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年間100本以上のブログを書くエンジニアが大切にするのは「恩送りの気持ち」第2章

年間100本以上のブログを書くエンジニアが大切にするのは「恩送りの気持ち」から、今回は年間100本以上のブログを書く継続的なアウトプットを支える欲求とはについてお届けします。

第1章はこちらから 年間100本以上のブログを書くエンジニアが大切にするのは「恩送りの気持ち」第1章


APCに入社した横地が最初に配属されたのは、データセンターネットワークの設計構築を担うチームでした。

横地 「この時期はネットワークができる喜びに満ち溢れていましたね(笑)。規模の大きさや、仕事の進め方の違いなど、あらゆることが新鮮で。
上司から『ちょっとこれややこしい案件なんだけど……』って声を掛かけられると、ワクワクしてテンションが上がっていました。
技術については本で学べますが、どう使うのかは実戦でしか得ることができません。そういった学びがたくさんあって本当に楽しかったです」


その後、横地はネットワーク自動化を自身の専門分野とし、新しい技術の情報収集や検証などを担当するように。同時期に総合職から「プロフェッショナル職(以下、プロ職)」へと転向しました。

▼プロフェッショナル職についてと、横地が職種転向した際のストーリーはこちら
エンジニアがエンジニアであり続けるキャリアを支える――プロフェッショナル職制度

プロ職に求められるのは、どのような形であれアウトプットすること。この“アウトプット”に対する横地の考え方は、中学生時代に親しんだ「インターネットの世界観」がベースになっています。

横地 「私がインターネットを始めたころは、今のように情報があふれていたわけでもなければ、SNSなどのコミュニケーションツールもありませんでした。なので、インターネットは『自分でコンテンツをつくる場所』だと思っていたんです。
インターネットでアウトプットすることは、人間が呼吸することと同じくらい当たり前なことという感覚。もともと特別なことだとは思っていなかったんです」


掲示板から始まった横地のアウトプットの場は、2005年ごろから技術ブログへと移っていきました。

横地 「よくブログを書き続けるモチベーションについて聞かれるんですが、最初のころはモチベーションとかとくになくて、当たり前だと思って書いていました。ただ、継続している中で徐々にある欲求が湧くようになったんです」


「自分が持っている情報を、必要としている人に届けたい」──これが「当たり前」のあとに芽生えた欲求だと横地はいいます。

横地 「自分がハマって苦労したことなど自分の経験や情報を伝えることで、同じ苦労をする人の負担を減らせたらいいなっていう欲求です。最近は『自分のためのググれるメモ』という位置づけも持つようになりました。
こんな感じで継続していけば、いろいろな欲求が湧いてきて、自分にとってのブログを書くことの意味合いができていくんじゃないかと思います。
逆におススメしないのは『自分がコントロールできないこと』に重きを置くこと。いいねやコメントがたくさんほしいといった承認欲求を満たそうとすると、自分でコントロールできず継続が難しくなるからです。
とはいえ、そういったフィードバックを貰えるのは、やっぱりありがたいし嬉しいですけどね(笑)」


横地のアウトプットはブログ「てくなべ」だけにとどまらず、社外の勉強会やJANOG Meetingにもたびたび登壇するほど。ほかにも技術雑誌「ソフトウェアデザイン」への寄稿や、「Ansible 実践ガイド 第3版」の執筆などを手掛けています。最近ではYouTubeでの発信も始めるなど、アウトプットの幅はどんどん広がっています。


『ちょっとややこしい案件なんだけど…』と言われてもワクワクできるテンションとは…さすがですね。

次回は、エンジニア文化をつくるエンジニア──テクニカルエバンジェリスト職の誕生についてお届けします‼

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