【22卒内定者紹介Vol.6】バイクに全てを注いだ男が、「好きなもの」と「やりたいこと」の狭間で考え抜いた就職活動。
#やりたいことってなんだろう?
全就活生の悩みにも見えるこのテーマ。「好きなことを仕事にしなさい」と母に言われて、そんなに好きって言えるものないかもと思った覚えがあります。揚羽の望月です。
今回はそんな、「好きなこと」と「やりたいこと」ってなんだろうについて
2度の就活を経て考え抜いたという内定者の杉本くんにお話を聞いてきました。
■プロフィール
杉本 陸五(Rikugo Sugimoto)
兵庫県丹波篠山市出身
大阪市立大学商学部商学科卒業
大学卒業後1年間デジタルハリウッドでUIUXデザインを勉強。
高校までは野球部に所属。
大学時代にバイクにのめり込み、日本中を走ったり、山に走りに行ったり。
不動車を直したり、レース観戦をしたり‥と、バイクにささげる大学生活を送る。
Chapter.1:ひたすらバイクにのめり込んだ大学生活。
ーバイクにのめり込んでいたとありますが、一体どんな大学生活を送っていたのですか?
文字通り本当にバイクばっかりの生活でした。
入学していきなり大学のバイク部に入部して、休み時間や空きコマ、放課後はずっとバイク部が所有するガレージに通っていました。
そのバイク部はバイクをすでに所有している人がほとんどの中、バイクを購入する前からも通っており、そこで先輩の後ろに乗せてもらったり、バイクの構造の話や、整備の仕方を聞いたりして過ごすことが多かったです。
バイクを購入してからは、休みの度に走りに行っていました。
あとは北海道に行きたすぎて、夏休みを利用して北海道で住み込みのバイトをしながら走っていました。
その他にも、山やサーキットを走ったり、動かなくなったバイクを友達と一緒に修理をしたり、MotoGPというバイクレースを観戦していました。
ー本当にバイクばかり…!
そこまでバイクにハマったきっかけはなんだったのでしょうか?
きっかけはYouTubeで見つけた一本の動画です。
それは大学受験から入学までの時間で、ゆっくりしていた時にたまたま見つけた動画なんです。
内容は、ライダー目線のカメラで綺麗な景色を1人で走っているだけの動画でした。
しかしその動画の、1人でどこまでも行けるというワクワク感や、エンジン音、バイクを体全体で扱う人馬一体感がとても魅力的に映りました。
その動画をみて、大学生になったら絶対バイクに乗ろう!と決意しました。そして入学後は新歓もほとんど行かず、バイク部に入部し、ひたすらバイトをしていました笑
ーその動画とても気になりますね…
「モトブログ」で調べたらいっぱい出てきます!
ー動画を見て興味を持ってから、そこまでハマるのってすごいなあと思うんですが…
なんでそこまでハマれたんでしょう?
そうですね。
一言でバイクと言っても楽しみ方がたくさんあるということが大きかったと思います。
バイクに乗って1人で遠くに走りに行ったり、友達とゆっくり走って休憩したところで話したり、ただ道を走るのに飽きてきたら、サーキットや山に走りにいくなど走るだけでも様々な楽しみ方がありました。
またバイクのカスタマイズやメンテナンスも自分で行うことで愛着も湧いてきます。
さらに新たな人の繋がりや、新たな趣味ができることもありました。
というのもコンビニで休憩している時に、バイクに乗っているだけで、おじさんなどから声をかけてもらったり、遠い地域を走っている時の信号待ちの時にトラックのお兄さんから缶コーヒーをもらったりと人の繋がりや温かさを感じることができました。
また、バイクでキャンプに行ったりすることでキャンプにハマり、綺麗な景色を走った時に記録に納めるためにカメラにハマるなど趣味も増えました。
ーバイクという共通するものから世界が広がる感じですね!
そこまで好きなら、バイク業界に就職は考えなかったんですか?
正直な話、めちゃくちゃ考えていました。
私は実は就活を2回しています。
1回目は大学生の時で、2回目は大学を卒業してからです。
1回目の就活はバイク業界を志望していました。
当時の私は、大好きなバイクの一番近いところに関わりたいという気持ちと、バイクレースに関わる仕事がしたいという理由でバイクメーカーを強く志望していました。
しかし行きたかったバイクメーカー、全て落ちてしまいました。
Chapter.2:挫折からの決断
ーそうだったんですね…かなり落ち込んでしまいそうですね。
本当に落ち込みました。
本当にバイクメーカーに就職したくて、他の業界をほとんどみていなかったので、ただひたすらにどうしようという状況でしたね。
とりあえず就活イベントに参加したりはしていたのですが、全くやる気が出ないという状況でした。
ー何か立ち直るきっかけはあったんですか。
本当に悩んでいた時に友達に相談しました。
その時に、「なんで自分がやりたいことに挑戦しないんだ!」と怒られました。
というのも、実は当時バイクメーカーの他にクリエイティブに関わる業界に行きたいと考えていました。
しかし就活の時には自分には実力がなく、自信がないからという理由で応募すらしていませんでした。
ーそうだったんですね!
