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入社一年で事業責任者に。組織で農業変革に挑むため、道筋を創る面白さとは

多様なバックグラウンドと農業変革への想いを持ったメンバーが集まるアグリメディア。今回は大学院卒業後にアグリメディアに入社し、現在は「シェア畑」の農園運営部長として、マネジメントから企画・運営まで広く担う高瀨さんに、初めての職場として当社を選んだ理由や、アグリメディアで築くキャリアなどについて伺いました。


食の豊かさをビジネスで支えるべく農業ベンチャーへ

── どのような学生生活を経て、アグリメディアに入社するに至ったのかをお聞かせください。

学生時代は農学部で農業経済を学び、ゆくゆくは世界の食糧問題を解決するような仕事に携わりたいと思っていました。小さい頃から農業に馴染みがあって、祖母が米農家だったり、長期で米作りの体験プログラムに参加したりしていたことや、純粋に「食」に触れることが好きだったんです。なので、食産業の一つでもある農業について、食糧を作るところから消費するまでの仕組みを経済学的な観点から学んでいました。
 
食糧問題に目を向けはじめたのは、3年生の時にフィリピン大学に交換留学をしたことがきっかけです。緑の革命のまさしく爆心地である場所で、工業的な農業の発展過程を目の当たりにする一方で、まだまだ世界の食料供給状況は不均衡かつ危機に瀕しているという現実を見たことから、自分も何かしなければならないという思いを抱きました。
 
その後は大学院に進み、より深刻な状況のアフリカに研究のフィールドを移し、本当に生きるための食べ物に困っている世界を目の当たりにしました。途上国の農業生産性を上げるために、どのような技術普及プログラムが最適なのか、国際援助を行う財団との共同研究も行いながら探求し続けました。

 

── 食糧問題に向き合うには多様な選択肢がある中で、アグリメディアへの入社を決めた理由は何でしたか?

アグリメディアで働くことを決めた理由は大きく2つで、一つは日本の食の問題に対する危機感、もう一つはそれを解決するためにビジネス視点をインプットしたかったことです。美味しいものに溢れる日本とエネルギー摂取すら足りないアフリカ。両極端な社会をどちらも見た結果、まずは母国に目を向け考えたいと思い、日本というフィールドで働くことを選びました。
 
国内では人材不足等から農業の効率化・大規模化が進んでいますが、実際に食の多様性を担保するためには小さな農家さんたちも不可欠な存在です。豊かな食の未来をつくるためには、経営効率の良い大規模農家だけではなく、小規模農家も補助金以外で持続可能に経営できる仕組み・ビジネスが必要になってくるはずです。そういった食のピラミッドを支えるビジネスを展開できたらと思い、事業的観点を身につけたいと考えるようになったんです。
 
国家公務員やコンサルファームなどを受けていた中で、漠然と興味があった農業系ベンチャーの説明会も受けてみると、アグリメディアは面接と並行して社員面談を何度も実施してくれたんです。社員の方々と話す中で、農業の課題を自分ごととして真剣に考えている姿勢に触れ、こんなに熱量のある集団は他にはないのではないかと面白さを感じ、新規事業開発にも積極的な環境でビジネス的アプローチを学ぼうと入社を決意しました。



組織で農業変革に挑むため、目的地と道筋を示していく

── 入社後はどのような業務に携わってきましたか?

2022年に入社し、新規事業部と経営企画部を経て現在はシェア畑の農園運営部長というポジションにいます。新規事業については、アグリメディアが持つデータやリレーションを最大限活用して新しい価値を生み出すデータベース構想の推進担当として、戦略設計やシステム改修プロジェクトのマネジメントなどを行っていました。
 
その後、会社の仕組みづくりに携わりたいという希望から、経営企画部で事業部をサポートする形で戦略立案をお手伝いしたり、社内の意思決定の仕組みを整えたり、組織の基盤・ルールを含めた仕組みを考える動きをしていました。
 
ただ、事業部門の外からだとどうしても利益責任がない中で口を出す構図になってしまうこともあり、私の言葉に説得力が伴わず、聞く側も本気にはし難いんです。そんな状態が歯がゆかったこともあり、事業部門での業務経験を積みたいと希望を伝えた結果、今年の9月から「シェア畑」の事業責任者として着任することになりました。



── 希望を叶えた異動先のシェア畑事業では、どのようなことに取り組んでいますか?

