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大手ゼネコン出身者が、いまアンドパッドで働く理由。

建設業界のDXを目指すアンドパッド。
そんなアンドパッドには、もともと自分自身が建設業界で働いていたというメンバーも多数在籍しています。
例えば、ハウスメーカーや住宅設備メーカー出身者、建材商社や不動産会社で働いていた社員など。

今回は、大手ゼネコンからアンドパッドへジョインした小林さんにインタビュー。
小林さんが現場で体感していた「建設業界の課題」、そして建設業界出身者だからこそ感じる「業界DXへの思いとやりがい」を語っていただきました。

◆小林 礼(フィールドセールス)
新卒で大手総合建設会社に入社。約8年間、現場事務や営業として従事。アンドパッドには2021年4月に入社。現在、フィールドセールスとして活躍中。

「街づくり」の感動からゼネコンへ。現場で目の当たりにした、建設業界の課題。

ー小林さんはアンドパッドに入社するまで建設業界で働かれていたんですよね。

学生時代に「街づくり」に興味を持ち、新卒で総合建設会社、いわゆるゼネコンに入社しました。もともと草津出身なんですが、ちょうど東京に引っ越してきたときに、住んでいる地域や学校周辺で再開発が始まったんです。それまで私にとって「東京の街」って、「都会だけどあまり綺麗じゃない」というイメージだったんですよね。しかし、住んでいるエリアが再開発によって「綺麗でおしゃれ・住みたい街」という洗練されたイメージに変化していくのを間近で見ていて、私はその街づくりのブランディングにとても感動したんです。自分も魅力ある街づくりに関わりたい、人に対して感動を与えたい、という思いからゼネコンで働くことを決めました。

ー入社後はどのようなことをされていたんですか?

札幌配属になり、6年間「現場事務」を経験しました。建設現場に構えられる事務所に常駐し、数百社との契約書や請求書の取り交わし、必要書類のチェック、近隣挨拶や式典の段取り、現場での軽作業の手伝いなど、建設現場における「技術」以外の全ての業務を担当していました。
そこで一番驚いたのが、半端じゃないくらい労働時間が長い、ということだったんです。当時、繁忙期は月150時間くらい残業していましたね。「これは自分個人や会社単体の問題ではなく、業界全体の課題なんじゃないか」と感じていました。

ー現場での実体験から、建設業界の労働環境に対する課題意識を感じていたんですね。

そうです。建設現場の仕事って、関わる方の人数が非常に多いんです。関係者間の連絡をどう取り合うか、どのようなスケジュールで計画を推進していくかなど、調整ごとがとても大変でした。お客様からの要望と、それに対する設計事務所からの指摘があり、工事を進めながらも数十社と連絡を取り合って軌道修正していく。かなり頭をつかう仕事なんです。その分、自分が関わった建物が完成した瞬間は、やっぱり凄く嬉しかったですね。

ーその後、本社営業職に異動されたんですよね。営業時代の印象に残っているエピソードがあれば教えてください。

営業に異動したのが29歳の頃だったんですが、同期と比べて2〜3年遅めの異動だったんです。そこで今後のキャリアを考えた時に「既に20代後半なのに、自分の市場価値が低いのでは」という危機感から、営業として絶対に早期で成果を出さなければ、という強い思いがありました。
しかし、私は6年間札幌にいたので、首都圏での工事情報や、お客様・協力会社との関係値がほぼゼロの状態だったんですよね。扱う商材も十数億円〜百億円単位になるとプロジェクト自体が長期間に渡ることから、そもそも新米営業が受注するまでには最低でも約2年はかかると言われていました。
そこで私は、社内の同僚や先輩に片っ端から連絡したり、あらゆる手段でお客様の情報をかき集めて、自分から案件を創出できるようとにかくがむしゃらに行動したんです。結果的にその甲斐あって、異動してから約半年で1件受注をいただくことができたんですが、そのときは泣けるくらい嬉しかったですね。

ーすごい行動力ですね!ある種「大手企業」っぽくない動きというか、いわゆる「ベンチャーマインド」を当時から持っていたんですね。

そうですね。他にそういった行動をしてる人はひとりもいなかったんですが、私は何としてもいち早く成果を上げたかったので(笑)自然と「こうするのがベストなんじゃないか」と思って動いていました。

「建設業界出身」という強みがあっても、ぶつかった壁。それを乗り越えて得られた成長実感。

ーそこから転職しようと思ったのはどんな背景だったんでしょう?アンドパッドを選ばれた理由も教えてください。

転職を決意したのは「もっと幅広いスキルを身につけて自己成長したい、建設業界での知見を生かして新たな挑戦をしたい」という思いからでした。
アンドパッドの会社説明会に参加したときに、自分の中に強く残っていた「建設業界に対する課題意識」と「アンドパッドのミッション」が重なったんですよね。かつ、アンドパッドのようなベンチャーの方が、カルチャー的にも合うんじゃないかと思ったんです。自分から積極的に仕事を取りに行くようなスタンスを推奨してくれる環境があると感じ、入社を決めました。

ー入社後はどのようなミッションを担ってきたんですか?

