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戦略コンサルの日本代表/マネージングディレクターから転身。次世代インフラ企業を目指す社長の挑戦

今回は、過去の社員インタビューで、何度か名前のみ登場していた社長 片野のインタビューです!戦略コンサル一筋だったキャリアから、A.L.I.にジョインすることになった理由まで、いろいろ聞きました。

Interview#9 DAISUKE KATANO

ーーープロフィール
ボストンコンサルティング、Dream Incubatorにて、メーカーから飲食まで国内外の幅広いプロジェクトに従事後、アジア最大級の独立系コンサルティングファームの日本法人代表取締役に就任。欧州への海外展開プロジェクトを推進後、10年以上に亘る戦略コンサルティング・経営支援の経験を経て、エンジェル投資家として参画していた株式会社A.L.I.Technologiesに2018年7月代表取締役COO就任。2019年3月に代表取締役社長に就任。東京大学工学部卒業。

スタートアップ支援に魅力を感じ、戦略コンサル×VCをファーストキャリアに

A.L.I.に入社するまで一貫して戦略コンサルの道を歩んでいますが、何がきっかけだったのでしょうか。

正直な話、大学卒業後は大学院に行って研究者の道に進もうと考えていたので、どうしてもコンサル業界に行きたいとは思っていませんでしたし、就活して受からなかったら大学院に行こう、というぐらいにしか考えていませんでした(汗)

というのも、「好きなことをやらせる」という父の教えが強く、元から数学や物理学が好きだったので、必然的にそちらの領域に行こうかなと思っていましたね。ただ、私の父は、大手監査法人から3年で独立し自分の会計事務所を持つという、当時としては珍しいキャリアを歩んでいる人なので、知らず知らずのうちに“経営”自体は身近に感じていました。

そんな感じではあったのですが、大学時代、友人から2泊3日のビジコンに出ようと言われたことがありまして。メンターだった戦略コンサルの人と、初めてちゃんと議論して刺激を受けたのをきっかけに、”ビジネス”や”コンサルタント”という領域により興味を持ち始めました。
また、「自分でちゃんと物事を考えられる人になるように」と父からよく言われていたのもあり、ゲームやパズル、株取引の議論などを通して、自分の頭を使って何かしらの答えを出すまで問いかけられることは多い環境にいたので、ビジネスという領域で解を出すことの楽しさを感じた記憶があります。


大学院に行く選択肢もある中で、結局は戦略コンサルの道を選んだ、ということですね。

選びに選んだ数社のみ就活で受け、大手のグローバル企業に進む選択肢もありましたが、ドリームインキュベータ(以下、DI)という、戦略コンサルティングとスタートアップ投資を行っている会社に入社しました。

※コンサル時代の片野さん

私が就活していた頃は、堀江貴文さんや村上ファンドの村上さんが台頭していた時期で、今でいう“スタートアップ”が世の中で注目を浴びていた頃でした。大手ファームのクライアントは、基本的に大企業になる傾向があるのですが、DIの特徴として、大企業のコンサルを行って収益の柱としながら、スタートアップの支援(投資等によるインキュベーション)を行っていたのです。

これから世の中を変えていくのは、熱量のあるスタートアップなのでは、と、当時の空気感からもひしひしと感じていたので、新しい産業や業界を生み出すことに貢献でき、しかも同じ船に乗って事業をつくっていける環境があるDIに決めました。


DI時代、いろいろな実績を残されたと各所から聞いているのですが、何か武勇伝的なものを教えてもらえませんか?

うーん、、、コンフィデンシャルな案件が多いのでなかなか言えることはないのですが、事業戦略をつくったときに、精度が非常に高かったこととかですかね。。。ちょっと公に言えないことも多いので、ぜひ面接や入社のタイミングでいろいろ聞いていただけるとありがたいです(笑)あと、最初からそんな出来たわけではないです。結構小さい積み重ねを意識していました。

例えば、打合せのミーティングが始まる前に議事録を全部埋めて、打合せ後に話し合われた内容とどれぐらい合っていたか自分で採点するとか、小さなことは常にやり続けていましたね。

環境の変化に合わせて戦略的に転職。ボストンコンサルティンググループへ

実績を残す中で、次のフィールドとしてボストンコンサルティングを選ばれたんですよね。

入社後にリーマンショックが起きてIPOマーケットが急速に萎むことで、必然的に大企業のコンサル案件が増えていました。そんな環境下であるなら、より大企業に対するコンサルティングに振り切って経験を積みたいという考えで、ボストンコンサルティンググループに転職しました。心身ともに限界に思う日々もありましたが、とても鍛えられる環境でした。
ちなみに今、A.L.I.社内には数多くのボスコン出身者がいます。

※文脈とは関係ないですが、A.L.I.では毎年ハロウィーンの仮装イベントをしています。なんと、このJOKERになりきっているのが片野さんです。


その後、アジア最大級の独立系コンサルティングファーム「YCPグループ」*の経営に参画する決意されたのはなぜでしょうか?