シェア畑の運営や企画を担うにあたり、「シェア畑を利用してくれるお客様に、いかに農にのめり込んでもらえるか?」を考え、実現しようとしています。着任直後に取り組んだことは、新規獲得重視の戦略から既存顧客のロイヤリティを高めていく戦略への方針転換でした。
 
コロナ禍などでシェア畑の需要が大きいタイミングでは、新規顧客を獲得するのにかかる費用は抑えられていましたが、現在は状況の変化もありコストが増加傾向にあることが課題です。一年で解約する利用者の方も少なくはなく、顧客あたりの利益幅を積み上げることができないことも改善が必要な状況でした。
 
そこで、データに基づきロジックを組み、既存顧客の継続性を高めていくことが事業改善の近道であるといった方向性の転換を部内に提案しました。他にも、自分の得意領域でもある因果推論の手法を用いて、継続性をあげるための重要要因を統計分析によって推定したり、それを各チームのアクションに落とし込んだりと、着任前後含め2ヶ月弱くらいかけて戦略を準備しました。

 

── 初めての管理職経験として、チームマネジメントにも取り組まれているのでしょうか?

経営企画からいきなり部長として、それも初めてのマネジメント職として異動した形であったため、アルバイトや現場のアドバイザーを含め500人以上が所属する中で、部内のメンバーとのコミュニケーションに壁を感じることもありました。しかし、初めて事業に向き合うからこそ、なるべく多くの農園に出向いて現場を学んだりしながら、有言実行を心がけて関係性作りにも取り組みました。
 
それが功を成したのか、前述した戦略転換を部内に説明した日を境に、メンバーの雰囲気が変わっていったことは今でも覚えています。特にコロナ禍は、事業環境が急激に変化する中で、地に足のついたタイムラインや方向性を示す機会がなかなかありませんでした。組織として何をやればいいのか混沌とする面もあったかと思います。だからこそ、メンバーが一丸となって動けるように中長期的なスパンで目的地と道筋を示していくことが、今の自分の役割でもあると思っています。
 
入社当初は自分たちで変えていく勢いこそがベンチャーで働く面白さだと思っていたので、物足りなさもあったし、だめだだめだと喚いているだけでした。一年経った今は、組織構造などの問題点や改善余地を見つけられるようになり、それを変えていくことに使命感も持っています。

 

── アグリメディア入社後、農業変革への思いに変化はありましたか?

入社後に感じたことは、アグリメディアは想像以上に社会的意義の大きなサービスを行っていること、そして皆が思いを持ってそこに取り組んでいることです。
 
正直言うと、入社時にはシェア畑事業にも人材事業にもあまり興味がなかったんです。単なる貸し農園でしょ?ただの人材斡旋でしょ?といった印象しか持っていませんでした。でも、シェア畑を使った利用者の方がスーパーでB級品コーナーの野菜を買うようになった、地元の直売コーナーを使うようになったとなどの声を耳にし、消費者の行動を変えることができるサービスなんだと気が付いたんです。
 
それはつまり、当初目指していた食の課題解決にアプローチしている事業なんだと感じた瞬間でもありました。そこからは事業に対する思いがどんどん強くなり、結果的に自ら希望してシェア畑の事業を担当するにまで至っています。


社会に向けた企業の魅せ方をつくり、勢いを加速させたい

── 今後アグリメディアを通して実現していきたいことをお聞かせください。

直近では今の事業トレンドを変えていき、シェア畑を第二成長期として育てていきたいです。その先は、アグリメディア自体のブランディングや、社会の中でどう見せていくかに取り組んでいきたいと考えています。どうせならかっこよく、注目されるような企業にしていきたいですし、そういうコミュニケーションを作っていきたいです。
 
今日までも、こういった思いから「Agrimedia Session」やミッション・ビジョンを考える社内プロジェクトを推進してきました。今は正直企業イメージも漠然とした部分があり、社会からの注目度は高くても、人やお金を集めるにはより強いイメージづくりが必要だという、自分のモヤモヤからきていて。
 
今後組織を大きくしていく中で、ここに集うメンバーが迷わず、やりがいを持って現場業務を遂行していけるよう、社会に対してメッセージ性を持ちながら勢いを出していく企業でありたいですし、創業から10年経った今こそアップデートしていきたいと思っています。


── 未来の仲間に向けて、メッセージをお願いします!

ビジネスで社会を変える。そう主張している会社は数多くありますが、単なるファッションに見えるところは少なくありません。手前味噌ですが、アグリメディアは社会を変えようというメッセージを強く押し出しているわけでもないのに、事業で大きなインパクトを残せていますし、今後さらに大きなアクションを起こす材料も集まりつつあります。
 
当社は今、まさにこれからというタイミングです。不便があるからこそイノベーションが生まれるといいますが、自分で真に考え抜いて試せる環境は当社の大きな魅力ですし、ここにしかないものだと言えるでしょう!

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