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【キャラジオ!#5】鬼滅の刃がなぜ流行ったのかを分析してみた!

キャラクタータレント事務所「Simple Side Mascots(サイマス)」と、キャラクター雑貨ブランド「tretoy(トレトイ)」を運営するアダビトのしゃちょー、そうたろがキャラについてぐだぐだ喋る番組「キャラジオ!」

今回は「#5 鬼滅の刃が何故流行ったのかを分析してみた!」を書き起こし、追記・加筆したストーリーをお届けします。

※本記事は2021年1月年末時点での情報となっております。

「キャラジオ!」はこちらからお聴きいただけます!

こんばんは、そうたろです。

最近思ったんですけど、曇ったガラスとか見ると顔を描きたくなるじゃないですか、「あれもキャラだな」と思って。

それこそ日本人は”アニミズム”という「動物や植物だけではなくて”物”にも魂が宿っていて、そこに感情や思いがある」ことを昔から信仰しているというか、そういう文化が根付いている民族なんですけど。

「ガラスに顔を描く」「野菜とか(を見て)ふとしたときに顔に見えてしまう」みたいな、もしかしたら幽霊もそうかもしれないですけど...そういったものって面白いですよね。

どんなものを見てもキャラクターを見出すというのは、人類(共通の)の特徴があると思うんですけど、日本人は特にそうなんだろうなぁって。

だからこそ、日本初のユニークなキャラクターが出ているんだろうなぁと思ったりしています。

今日はサクッと録っていこうと思うんですが「『鬼滅の刃』がなぜ流行ったのか?」を、キャラクター目線や作品の目線で考えていこうと思います。

他者貢献系のキャラクターと「鬼滅の刃」

前に「【キャラジオ!#2】なんで人はキャラクターを好きになるのか?」の回でお話ししたときの持論で、「これからは”他者貢献系”のキャラクターが来るんじゃないか」みたいな話をしました。

「普通の人にはできない発想」とか、「信じられない(くらいの)優しさ」とか、「なんで自分の身を犠牲にして、そんなに人のために尽くせるの?」みたいな、そういったところがあるんですよね、異常な優しさというか。

引用:【キャラジオ!#2】なんで人はキャラクターを好きになるのか?

今(人気なのは)は承認欲求系キャラクターなのかなと思っていて。「偉いね」「良いね」「頑張ってるね」と、自分を承認してくれるキャラクターたちがここ数年ずっと流行っていたんですけど...「コウペンちゃん」とかですね。

今後は、他者貢献系...すごい人や自分には絶対できないことができる人、すごいことができるキャラクターに、人は魅力を感じるんじゃないか?みたいなことを思っていて、そういう話をしていたんですけど。

「鬼滅の刃」はまさに「他者貢献系のキャラクター(が多いこと)」や「作品の背景(他者貢献系のキャラが多い作品設定)」があったから人気になったんじゃないかな、と思っています。

没個性が求められる世の中の傾向

今は、SNSが一般的になって誰もがTwitterやInstagramを見ている世の中だと思うんですけど、「人と違うこと」「イタい・ダサい(と言われるような)こと」をしたり「良い(善い)こと・意識の高いこと」をするとどうしても、日本だと特にSNSによってそれがつまみ出されて。

自分が思う「正しい / かっこいい」が肯定できない

(つまみ出されるような行動をした人が)”よくわからない友達まがいの人”からエアリプをされたり、引用RTで攻撃されたり...みたいな。

今の例はTwitterですけど、自分が(思っている)「これがかっこいい」「これが正しい」と思ったものが簡単に塗り変えられてしまって、自分はダサいんじゃないか?、イケてないんじゃないか?、ダメなんじゃないか?と思ってしまうような世の中なんだろうなぁと思っていたりします。

「トップティアと自分の乖離」の解像度が上がっている

Instagramでも、トップティアの投稿が見れる...つまり、「すごくセレブな人」「めちゃくちゃオシャレな人」「お金を持っている人」の暮らしやプライベートが映像や写真で見れてしまうので、”自分の生活との乖離”をどうしても考えざるを得ない。

「(映像や写真のような)リッチな情報」であればあるほど、すごく解像度の高い(トップティアの)情報が頭の中に入ってしまうので「自分と見比べて / この人と比べて、自分はあんまりイケてないな」「(自分は)かっこよくないな」と思ってしまうような世の中だと思うんですよね。

斜に構えたほうが楽と思いやすい世の中

そう(いう世の中に)なってしまうと、まともにそういう(憧れの対象になるような)人たちを目指したり、そういう人たちを目指さずに「自分なりの道を目指して、やりたいことをやっていく」のを地道にやっていったりするのはものすごく大変だし辛いことなんですよね。

だから斜に構えたり、批判する側に回ったりするほうがすごく楽だし、良いよねって思ってしまうような...思いやすい世の中に今なっているなって。

つまり、「まともじゃいられない」というか、まっすぐ、あるべき人間の姿に行かずに”没個性的になってしまう世の中”に、今なってしまっているんじゃないかなという。

憧れや目標を投影できるキャラ

鬼滅のキャラには「こういう人間になりたい」という像がある

その中で、「鬼滅の刃」に出てくる特に主人公格の人たち...炭治郎もそうですし、「柱」と呼ばれる(主人公格の)人たちには、自分の信念があって、自分が”よりあるべき存在”というか、自分の中で「こういう人間になりたい」という像がはっきりとあって。

自らを投げ打ってでも人に尽くすことができる、まさに”他者貢献系のキャラクター”たちが揃っていて、そういった(キャラクターの)像に、(鬼滅の刃を観ている人々が)「自分の憧れ」「自分の目標」を投影することができるので。

「大きなものに寄りかかりたい」...不安な気持ちを消したり、「こういうふうになれたらいいな」という願いをのせてくれるキャラクターが揃っていたり(するから)、純粋に「かっこいい」「良いな」と思えるんですよね。

そういったキャラクターたちがいるから、鬼滅の刃は(より)人気になったのかなと思います。

今の世の中ではできないことができるキャラクターへの憧れ

もちろん「ストーリーが面白い」「”鬼と人”というわかりやすいけど、勧善懲悪ではない物語」「”刀” “バトルもの”の面白さ」は漫画・コンテンツの(人気が出る)セオリーを踏んでいて、(それに加えて)キャラクターの魅力がみんなにマッチしているんだろうな、と思っています。

今の世の中は、自分が「そうふるまいたいから / そうありたいからそうあれる」ことがすごく難しい世の中になっているので、そういう人(鬼滅の刃のキャラクター)たちに憧れたり、そういう人たちのように自分達もありたいなと、老若男女が思うんじゃないかなと思っていて...

「鬼滅の刃」をやっぱりすごいなと思いました、という話ですね。

おわりに

サクッと、「鬼滅の刃がなぜ流行ったのか?」というところを、時代背景とともに考察してみました。

今後もこういう風に、作品やキャラクター自体について僕の観点で解説...解説というのもおこがましいですけど(笑)

そういった話をできればなと思うので、ぜひぜひキャラジオを聴いていただければなと思っております。

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