クリエイティブはどうして興味があったんですか?
大学3回生の時にとあるコピーライティング講座に参加したことをきっかけに興味をもちました。
コピーライティングとは何かというところからブランディングなどの座学を行って、
その後実際に企業に対してヒアリング〜提案を行いました。
実際に企業解決のために考え、自分の作ったものが形に残るということがとても魅力的に感じました。
また実際に自分が1本の動画でバイクにハマったように、クリエイティブを通じて人にポジティブな影響が与られると思ったからです。
ー自身が影響を受けたからこそ、より魅力的に感じたんですね!
そうなんです。友達に怒られた時に私は、自信がないからということを言い訳にしてやりたいことから逃げていると感じました。
しかし自信がないというのも事実としてあります。
そこでなぜ自信がないのかを考えると、一番引っ掛かっていたのはデザインなどクリエイティブのことに対して何も知らないということでした。
なので、しっかり勉強する時間をとろうと考え、就活は一旦諦め、デジタルハリウッドで1年間勉強しようと決断しました。
ーちゃんと怒ってくれる友達、素敵ですね。
そうですね。
あの時に友達がちゃんと言ってくれてなかったら、この選択はなかったと思っています。
Chapter.3:好きなこと?やりたいこと?
ーそうして勉強することを決めた後、2回目の就活はどのように進めていきましたか?
まずは1回目の就活の反省から行いました。
1回目の就活は大好きなバイクに関わりたい一心で行っていて、具体的な就活軸や会社で何をしたいかが決まっていませんでした。
そこで2回目の就活の軸は次のようにしました。
①クリエイティブに関われるのか
②理念に共感できるのか
③その理念が浸透しているのか
①の軸の「クリエイティブに関われるのか」は具体的にいうと、
・ヒアリングから実際の提案、納品までの全て関われること
・幅広い手法で企業解決ができること
という点を大事にしていました。
②の「理念に共感できるのか」については、
・世の中に対して前向きな影響を与えることができるか。
・独りよがりになっていないか。
ということを大事にしていました。
③の「その理念が浸透しているのか」は、
たとえ素晴らしい理念があったとしてもそれが浸透していなければ組織としてまとまらないと考えていたからです。
ーなるほど。揚羽はクリエイティブにも関われるし、「未来の一歩を創り出す」という理念にも共感が合ったんですね!
そうなんです。
揚羽は、とあるイベントをきっかけで知りました。
そこから何回も面談をする中で、揚羽のことから私の経歴のこと、就活での不安など様々なことの相談に乗ってくれるなど真摯にコミュニケーションをとってもらった印象があります。
また他の企業を調べる時間を約一ヶ月くれたりと、会社主体ではなく、私自身のこと考えくれているなあと感じたんです。
会社主体になってくると、面談の回数が限られていたり、最終面接までの時期が限られているなどあると思います。そのため、面談では会社が聞きたいことばかりを聞いてくることが多い印象がありました。
しかし揚羽の面談では、私が自己分析で悩んでいるところを聞き出してくれて、一緒に考えることをしてくれました。
実際に面談も何回もしていただいたり、実際に現場の社員の方ともお話しする機会をいただきました。
その姿勢も、揚羽の理念通りで、しっかり浸透していると感じた一因です。
ー確かに全ての軸に揚羽が当てはまっていますね。
しかし「バイク業界にいきたい」という考えはどうなったんですか?
軸を定める時や、揚羽との面談で自己分析を進めていくうちに、バイクはただ好きなだけということがわかりました。
バイクメーカーで働くという時に、どうしても自分が働いている姿が想像できませんでした。
というのも、バイクは好きなんですけど…
仮にバイクメーカーに入社してもそこでどのような価値提供ができるのだろうと思いました。
確かにメーカーの働き方などは説明会やインターンなどで聞いていたのですが、自分がやりたいことはクリエイティブなことで、メーカーの働き方とうまく接点がみつかりませんでした。
そのことから、あくまでバイクは趣味の1つという考えになりました。
Chapter.4:揚羽で”走り出す”。
ー揚羽でやりたいことはありますか?
自分が一本の動画をみてバイクにハマったように、作ったものが誰かの人生にいい影響を与えるものを作りたいと考えています!
そして、より多くの人に影響を与えるために、インナーブランディング、アウターブランディングなど幅広いブランディング領域で活躍できるようになりたいと考えています。
また先ほどバイクは趣味と言っていたのですが、
バイク関係のクライアントと一緒に仕事がしたいです笑
ーやっぱりバイクとは関わりたいのですね笑
杉本くんの熱量も掛け合わさったら、素敵なブランディングができそうです!
そんなクリエイティブが見られること、楽しみにしています。