2つ理由があります。

まず1つ目が、再びスタートアップ界隈の動きが活発になることで、新卒時代から一貫してやりたかった “スタートアップ支援を通じて、世の中に価値あるビジネスを生み出すこと”ができる環境がまたやってきたから、ということ。

そして2つ目は、30歳を目前にして本当に自分がやりたかったことに一番近いビジネスモデルが構築できる挑戦が出来そう、と考えたからです。

(*YCPグループ:コンサルティングファーム出身者や投資銀行出身者が集って2011年に設立されたマネジメントコンサルティング事業・プリンシパル投資事業を行う会社(旧ヤマトキャピタルパートナーズ))


新卒から一貫して、スタートアップを支援したい、大きくしたいという想いがあったんですね。

そうですね。新卒入社したDIの創業理念は“ソニーやホンダを100社つくる”でしたし、YCPも当時はスタートアップがドラスティックに変わるタイミングでの支援や、本質的に強く成長させることを目的にした支援を目指していました。

自分自身は日本オフィスのヘッドとして、日本オフィスを大きくすることに責任を持っていたのですが、15~20人程度のコンサル集団が、4年の間にグループ全体で100名以上になっていました。
YCPでは大企業だけでなく、スタートアップ、急成長企業、ファンドの投資先など100社ほど担当させていただいて、同時に10プロジェクト程度を進めておりました。

自分で事業をつくることへの想い × “超人”との出会い

A.L.I.との出会いは、どんな感じだったのでしょう?

現A.L.I.会長の小松と、共通の知り合いを介して初対面なのにインド旅行を共にするというのが、まず最初のきっかけでした(笑)その後、A.L.I.のビジネス構想の話を聞いて面白そうだと思ったので、自分がエンジェル投資家としてA.L.I.に出資したのが、A.L.I.との関係性の始まりです。

※A.L.I.は2019年11月に、総額23.1億円の資金調達を発表しました!左:会長小松 右:社長片野


初対面で旅行(笑)自身での出資を経て、A.L.I.の経営に参画されたんですね。YCPの日本代表/マネージングディレクターを辞めるときにもいくつか選択肢はあったと思うのですが、なぜ次はA.L.I.だと思ったのでしょうか。

まず、そもそも戦略コンサルをしてスタートアップ支援を行っていく中で、自分自身が当事者として、ソニーやホンダのようなモノづくりを起点とした会社をつくりたい、という想いが芽生えてしまったんですね。

自分たちで事業をつくる、ということを決めた後、誰と働くのかという話が次に出てくると思うのですが、誤解を恐れずに言うと、まともな人、というより特殊能力を持っている人が個人的に好きなんですよ(笑)
ボスコンにいたとき、YCPにいたとき、それぞれのタイミング、様々な方々からお声がけもいただいていましたけど、小松さんはずば抜けて異質でした(笑)

元々外資系投資銀行からヘッジファンドというキャリアを積んでいる人なのですが、事業構想力、プロデュース能力が半端なく高く、常に人よりも何十歩も先から世の中を見て、世の中はこうなるんじゃないか、逆にこうなったら良いのでは、ということを妄想し、そうなるために逆算して超人的に行動する人です。

ブルドーザーのように動く人なので、私はどちらかというと、道を皆が通りやすいように整備しています。昔からいろいろなことを整えるのは得意なので、2人がそれぞれ得意な分野を活かしながら、良いバランスを取っているつもりです。

目指すビジョンに対して、現状はまだ5点。大きく飛躍する2020年に。

今のA.L.I.はどのようなフェーズだと思いますか?

A.L.I.ではホバーバイク、いわゆる地上から浮いて走行する新しいバイクの開発を進める「エアーモビリティ事業」、ドローン開発はAIソフト開発を自社で進め、大企業をメインにソリューションを提供する「ドローン・AI事業」、世界中のコンピューティングパワーを結集させて、独自技術で分散処理を行う「演算力シェアリング事業」の3つのコア事業を進めています。

会社として利益を出していく上で大切なことは、組織として拡大再生産、つまりスケール可能なものを見極めてそれをつくることですが、領域もフェーズも異なる3事業が、それぞれの形で徐々に形になってきていると思いますね。とはいえ、課題もまだまだ多いので、着実に今のチームで登っていきたいです。

※A.L.I.では定期的に慰労会を行っています!これは2019年に行われた上期慰労会&下期決起会の様子

創業3年目の今、会社として目指すビジョンから考えると、今100点満点中、何点ぐらいですか?

うーん、5点ですかね。小松さんの妄想からすると、2点ぐらいかもしれないです。
ただ近々、空中を浮いて走行するバイク“XTURISMO”が販売開始になる予定です。大きく飛躍するための勝負の1年になると思います!


これから100点に向けて取り組んでいくにあたり、目指す経営者像などあれば教えてください。

それは、特にないですね。こういう経営者であるべき、というのは組織に集まる人や環境、事業によって異なるものだと思います。
変化の速い時代だからこそ、今やるべきことを考えて、目の前のことをやり続けたいと思っています。シンプルすぎてダメですかね・・・?(笑)

ちなみに、話し方などから、淡々としていて淡泊な社長なんじゃないか、と思われるかもしれないので一言言っておきたいのですが、キングダム診断やると、毎回「嬴政(えいせい)」になります。常に冷静ではありますが、胸の内には熱い情熱を秘めているところも一緒なので、安心してください!


最後に、どんな方にA.L.I.へ来てほしいですか?

A.L.I.には、ロマンのある壮大な事業構想と日本企業の強みであるモノ作りを活かした独自のプロダクトがあります!スタートアップへの転職を考えているけれど、なかなか没頭できるプロダクトが見つからないというエンジニアの方や事業開発担当の方、戦略コンサルからの転職を考えているけれど、スタートアップと今の仕事とのギャップが心配な方、気軽に相談に来てもらえればと思います。

あとは、最近経営陣でつくった「ミッション・ビジョン・バリュー」に共感する方にも、ぜひ応募してもらえると嬉しいです!

社員一同、お待ちしています。

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以上、社長 片野のインタビューでした。
上記のミッション・ビジョン・バリューに共感いただける方、ぜひご応募お待ちしています!

株式会社A.L.I.Technologiesでは一緒に働く仲間を募集しています
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