社目なんですね

はい。前職ではそれなりにのびのびやっていたんですが、ちょっと社内政治的なものが目立ってきて。自分はそういうのが嫌いなので、自然と転職しようという気持ちが芽生えてきたんですね。それで、エージェントに登録したんですが、ほどなくして外資系大手人材紹介会社とネット広告のメガベンチャーから内定をいただきました。

―あれ?弁護士ドットコムとの出会いは?

2社のうちどっちにしようか悩んでいたとき、「すごくいい会社だから受けてみたら?」って、エージェントの担当に紹介されたのが弁護士ドットコムでした。でも実は面接でお会いした、キャリア事業の管掌取締役である田上さんも、今の上司でもある事業責任者の西村さんも、あまり私に興味を示してくれているようには感じられなくて…ご縁はないかもと思いました。入社後、それは採用するための作戦だったということが発覚したんですけど(笑)。

―なんというアグレッシブな作戦…

先に選考が進んでいた会社からは好条件を提示されていました。特に外資系の人材紹介会社は担当するミッションがRPO(採用代行)で自分に向いていたし、年収もいい、あとは月1回のシンガポール出張があったり、という…かなり魅力的な条件でした。

―どんどん雲行きが怪しくなってきました…

でも最終面接で代表の内田さんと話をしまして、もしかしたらこの会社、迷っている2社よりも大きく成長するかもしれないと。もうその一点で入社を決めました。将来性に賭けたわけです。それに、既に仕組みができあがった組織よりもまだ未完成な弁護士ドットコムのほうが、頑張り次第ではそれが自分の評価にもダイレクトに反映されるんじゃないかなと。例えば役員になれるとか。性格的にも向いてると思ったんです。

成果の9割は周囲からの支えによるもの

―役員を狙うなんていまどきの若手には珍しく野心家ですね

父親の影響があるかもしれません。自分の親父は大手商社に勤めていたんですが、若くして実績を上げているんです。ところがその後、派閥争いに巻き込まれて昇格を逃してしまった。そこから先は社内での居場所を失い、左遷に次ぐ左遷という道をたどったのを見てきました。それもあって反面教師というか、会社員である以上は結果を残し、評価され、出世してナンボだと。

―入社後は前職の経験を活かして順風満帆でしたか

いや、それがまるでダメでした。入社して最初の5ヶ月間は本当にヤバかった。全く成果が出ず、鳴かず飛ばずの状態だったんです。周囲を見ると3ヶ月目ぐらいで初成約にこぎつける人が多く、本当に自分の能力が低いんだなと自らを責めました。法学部出身だったのでたかをくくっていたのですが、実際に現場に出ると付け焼き刃の知識は通用しません。

―初成約までは人並みに大変だったんですね

時間はかかりましたね。もちろんその間は反省点をできるだけ忘れないようにして、自分に足りないところは分析するなど改善を重ねてきました。そして初心を忘れないように、自分のスマホの待受けを見て励みにしてきました。

―スマホの待受けですか?

ちょっと周囲から見ると気持ち悪いと思われるかもしれないですが、この会社に入ったときの自分の画像を待受けにしているんです。それなりに「やってやるぞ」と野心を抱いて入社したわけですから、そのときの決意した自分の姿を振り返って奮起していたんですね。

―アスリートにおけるルーティンのようなものですね

はい、それなりに効果はあったと思います。ただ成功は自分の努力だけで勝ち得たものではありません。それはほんの1割。残りの9割は仲間のおかげだと思っています。なかなか成果が出ず落ち込んでいたとき、他の事業部の方がよく声をかけてくれたんです。あれはうれしかった。周りのみんなの支えや助けがあったからこそがんばれたし、それが成果につながっているのは間違いないです。

―そこからは破竹の勢いですね

とはいえ基本的なことを徹底しているだけです。たとえばアプローチはタイミングを逃さないように何よりも速く行うであるとか、紹介しっぱなしではなく綿密にサポートするとか。あと、時と場合によっては候補者側である弁護士に対して率直に意見を述べさせていただくこともありますよ。

顧客とは常にフラットな関係でいたい

―えっ?弁護士先生に対して本音を言うんですか?

やはり本気で自分のミッションと向き合っているので、すべての案件に真剣です。真剣である以上、おかしいと思うことに対してはきちんと本音で話すべきだと思うんです。たとえばまだ経験の浅い方で、給与のことばかり優先しようとする先生がいらっしゃいました。その先生に対して、「もちろん条件面も非常に大切な判断ポイントであることは分かりますが、今は多くのことを学ぶタイミングなので、それに沿った意志決定をして頂きたい。今回ご紹介するのは、日本でも指折りの法律事務所です。お金以上にどのような学びがあるかと言う観点で判断するべきでは無いでしょうか。」とお伝えしました。

―非常に納得できる話ですね

一方で、こんなケースもあります。法律事務所を立ち上げる先生は皆様大なり小なり大志を抱いて開設していらっしゃいます。その先生に対して上から目線で、「この事務所は保険のつもりで受ける」などと言う方がいらっしゃいます。そのときも「逆の立場になって考えてみてください。そんなふうに言われたらどう感じるでしょうか?」と率直な思いをぶつけたこともあります。

―すごいですね…そこまで呉さんを突き動かす大義はなんですか

お客様とは常に対等な関係で、同じ目線で話をしたいから。お客様と自分たちのような紹介業者って、契約上は甲と乙になるわけじゃないですか。そうすると甲が上で乙が下になる。私はそうではなく、お互いにフラットな関係でいたいんです。そのために曜日時間関係なく候補者対応もしますし、おかしいと思ったことは弁護士の先生であろうとも正直にお伝えする。私が関わった以上、本当にいい出会い、いいご縁をつくりたいからです。

―キャリアコンサルタントとしてのプライドがそうさせているんですね

だから採用する弁護士事務所側にも必要だと思った事はお伝えします。特に最近になって中途採用をはじめた事務所の場合、転職マーケットに対する知識や自分たちのようなエージェントへの理解がないケースが多い。そのあたりをしっかりとわかっていただくプロセスに時間を割くことが増えています。結構、難しいんですけどね。

―そんな呉さんが描く、弁護士ドットコムのあるべき姿とは?

世間から見ると弁護士ドットコムは立派な会社ですよね。上場もしているし、200名以上の社員を抱えていて、社会的に求められているサービスを複数運営しています。でも、まだまだです。もっともっと成長しなければいけない会社だと思っています。

―いま以上の成長ですか

インターネットで世界中がつながる世の中です。いずれはアメリカのリーガルテック関連企業と競合する日が必ずやってきます。その時のために会社を大きくし、鍛えておく必要がある。彼らはすでに業界の中では恐竜クラスです。いまの時点では競争にもなりません。しかしいつの日か対峙する時はやってきます。世界のリーガルテック企業と戦えるプロダクト開発のためにも、自分はより多くの収益をあげる責任を負っていると考えています。自分もプロダクト開発にも貢献しているという気持ちで頑張っています。

―呉さんのまなざしはグローバルに向かっているんですね

もちろん自分ひとりの力は微力です。だけどみんなの力をあわせれば、大きなうねりを生み出すことができる。私が個人成果よりもチームの成果にフォーカスをあてている理由もそこにあります。個人がどれだけがんばっても限界がある。それよりもチームで大きな成果が上げられるようになるべき。

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