フィールドセールスのリーダー候補として入社したので、早期で成果を上げてリーダーになる、というのが最初の目標でした。結果的に入社から半年弱くらいでリーダーに任命いただきましたが、自分としては納得する成果は残せていなかったように思います。

ー思うような成果が残せなかった、というのは?

ゼネコンで働いていたので建設業界の基礎知識は持っていましたが、「IT」については未知だったんですよね。プロダクトを使っていただくことがどういう未来に繋がっているのか、というのが具体的にイメージできていなかったんです。
なのでしばらくの間は、とにかくプロダクトの理解、アンドパッドという会社の理解を深めるために行動していました。ANDPADの操作方法だけでなく、当社が目指すべき世界観や、今後開発予定の機能など。結構な時間をインプットに割きました。
また、同じ「建設業」といえども、ひとくくりにできないくらい裾野が広いんですよね。鉄骨業者や内装業者、太陽光業者など、様々な業者観点での理解はほぼ無かったので、解像度を上げるための勉強はずっと続けていました。

ー小林さんのように「建設業界出身」という強みがあってもなお、新たに学び直さないといけない、いわゆる「アンラーニング」しないといけない、ということだと思いますが、成果に繋がるまでの期間は苦しくなかったですか?

大変でしたが、「楽しい」という気持ちの方が強かったですね。やっと建設業界に恩返しできるんだと。社内ミーティングで新たな発見があったり、自分でANDPADを操作してみて「これは使えるかもしれない!」と気付きがあったり。ひとつひとつ積み重なっていく瞬間はやっぱり楽しかったです。

ー転職の目的として「自己成長」という軸があったとのことでしたが、小林さんがアンドパッドに入社してからもうすぐ1年。実際に成長実感は得られていますか?

かなり成長できていると感じます。最も身についたことは、営業としての「傾聴力・引き出す力」ですね。ANDPADは、顧客の業務や経営全体に直結するプロダクトなので、お客様に深く入り込んで多角的に情報を引き出す必要があります。情報を綿密にヒアリングできているからこそ、ANDPADをご利用いただくメリットを複数ご提示でき、サクセスに向けたロードマップを描くことができるんですよね。私は、この「お客様の課題やニーズをどれだけ把握できているか」というのが、顧客満足度を最大化するための土台にあると考えています。
前職では、1件あたりの営業活動が長期スパンだったため、お客様との接点の多さでカバーしていた部分もありますが、現在はより商談の質にこだわり、最短ルートで本質的な情報を引き出せるようになったと感じます。

建設業界への「愛」を胸に、業界のDXに挑む。

ー今年に入ってからは、また新たなミッションを担われています。ぜひ詳しく教えてください。

もともとANDPADは「住宅建築」のDXから始まったサービスですが、近年ゼネコンや設備工事業者など様々な業種のお客様からもニーズをいただいています。ただ、工事内容や業種によって、生じる課題や求められるプロダクト・サービスは大きく異なるんですよね。こういった新たなドメインに対して、今後アンドパッドがどのようなプロダクトを提供していくべきなのかを探究していくことがミッションです。

ー具体的にどんな業務に携わっているんですか?

まだ導入事例が多くないドメインのお客様に対して、ANDPADをご利用いただきながら、新たにどういった機能があればよりサクセスに繋げられるのかご要望を伺いながら伴走しているイメージです。新規商談はもちろん、オンボーディングや定期フォロー、新たな要望をもとに開発や新規事業開発部門とのすり合わせなど幅広く担当しています。

ー日々の業務におけるやりがいはどんなところでしょう。

お客様の会社や事業を良い方向に向かわせるために、共に進んでいくパートナーとして貢献できることですね。お客様の理想像をもとに業務の分解をし、課題解決のために目標をおいて「一緒に頑張っていきましょう」と伴走できることがすごく嬉しいです。そしてなにより、もともと自分が働いていた業界の課題解決ができる、というのが一番のやりがいですね。

ーなるほど。小林さんにとっての「建設業界のDX」に対する思いを教えてください。

私は、建設業が本当に好きなんです。「建物を作る」という仕事は、本当に難しいことですし、物凄くレベルの高いことです。だからこそ、業務改善が進みづらい業界の構造を課題に感じていました。建設現場は、ひとつの建物を建てるために数名から数十名のチームを組んで、長期間このチームで一緒に「暮らして」いくんですよね。長いと建築で1〜2年間、土木で5〜6年間。そういったクローズドな世界なんです。どうしてもミクロな視点になりがちで、会社の方針が全体に伝わりきらないことが多いと痛感していました。
そんな課題に対して、前職時代は「この会社の状況を変えるためにはどうしたらいいか」と考えていたんですが、アンドパッドであれば、ひとつの会社だけでなく業界全体を変えることができる。そんな影響力の大きさに非常にわくわくしています。

ー最後に、アンドパッドに興味を持ってくださる方へメッセージをいただければと思います。

アンドパッドは、建設業界への愛がある人が非常に多い会社です。お客様や業界に対して、きちんと貢献したいという強い思いを持った人ばかり。私自身も、常に根底にあるのは建設業界への愛なんですよね。そういった思いを持って一緒に業界と向き合える方にぜひご入社いただきたいです。

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