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「何とかなる」で超有名企業での11年のキャリアの後、2年の充電期間を経て出会ったミッションとは?:社員インタビュー

インタビュイー:吉田大輝 開発エンジニア
1987年佐賀県武雄市出身。2006年に株式会社デンソーに入社後、デンソー工業技術短期大学校(現・デンソー工業学園)にて1年間モノづくりを学ぶ。2007年に株式会社日本自動車部品総合研究所(現・株式会社SOKEN)へ出向、ADAS及び車両周辺監視センサのシステム開発・ソフトウェア開発に従事。

ーまずは、自己紹介も兼ねて、農業情報設計社に入るまでのキャリアを教えてください。

もともと車が好きで、パソコンが好きでした。それで前職(㈱デンソー)に入社してからは、1年の研修ののち、ADAS*や、周辺監視用のセンサーに関わる試作開発といった、まさに今続々と商品として流通してきているような、先端の技術開発に取り組みました。

ADAS(Advanced Driver-Assistance Systems,先進運転支援システム)とは、ドライバーの安全・快適を実現するために自動車自体が周囲の情報を把握し、ドライバーに的確に表示・警告を行ったり、ドライバーに代わって自動車を制御するなどの運転を支援する機能の総称

自分のプログラムで車が動く面白さもありましたし、開発した量産品を搭載した車が実際に街で走っているのを見かけると素直に嬉しく、充実した毎日で、気づけば11年を過ごしていました。


ー11年とは、かなり長いキャリアですね。デンソーでそれだけ働いていれば、お給料も待遇もかなり良かったのではないかと思いますが、なぜ辞めようと思ったのでしょうか。辞めた後はどうしていたのですか?

確かに高い技術を得ながら安定した生活は保障されるという恵まれた環境で、とても楽しかったのですが、開発も量産化も、国家プロジェクトも研究開発もひととおりやり切って、漠然と「別のことをやってみたい」という衝動にかられたんです。

また、直接お客さんの声をきく機会がないため、リアルに人の役に立っている実感が乏しく、モチベーション不足になってしまっていたのかもしれません。

当時すでに結婚していたのですが、妻も「何とかなるから、いつ辞めてもいいよ」と結婚前から言ってくれていたぐらいなので、喜んで二人で愛知県から妻の実家のある北海道帯広市へと拠点を移して、2年ぐらい世界中をバックパックで廻ったり、近所の農家さんを手伝ったり、北海道内すべての市町村を巡ったりして、フラフラしてました。(笑)


ー奥様の器の大きさがすごいです。30歳で次の予定もなしに、なかなか2年も心穏やかに過ごせないと思うんですが。笑 そんな中どうして農業情報設計社と出会ったのでしょうか?

先ほど話した通り、近所の長いも農家さんの収穫手伝いもしていたんですが、人間が長いもを端から順に掘り起こして10メートルくらい進むと、農家さんが長いもを運ぶためにトラクターをいちいち乗り降りして横づけするんです。

そんな様子を見ていて「あ~、こういうところ、ITで解決できそうなのにな~」なんてふと思ったりしていました。農業はIT化で改善できるところが沢山ある、自分が持っている技術が役に立つんじゃないか、と感じるようになっていました。

同時に、ぼちぼちと職探しもしている中で、東京で開催されていた「帯広移住フェア」に参加して、帯広市役所の担当者* に農業情報設計社を紹介され、実際に濱田さん(代表取締役CEO)に会って「IT技術で農業者さんの役に立ちたい」という会社のミッションや、事業内容を聞き、まさにここだ!と。

その紹介者が、当時帯広市役所に勤務していた、現在農業情報設計社の大黒柱の一人である、エンジニアの瀬川だった!というご縁も。


ーフラフラすることも無駄じゃなかった。ご自分のミッションに出会われて、奥様の「何とかなる」は本当だったんですね!
その後、農業情報設計社に入社して、現在はどんなことをしていますか?

入社して約2年になりますが、メインは組込み系開発で、信号処理のアルゴリズムやセンサーの処理、車両制御といった技術を利用して、自動操舵やGPS受信機器のファームウェア開発を行っています。研究開発も、Androidアプリとの連携ももちろんありますし、請負業者との交渉も欠かせません。

前職と違い、少人数のスタートアップなので、自分の思いを取り入れてもらいやすく、話し合いがちゃんとできる環境で、自由に思いを伝えてプロダクトに反映できるので、開発そのものがとても楽しいです。

また、出来上がったものが「部品」ではなくそのまま「完成したプロダクト」なので、リリースすればダイレクトに農業者さんからの反応が返ってきます。感動の言葉も、厳しいダメ出しも頂きますが、お客様の生の声を直接聞けることは、大きなモチベーションになっています。

さらには、社内の情報システム管理だったり、プロダクトの搬入となれば半日体力仕事だったり、サポートだったり、棚卸だったり、、、、必要とあらばなんでもやっていますが、会社が成長していく過程にいる中での、この雑多な感じを心から楽しんでいます。

これから仲間になってくれる方にも、仕様書通りにコードを書くのではなく、常に変化する状況の中で自分で考えて動けるような、柔軟で主体的なWillのある方だとうまくいくと思います。


ーなるほど。スタートアップの醍醐味ですね。逆に、スタートアップだからこそ、よく聞かれるような長時間労働だったり、体育会系だったり、はありませんか?

農業情報設計社の自慢できるところのひとつが、時間にも場所にも縛られないところです。今日も子供の健康診断で午後非稼働だったのですが、連絡さえすれば、誰に気を遣うこともなく自由に自分の時間をつくることができます。

社員も個性的な経歴を持つ人ばかりなので、自然と画一的な考えだとか常識にとらわれない社風が出来上がっていると思います。


ー最後に、将来「こうなっていきたい」というビジョンはありますか?

そうですね。簡単には言えませんが、「農業ってかっこいい」と思ってもらえるような世の中に少しでも近づけたいです。農業はどんなにAIが進んでも、絶対になくならない、人間にとって必要不可欠な「食」に直結している第一次産業。

農業情報設計社のプロダクトで「農業ってかっこいい」に一歩でも近づいて、農業を目指す若者が増えてくれたら、こんな嬉しいことはありません。僕自身の将来像でなくてすみませんが。笑

ー私もスタッフの一員として、一緒に「農業ってかっこいい」を目指したいです!どうもありがとうございました。


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