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代表岩城、VPoE胡、技術顧問和賀が対談。組織・ビジネスでの両面から新設Engineer Unitの今後の展開について語る。

アルファアーキテクト株式会社(以下、「アルファアーキテクト」「当社」)の人事・広報の藤坂です。

5月にVPoE(Vice President of Engineering)胡 恩召氏(以下、Ethan)が入社し、新たにEngineer Unit(※)が始動しました。

これからEngineer Unitとしてどういった組織にしたいのか、『VeleT』、新サービスについてどうしていきたいかなど代表取締役の岩城功氏、技術顧問の和賀勝彦氏と3名で対談していただきました。

(※)Engineer Unitとは

現在、アルファアーキテクトには5つのUnitがあります。

Corporate Unit:経理・総務・労務・人事・広報など経営管理。

Sales Unit:直接クライアントの窓口として、自社サービス『VeleT』を利用した動画広告マーケティングの営業・提案。

Planning Unit:広告配信データの分析・運用。メディア拡大やSSPとの連携。

Marketing Unit:上記Unitがクライアントの利益を追求するために「頭脳集団」として、戦略・戦術をマーケティングの視点からソリューションとして提供。

Engineer Unit:自社サービス『VeleT』の開発・改善。

ープロフィール

■代表取締役CEO 岩城功(いわき・いさお)

<インタビュー>

1983年生まれ、山形大学工学部卒業。2006年オール電化の訪問販売を行う企業に新卒入社。その後、2007年株式会社ネクスト(以下、ネクスト)にてHOME‘S事業本部賃貸事業部に従事し、北海道や東北、北陸地方の新規開拓や大手賃貸不動産会社などを担当する。よりキャリアを広げたく、2010年よりグリー株式会社(以下、グリー)に入社し、広告事業本部にてメディアレップ向き営業として新人賞受賞。その後GREE Platformのオープン化に伴い、新規ゲーム会社の開拓、既存ゲーム会社のコンサルティングを行う事業部へ異動となる。2013年よりゲームコンサルティングやスマートフォンゲームの企画・開発・運営を事業内容とする株式会社アイトレンタ(以下、アイトレンタ)を設立し、代表取締役に就任。その際メインクライアントであった株式会社アカツキ(以下、アカツキ)に会社を売却し、子会社化。その後、アルファアーキテクト 創業者である西田に誘われ、動画広告市場への成長性に魅力を感じ、代表取締役に就任。


■VPoE 胡 恩召(こ・おんしょう)

<インタビュー>

2011年7月、北京交通大学(Beijing Jiaotong University)大学院 Computer Science専攻 卒業。新しい環境・異なる文化でのチャレンジを目指し、日本での就職を希望。2011年10月株式会社VOYAGE GROUP に新卒入社し、ソフトウェアエンジニアとして会員行動履歴データを活用し、新規レコメンドシステムの設計・開発・効果検証などに従事。2017年9月、Supership株式会社へ転職。プロダクトマネージャーとしてデータマイニングチームをリードし、広告プロダクトScaleOut DSP開発・配信最適化・チームマネジメントなどの業務をメインに担う。技術面はもちろん、新たなポジション、組織構築のチャレンジに魅力を感じ、2020年5月アルファアーキテクトにVPoE(Vice President of Engineering)として入社。


■技術顧問 和賀勝彦(わが・かつひこ)

<インタビュー>

1999年基幹システムのSEとしてキャリアをスタート。その後、様々なWebサービスのエンジニアやプロジェクトマネージャーに従事。2005年株式会社D2C(以下、D2C)に入社し、システム統括責任者として検索連動広告やDMPによるターゲティング広告の広告配信プラットフォームを構築する。また広告配信プラットフォームやデータ関連事業などの提携を含めた新規事業開発にも従事する。2013年ヤフー株式会社(以下、ヤフー)入社。Yahoo! DMPの技術営業部門統括やマーケティングのコンサルティング、提携を含む複数の新規事業開発立ち上げ。2017年3月、株式会社カオナビ(以下、カオナビ)に最高技術責任者として参画し、エンジニア組織運営や技術側面からプラットホーム事業を推進。同社の東証マザーズ上場を組織運営とプロダクト開発の2面で支える。2020年1月、株式会社ROBOT PAYMENTにて開発全体を統括するCTOに就任。同年2月にはアルファアーキテクトの社外技術顧問に就任。他、株式会社カラダノート社外技術顧問としても活動中。

ー 縦割りじゃなく、会社全体が”ONE TEAM”である組織が理想であり、目標。

岩城:

全体的な話としては、Unitごとの縦割りではなく、全Unitが連携・助け合える組織にしていきたいというのが大前提です。その中でEngineer Unitにおいては、Unit内での自分の役割をしっかり果たしながらも、開発だけじゃないSalesやPlanningなどにもどんどん介入してきて欲しいです。

