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迷ったら「社長ならどうするか」で決める。経営マインドを持つ広報のストイックな取り組み。

日本最大級の法律相談ポータルサイト「弁護士ドットコム」は、弁護士検索や法律相談を無料で利用できるサービスとして、現在月間約1,200万人の方々に利用されています。登録弁護士は19,000人を突破し、国内弁護士の45%超が登録するポータルサイトです。

当社では四半期ごとに特定のテーマに沿って輝かしい業績を収めたメンバーやチームを表彰。年4回の社員総会において受賞者を発表しています。今回は入社半年以内にシンボリックな成果や取り組みを行なったメンバーに与えられる『ベストルーキー賞』を受賞した渡邊順子にその仕事ぶり、成果へのこだわり、受賞の喜びなどをインタビューしました。

【Profile】渡邊順子
新卒で経済産業省に入省し、8年間勤務する。その後、ゲーム事業を展開するメガベンチャー、HRテックベンチャーなど大小さまざまな企業でキャリアを積み、2019年10月より弁護士ドットコムにジョイン。事業やサービスの深い理解が必要な広報業務において持ち前のストイックさを遺憾なく発揮。質量いずれの面においても高いレベルの媒体掲載実績をあげることに成功した。
【受賞理由】
主要メディア各紙において、弁護士ドットコムのサービスが掲載されるなど、渡邊の活躍によって会社・サービスの認知度向上に多大な貢献をしたことが評価された。

『100年後に残るIT企業』で入社を決断

―この度はルーキー賞おめでとうございます!入社半年目での受賞ということですが、あらかじめ賞を狙って獲りにいったんでしょうか?

いえ、さすがにそこまでの余裕はありませんでした。今回は広報としての基本的な行動をただがむしゃらに遂行してきた結果いただけた賞だと思います。

―入社までのキャリアを教えていただけますか?

大学卒業後は公務員として8年間、大きな組織で本当に日本を変える志をもった上司や先輩たちと、さまざまな業務に取り組んできました。人事や秘書、はたまた航空機の政策担当など、2~3年スパンで異動がある組織なので目まぐるしくも充実した日々でしたね。その後は大小さまざまなベンチャーで経験を積むことに。広報としてやっていけるかもしれない、と思ったのは実は最近のことです。前職では、私が入社した当時は小さなベンチャーでしたが、そこが開発した新しいサービスが本当に好きで「これが広まらなかったら世も末だな」と思いながら、3年ほど広報として活動していました。

―弁護士ドットコムにはどういった経緯で?

今回会社を選ぶ際には、社会性の高いサービスでマーケットにおける存在感があることに重きを置きました。それともう一つ、キラキラしていないこと(笑)。勢いが大事な時もありますが、腰を据えて広報に向き合いたかったんです。この基準でIT業界の中で絞り込んでいった結果、いくつかの企業とともに残ったのが弁護士ドットコムでした。そんなある日、ニュースで見た『100年後も生き残る平成生まれのIT企業』という特集記事に当社が載っていた。それが最終的な決め手でした。

―それは安定感に惹かれて?それとも将来性に惹かれて?

安定感は求めていないので、どちらかというと将来性や成長性でしょうか。サービスの特性上、本当に長きにわたって世の中から求められ続けるんだろうなという事業の社会貢献性そのものに魅力を感じました。そんな事業が4つもあって、しばらく飽きませんよね(笑)。

―入社前の印象はいかがでしたか?

会社選びの条件の一つでもある、真面目で落ち着いているなという印象です。実際も本当にその通りで、第三者からの評価を何より大事にする環境。自分たちの業績や成果を自画自賛しないんです。もちろん評価や賞賛はするんですが、決して自惚れとかはなく、あくまで謙虚。あとは、この会社、あんまり広報やってないな、とすぐわかりました(笑)。

―ここはひとつ、やってやろうと思ったわけですね?

私の介在価値が存分に発揮できるんじゃないか、という読みがありました。

勘が働くようになるまで紙面を読み込む

―実際のところ、どうでしたか?

