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フルリモートで行う20卒エンジニア新人研修 ~導入編~

こんにちは!

あしたのチームでエンジニア・デザイナー採用を担当している齊藤、貫井です。

https://www.wantedly.com/companies/ashita-team/post_articles/276279
上記記事でご紹介をさせていただきましたが、弊社では2020年7月より全エンジニア、デザイナーを対象にフルリモート制度を導入しております。20卒エンジニアの皆さんにご入社いただいた2020年4月1日はすでにフルリモート真っ只中でした。

なので、フルリモートで新卒エンジニア研修を行う必要があり、実施にあたり様々な問題がありました。今回は課題と解決方法についてご紹介していきます。

根本的に改善するためシニアクラスのエンジニアマネージャーが研修主担当となりまずは1on1からスタート

実は、20卒エンジニアから本格的に新卒研修を開始したため、十分なヒアリングができておらず、入社前の課題内容とフォロー体制が不十分でした。
そこで、新卒研修担当としてシニアクラスのエンジニアマネージャーに参画いただき、現状のヒアリングのためまずは1on1からスタートいたしました。

●なぜヒアリングからスタートしたのか  
ー表面に見える既存の問題の根本部分を明確にするため  
ー予測はあくまで仮説なのでバイアスを極力取り払って適切な判断を行うため

●ヒアリング対象者  
ー新卒メンバー   
ーメンター役  
ー採用担当1名  
ーエンジニアマネージャー1名

●所要時間
ー1人1時間ずつ 

ヒアリングした結果と改善点

時間をかけて1on1を実施した結果、下記のようなことがわかりました。

●新卒研修を具体性をもってプランニングしていなかった

ー新卒メンバーの学習進行度に対して課題の難易度が高かった
ーメンターの研修が十分ではなかった

●育成リソースがほとんどない状態だった
●実際の学習進行度と課題難易度のギャップをどう埋めていくかの対策がないまま、期日だけは決まっている状態

そこで、課題内容を下記のように決定しました。


課題内容  

ー新卒メンバーと個別に相談し、それぞれの学習進行度に合った小さな課題を決定する  
ー個別の小さな練習課題を設定しGitHub リポジトリを作成し、課題内容を README に書く

得意/不得意/経験/志向性を考慮した最適な課題を小さく積み重ねるほうがより良い成果に繋げられるのではと考えました。

課題の提示方法と理由


課題提示はSlackで行い、READMEに書いてもらうようにしました。OSS に近いやり方の良さを知ってもらい、文脈や経緯を知らない人もドキュメントを読めば把握できる状態にすることができるからです。また、常に documented な状態をキープしながら作業を進めることに慣れてもらうためでもあります。こうすることで実際の開発で属人性を高めることなく進めていく方法を学んでいきます。

研修に使用したツールと活用方法

●ツール

ーSlack
ーGitHub
ーScrapbox

それぞれのツールの活用方法

●Slack

ー思考と進捗の可視化
ー思考の整理
ー実際の開発内で発生するコミュニケーションの練習
ーその他のツールの通知表示先

●GitHub

ー思考と進捗の可視化
ー実際の開発内で発生するコミュニケーションの練習

●Scrapbox

ー思考と進捗の可視化
ー思考の整理
ー箇条書きによるツリー構造を意識した構造的思考の習得
ーSlack に書くよりは大きめの粒度のまとめ


マネジメント方法

報告は、分報 channel に現在のステータスを各々書いてもらうようにし、分報 channel に各種ツールの通知を集約しました。指摘は Slack と GitHub issues や Pull Request 上で行いました。

フルリモートでの新人研修についてメリット・デメリット

メリットは、ソフトウェア開発に必須となる読み書きの必要性を初めから伝えられることです。
デメリットは、メンターの手元を見る機会が必然的に減るため雰囲気を伝えづらく、書いて説明するにはキリがないような細かい部分を補うためにZoomで時間をとる必要がある、ということです。

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あしたのチームの研修では「楽しさと発見」を重視して学びます。

楽しみながら学ぶことで学習効率を最大化し、初めて知る知識やモノの見方を発見する喜びとおもしろさを、少しでも多く伝えられるよう、日々ブラッシュアップに励んでいます。

また、研修の途中経過や新たな課題と解決方法について、別の記事でご紹介いたします。

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