アルファアーキテクトではまだEngineer Unitができたばかりなので、「アルファアーキテクトはエンジニアが強い」といったイメージはまだないかなと思っています。その部分を払拭し、「アルファアーキテクトはエンジニアも強く、アドテクの先端をいっている企業」というイメージも作っていきたいと思っています。

和賀:

まずは受け身でなく、自走できる状態のエンジニア組織にしていきたいですね。外部・内部環境問わず、色々な情報をしっかり拾い上げ、「目的は何なのか」「今何をするべきなのか」を自分達で考え、解決できる組織。そして個人個人のメンバーが自分なりにタスクの優先順位をつけ、実行できる人が必要になります。

岩城:

広告のプロダクトに限らず、全てのプロダクトに共通していると思うのですが、途中で仕様を変更したり、優先順位を変更したりすることがあると思うんですよね。それをよくないと思うエンジニアがいると思っているのですが、それは受け身のエンジニアや開発組織であると思っていて、そう言ったところも当社ではSales UnitやPlanning Unitなどビジネスサイドと話し合って円滑に進めていけるような組織になって欲しいですね。

和賀:

アジャイルで開発をしていると、売り上げに影響する部分にかなり関わってきます。今回の新型コロナウイルスもそうですが、大きいインパクトに対して「どれだけ柔軟に対応していける組織なのか」ということが今後かなり重要だと思っています。それと合わせて、新設したばかりのEngineer Unitと、まだ改善の余地がある自社サービス『VeleT』なので、これから基礎・土台を作っていく必要があります。今あるベースを見直す、振り返ることも必要で、その振り返りも定期的に行っていきます。こういった基礎も見直しながら新しいことにチャレンジできるような組織が理想だと思います。

Ethan:

細かい観点にはなりますが、組織面ではメンバーの力を最大限発揮出来る環境・チーム文化を作っていきたいです。また、チームとして技術目線ではなく、プロダクト・事業目線も合わせて考え、迅速に対応出来る組織にしていきたいと考えています。

人材面ではメンバー間が相互理解・信頼し、責任を持ち他責にしない人。成長意欲・好奇心を持って物事に取り組める人が当社で活躍できる人だと思っています。

技術面ではメンバーが成長し続けられる環境を作りたいです。そのため、開発スピードだけではなく、システムの質も重視し、新技術を積極的に取り込み、持続的に進化出来るシステムを作っていきたいです。

メンバー間は仕事面の交流だけではなく、できる範囲でプライベートも交流して、メンバー間の信頼関係を構築していきたいですし、メンバー間の情報共有の場も定期的に設定し、メンバーみんなの成長ができる環境を整えていきたいです。

和賀:

エンジニアのスキルアップする方法には色々ありますが、ハッカソンや勉強会・共有会が多いですかね。同じようなインフラを持っている企業や同じような言語を使っている企業というような緩い感じの括りで開催するのも良いと思います。もちろん、広告配信に絞っても良いのですが、いつも同じようなメンバーでの開催になるとネタが尽きてくる場合もあるので(笑)

岩城:

そういったイベント開催や勉強会もEthan主導でやっていきたいね!

Ethan:

そうですね!これからやっていきたいです。

直近、グループ企業のWano株式会社(以下、Wano)のCTO橋本さんにWanoのエンジニアチャンネルに招待してもらったので、まずはWanoエンジニアとのコミュニケーションから始めて、広げていきたいと思っています。

和賀:

個人でもテックブログなど、自分の考えをまとめたり調べたりするので、自身のスキルアップにつながります。外部に発信することでエンジニアとしての価値も上がっていきますし、そういったこともメンバーには覚えていって欲しいと思っています。そうすることで将来、自分の力、自分の名前で仕事ができるようになっていきますから。そしてゆくゆくはそれを喋っていけるようになって欲しいです。

Ethan:テックブログも今月から投稿を始めたので、和賀さん・メンバーと順番に発信していきたいと思います。

※Qiita【アルファアーキテクト株式会社 テックブログ】

ー キーワードは「自走」。始動したばかりの組織だからこそなんでもできる環境が魅力。

和賀:

今のアルファアーキテクト、サービスの『VeleT』のフェーズではなんでもできる環境だと思います。リソースはもちろんですが、変に縛られた環境ではないからこそ、自分の「これをやりたい」「あれをやっていきたい」という希望が通りやすく、成長意欲が高く、好奇心旺盛な人にとっては自由な環境です。

例えば、今はインフラエンジニアでもフロントをやりたい、と言えばやらせてもらえます。色々やりたいと思えばできる環境なんです。しかし、組織が大きくなって役割が決まるとその分野をメインでやっていかざるを得ないし、もしも別のことがやりたい、と思ってもなかなかすぐにポジション異動はできなくなってきます。

