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シリーズ)IT業界の仕組み4


株式会社アイシス 代表取締役の政平です。
シリーズ)IT業界の仕組み3の 続きです。


商流、これは仕方がないと思う。
日経コンピュータの記事などで、いかに商流(二次請け、三次請け)が悪なのか、たくさんの記事が載っている。

ただ、多段階商流が現実。一次請け会社の数の方が少なく、二次請け以下の会社の方が圧倒的に多い。
この商流の仕組みのおかげで助かっている会社、技術者がいるのは事実。
一次請けの会社は技術者を欲しているし、二次請け以下の会社も案件を求めている。全てのシステム会社が一次請けをできるわけではない。一次請けをするには、企業の体力も必要、社員への技術・コンプラなどの育成も必要、顧客に自分たちを知ってもらう営業力もない。顧客側も多くのシステム会社をマネージメントしながらシステム開発をすることは困難。

ただ、商流を利用して悪どく利益を得ている会社がある。これはひどい。技術者にとってこれ以上不幸なことはない。改善しなければならない。
他社の技術者を右から左、営業紹介するだけで利益を搾取している会社。情報を持ち営業力により案件や会社を結びつけるなどの役務を提供しているのかもしれないが、技術者目線で見れば”百害あって一利なし”。

実は私も若いころに三次請け以下の会社に短期間だがエンジニアとして所属していたことがある。今思えば、ひどい会社だった。。。

三次、四次請け以下の企業に属する技術者は給料も安く、上流工程やリーダーなどの経験を得られる機会が少ない。一人で客先に出されるため自社の先輩社員に技術を教わることもできない。他社の人に頭を下げながら教えてもらわなければならない。自社で技術者を育成できない、またはする気もない会社も多く、エンジニアは孤独に自力で成長するしかない。これでは一流のエンジニアやプロジェクトマネージャーとして成長できるわけがない。

そうと知らず、輝かしい明日を夢見て入社する新卒、転職者のなんと悲しいことか。

そういう会社はこの世からなくなればよい。業界を変えるにはどうすればよいか?正直、それはわからない。ただ、自分の会社では一次請けをして、エンジニアを育成する制度を充実し、チームとして責任を持った仕事をする。まずはそれが私のするべきことだと思っている。


(「IT業界の仕組み その5」に続く)


ここでも語っていきますが
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