予想通り、まだまだ伸びしろがありました。ベンチャーならではだと思うんですが、手が回っていないところがあるんですよね。広報部門がかなりコンパクトです。ただ、まずは基本的なところからシンプルに取り組もうと。各部門の動きを把握し、プレスリリースとして発信する。加えてその情報を各メディアの方へ確実に届ける。この基本行動を徹底することからはじめました。

―メディアへの掲載は広報でコントロールできるものでもないですよね。

そうですよね。いくら手当たり次第にリリースをがんばったとしても、そもそも事業の成長がないと取り上げてもらえません。加えてニュース性、話題性、示せる数字ですよね。社会トレンドから外れていてもスルーされます。

―にも関わらず大きな成果をあげています。

確かに取り組み自体は広報活動の基本中の基本です。ただ、ひたすら心がけていたのはメディアの方が欲しいタイミングで欲しい情報を届けること。これは特に意識し、行動にも落とし込んでいましたね。

―そんなことできるんですか?

色々ありますが、まず新聞をめちゃくちゃ読むんです。朝時間があれば、5紙全面くらべ読みします。そして、まんべんなく偏りなく読む。するとそのうち、なんとなく勘が働くようになる。紙面を眺めているうちに世の中の動き、トレンド、トピックスなどが浮かび上がってくるようになります。そこに弊社のサービスや取り組みと上手くリンクしそうならば即、コンタクトしています。

―すごい…特殊能力みたいですね。

たとえばクラウドサインであれば機能や特徴、ユーザー企業の傾向、競合企業の動きなどを頭に叩き込んでおく。そうすれば社会面の記事や働き方などの特集を見ると「これはイケる」ってジャッジできます。あとは記名記事を拾って「この人はこの時期にこんな記事を書いた」とインプットしておきます。そうすればハマる記事が見つからなくても、感想をお伝えしたり企画を提案してみたり、きっかけは作れますしね。

―ほとんど営業、というか営業以上に営業ですね。

そうかもしれません。私自身あまり広報という意識はないですね。肩書よりも、ひたすら弁護士ドットコムのサービスを世の中に広く認知されるために何が必要か、ということを考え抜いて行動している。そんな感じです。

目指すは“経営に資する”広報

―渡邊さんが仕事上でこだわっていること、特に意識していることは?

判断に迷った時や、何かを決断しなければいけない時は「社長だったらどう考えるだろうか」と経営者の意思決定プロセスをなぞるようにしています。当然、知識や経験が敵うはずはありませんが、広報の領域においては意思決定が似ていないとまずい。いま、幸いなことに社長の席のそばで仕事をしているので、社長といろんな人とのやりとりが耳に入りやすいんです。

―その会話から、どういう思考回路なのかを学んでいる、と。

そうですね。今や友人も起業する時代で、彼らの話は本当に興味深いですし、広報の悩みを抱えている経営者も多いので、そういった話を真面目に聞いていたら、いつの間にか経営トップのマインドが少しは理解できるようになったのかもしれません。彼らにとっては、特に創業初期であれば少しのミスが会社を傾かせることもあるし、自社のサービスやプロダクトが意図しない伝わり方をしたら嫌でしょう。そんな風に考えているうちに自然と経営者目線での判断基準になったんだと思います。

―経営マインドを持つ広報って、会社にとって心強い存在です。

そうなりたいし、そうなれるよう努力していきます。というのも今回、受賞の報告をもらったとき、この会社に入社してよかったと改めて実感できたんです。広報って会社によって評価や価値がバラバラ。私自身も、売上がたたない職種なので、機能しなければコストになるだけだと思っています。でも弁護士ドットコムは広報のがんばりをきちんと認めてくれる会社なんだ、ってわかった。それが何よりうれしかったんです。

―聞いているこちらもなんだかうれしくなります…そんな渡邊さんが目指すビジョンとは?

やや抽象的で、今後解像度をあげていきたいと思っているんですけど、やはり経営に資する広報になりたいです。社長や事業部長たちから頼られる存在ですね。ここ2~3年ぐらいで考えるようになったことでもありますが…...仕事を通じてさまざまな経営陣と会う機会も増えるなか、経営に広報が与えるインパクトって実はたくさんあるんじゃないかと。特に、変化するタイミングでは広報を上手く頼ってほしいと思います。

―次はどんな賞を狙いましょうか?

うーん…...賞よりも事業のためになることを第一に考えたいですね。とにかく4つある事業部の拡大と発展を広報面からサポートすること。そして、社会に対して弁護士ドットコムという会社の存在感を高めていくこと。このふたつを追求していけば、評価はあとから付いてくるんじゃないかと思います。

―あらためて今回の受賞、本当におめでとうございます。お時間いただきありがとうございました!

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