これはある程度会社・組織の規模が大きくなってくると、専門の役割が決まっていき、その役割を担っていかないといけません。ただ、今は役割を細かく決めてはいないのでその組織体制を自分たちで一緒に作っていくフェーズを楽しんでもらいたいです。

Ethan:

今のEngineer Unitは立ち上がったばかりで少人数なので、組織文化・体制を作っていくフェーズは成長したいエンジニアにとって、とても魅力的だと思います。好奇心旺盛で成長スピード・成長意欲の高い人、制度・環境を自分で作っていくことに魅力を感じる人と一緒に作っていきたいです。

具体的に今後やっていくこととしては、短期目標として、強固なエンジニア組織や制度(チーム文化)の構築です。中期目標としてはプロダクトの現状の課題把握とその課題を解決していき、ブラッシュアップをしていきます。長期目標としては理想の組織になり、新規サービスの開発もしていきたいです。

今はコロナウイルスの影響もあり、既存のメンバーでできることとして、管理画面のリニューアルに取り組んでいます。

和賀:

今限られているメンバー、リソースでやっていることについては、強みでもあり弱みでもあります。強みは全員攻撃全員守備によるスピード対応。弱みは多重化。そこを厚めにしていきたい。それぞれのメンバーがフルスタックエンジニアとして幅広くやっているものの、得意不得意があるので、各メンバー、個人個人の得意分野を生かしつつプロダクトを発展させられるような組織体制にしていきたいと思います。

ー 今後の事業展開について

岩城:

まず「アルファアーキテクトとして」という話をすると、Company DNAの【All for One, One for All 】にもあるように、「会社のために何かをやる」ではなく「個人の成長のために当社を思う存分使って欲しい」というのが大前提にあります。ここは第一に、Company DNAとしてブレずに社員全員に対して思っています。

また、掲げるのは簡単ですが、会社も7期目に入り、新卒メンバーも年々入社するようにもなったので先輩メンバーには体現していくことを期待しています。

当社メンバーの共通の価値観として、AAway「感謝、結果、挑戦、スピード、楽しさ」を設けています。この5つの中でも最も大切にしたいのは「感謝」です。

インタビューの時や今回の最初にも話させてもらったように「売り上げを作る営業が一番偉い。」というような組織にはしたくないと思っています。みんなフラットに評価をする・できる環境にしていきたいし、そうしないとUnitごとの連携や他Unitの仕事を理解しに行く、取りに行くことができないと思っています。

そして、今後のアルファアーキテクトとしては新規事業や新規サービスへの展開もしていきたいと考えています。僕自身、広告業界にずっといたわけではないので「動画」「広告」に拘ってはいませんが、当社が今事業として行っている「動画広告」の知見が溜まっているので、「動画×何か」や「広告×何か」と横展開をする方が会社としてもメンバーとしても自分たちの強みを活かしていくメリットがあると思っています。

和賀:

僕はインタビューでも少しお話しさせていただきましたが、動画広告は1つのコンテンツだと思っているので、どうしたらエンドユーザーが見てくれるのか、どうしたらエンドユーザーに刺さるのか、というところにフォーカスする事業を作るのも面白いんじゃないか、と思っています。

Ethan:

最近ではクッキーベースなど、データの利用が厳しくなってきていますが、5Gも展開して常にネット・Web環境が変わっていくので別のチャンスも今後はたくさん出てくると思います。新規事業を考える、作っていくのも僕はとても楽しみにしています。また、Web、広告業界では自社メディアを持っている大手企業の方がユーザー情報が多いためとても強いです。なので当社も自社メディアを持つとより強くなるんじゃないか、と思いますが、これは時間がかかりますね(笑)

和賀:

自社メディアを持たなくても、動画は色々な場所で配信することが可能なので、メディアmixでの広告配信は直近ありなのではないか、と思っています。

岩城:

メディアmixいいですよね(笑)

こういった新しい事業やサービスについて「あれやりたい」「これやりたい」とアイディア出しや、どうしたら実現できるのか、といった会話が今までは取締役の伊藤、小林、ぼくの3人だけだったので、Ethanが入社してくれたことで、開発目線でどれぐらいかかるとかこれがネックになるとかの会話ができるようになったのは組織として強くなってきていると思っています。

Ethan:

ありがとうございます。中国やアメリカでは日本より先に便利なサービスがたくさん展開されています。日本はプライバシーをとても重視する国なので中国やアメリカより導入のスピードが遅いところはありますが、そこのリスク回避さえできればたくさんチャンスがあると思っています。なので個人的には日本の業界のニュースだけではなく、中国やアメリカの技術的なニュース、IT業界トピックはキャッチアップしていきつつ、多様性のある組織にしていきたいです。

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