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《社長インタビュー》アスリートをはじめ、自分にはない“才能を持っている人”を応援したい。それがいつでも根底にある。

代表取締役社長 渡部 雅史(わたなべ まさし)

東京大学経済学部卒業。株式会社NTTドコモにてdTV、NOTTV等立ち上げに従事。その後、ESADE Business School(スペイン・バルセロナ)でのMBA取得を経て帰国後、DAZN編成部門責任者、楽天“イニエスタTV”立ち上げPM等を経験。2018年にFand!株式会社設立。小学校から大学までサッカーを続ける。JFA公認の仲介人として海外サッカー選手のJクラブへの紹介等も行っている。20/11/18にFand!β版をリリースし、アップデート中。

アスリートもタレント・インフルエンサーも、「いい物語」は語りたいし、世に知らせたい。

ーー今回スポーツ関連のサービスを自ら立ち上げることになった原体験は、サッカー少年だった頃にあるのでしょうか?

サッカーは小学校から大学まで続けていました。できればプロになりたかったし、日本代表になりたかったけどなれなかった。だから、自分にない“才能のある人”を応援するのは単純に楽しいんです。自分ができなかったことを代わりにやってくれるという感覚。好きな選手が日本代表の試合で国歌を歌っていると、自分も胸に手を当てて歌ってしまうように、感情移入して自分事のように応援できることは素敵だなと思います。

でも、サッカー選手をはじめ、アスリートの旬はとても短くて貴重。その割には、その貴重さが多くの人に届いていないんじゃないかと思っています。もっと多くのファンと結びつけたいですね。また、ずっとトップランナーでいる人もいますが、競泳の岩崎恭子選手やカーリング娘など、無名な人が結果を出していきなり有名になるのもスポーツの魅力の一つ。そういった、まだ誰も目をつけていないアスリートとファンを繋ぐことも同様に大切にしたいです。

ファンは大舞台に挑むアスリートの背中を押し、アスリートはファンの応援を感じながら試合に臨む、そんな風に両者が一体となることに貢献できるサービスを目指しています。

ーーサービス立ち上げはNTTドコモ時代にも数多く経験されているのですよね。

動画サービスを中心に新規事業開発に多く携わりましたが、動画サービスの根幹である、番組の企画・プロデュース自体も経験しました。印象に残っているのが、未来のスター候補生を発掘しようという企画の番組。協力してくれた芸能事務所に所属する、6,000人もの膨大なリストの中から20人にまで絞り込み、1日1人ずつ紹介したところ、視聴数もよく大きな反響をいただきました。

ーーそのお話は、「知られていない人を見つけてきて世の中に伝える」という点で、現在開発中のサービスと共通していますね。

もともと人に興味があり、“才能のある人”を見つけてきて輝かせたり、応援するということが好きなんだな、やりたいんだなと思います。番組を作るときはそこに登場する「人」がコアになります。現在でも行っているインフルエンサーなどのキャスティングもそうですが、どういう人を起用するかで番組やキャンペーンの内容・結果は大きく変わります。

またサッカーでも選手を分析するのが好きで、「センスや技術はあるから、大人になってフィジカルが強化されれば大きく伸びるだろう」といった将来性なども考えながら見ています。写真を見るだけで将来売れるかどうかわかったという、(故)ジャニー喜多川さんのような名伯楽に憧れますね。

ーー「目利き」のセンスはどうやって身につけたのですか?

サッカーの場合は上記の例のようにある程度ロジカルに説明できるのですが、タレントなどの場合は単純に直感に従います。自分の好みは、おそらく「世間の平均的な好み」に近いのでしょう。まだ磨かれていなくても、顔の系統や話し方、立ち振る舞いなどを見ればある程度将来の可能性が分かるんです。自分が好きな人を選べばいいという、これは一個の才能です(笑)例えば、有村架純さんがデビューして間もない無名時代に、ヤングジャンプのグラビアに載っているのを見て「この子は絶対に売れる」と言い続けていたら、3年くらいかかりましたがやっぱり売れましたね(笑)

ーーそれはすごく面白い話ですね(笑)

そういう意味で自分の感覚は世の中の王道なので、人と違った感覚を持っているアーティストやクリエイターにはなれない。真逆だから憧れるんですよね。だからこそ、スターとして輝く“才能のある人”がいたら応援したいと思うのです。受け手側の気持ちは分かりますから。

ーーそれが「“才能ある人”を見つけ、伝え、応援する」という事業の軸に繋がっているんですね。

そうですね。『海の上のピアニスト』という1998年のイタリア映画に出てくる、とても好きな言葉があります。それは「何かいい物語があって、それを語る相手がいる。それだけで人生は捨てたもんじゃない。」というものです。自分は「才能のあるアスリートやタレントを世の中に伝える」ためにサッカー選手のエージェントや番組のプロデューサーをしてきましたし、その人たちにまつわる「いい物語を世の中に伝える」ために動画サービスの立ち上げや番組制作を行ってきたのだと思います。

ーーいい物語を、多くの人に語りたいという思いがおありなのですね。

はい。「アスリートの短いゆえに尊い、旬な瞬間をファンと共有したい」という、今開発中のサービスのコンセプトも同様です。

ーー渡部さんの、そしてFand!株式会社の存在意義として、そのことは一貫したテーマとなっているのだなと感じました。

目の前のチャンスに貪欲でありたいし、そういう人と働きたい

ーーこの先、どのようなメンバーと一緒に働きたいとお考えですか?

一緒に働きたいのは、成長に対して貪欲な人。エンジニアなどの専門技術を要する仕事は別ですが、特に文系の職種はほとんど、死ぬ気で3年くらい取り組めば一人前になれると思っています。NTTドコモ時代も、コンテンツ制作について何も知らないのにいきなりプロデューサーになりました。最初は制作会社の方々からも「番組を作ったことがないのに責任者として意思決定できるのか?」といった懐疑的な視線を感じることもありました。でも、絶対に覆してやろうという気持ちで死ぬ気で取り組んだら、目利きが向いていたことも功を奏して成果を出すことができ、だんだんみんなの見る目が変わっていきました。3年で世界って変わるのだなと思いました。

またMBA留学の夏休みにマッキンゼーで短期インターンをしていたのですが、そこで出会った社員の方たちもみんな成長に対して貪欲でした。3年で一人前のコンサルタントになって、転職や起業など次のステップに進んでいくような感じでしたね。

ーーご自身の実体験としてもそう感じられているのですね。

目の前にあるチャンスに貪欲でいたいと思っています。例えば講演会などがあった際に、講演後の交流会や懇親会に出ないで帰る人もたくさんいます。でも、みんなが同じ話を聞く講演会だけでなく、講演者と直接話せて、質問に答えてくれる貴重な5分が残って少し待てばやってくるのだから、すごくもったいないじゃないですか。そういうチャンスを大切にできる人と働きたいですね。

ーー未来の仲間にメッセージをお願いします!

成長意欲があって一生懸命取り組んでくれる方であれば、スポーツ関連の業務経験は問いません。変化の激しいベンチャー企業ですが、自分のやりたいことが体現できる場所と思っていただき、そうした変化を楽しめる方ならきっと充実した時間が過ごせると思います。一緒に「いい物語」を世の中に伝えていきましょう!

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