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今のWebデザインは、50年後には存在しないから【社員インタビュー】

みなさまこんにちは。

クリエイティブエージェンシー、株式会社アドラボのスタッフインタビューをお送りします。

同僚には話しにくい話もあると思うので、インタビューは外部のライターにお願いしました。

今回のスタッフは当社Webデザイナーの長谷川です。




流れが速い世界だからこそ、現在のスキルは関係ない

──最近はプログラミングもされるそうですが、それはアドラボでは必須スキルなんですか。

いいえ。コードを書いていたら面白くなってきて最近は仕組み作りの仕事が増えていますが、本業はあくまでもWebデザイナーです。どちらも面白いし、境目はなくていいと思っています。またフロントエンド業務でもプログラミングの知識は多少必要になりますので。

今行っている採用活動でも、Webの経験豊富な人とそうでない人の二軸で採用したいと考えています。最初からスキルがなくても問題ありません。

Web業界は技術の変化が激しいので、それについていけないと難しい。でも、逆に言えばコーディングが完璧にできますというスキルはそんなに強みにならないんですよね。

それよりも、デザインが好きなことの方が大事かなと思います。どこかで見たようなサイトを作れる人よりは、クリエイティブにこだわりがある人や、いろいろなデザインを見てきたことがわかる面白い作品を持ってきてくれる人に魅力を感じます。

やはり、アドラボ自体がクリエイティブの可能性を信じている会社なので、同じ目的を追える人と一緒に仕事をしていく方が、お互いに楽しいのではないかと考えています。


紙のデザインができる人はWebでも強い

──手段である技術は変わってしまうから、目的の方が大事なんですね。

Webデザインだけをやっていると、既存のWebデザインから抜け出しにくいという面もあります。技術の進化がトレンドになっているので、みんな同じようなデザインになってしまうのも仕方がないとは思うのですが、そもそもデザインってそういうことじゃないと思うんですよね。

むしろエディトリアルやグラフィックデザインのような紙のデザインをしっかり勉強してきた人がWebもできると強みがあると思います。Webは制限が多いから、印刷デザインのように自由にできたレイアウトを諦めてしまう。積み木のようなレイアウトがテンプレ化されていて便利な反面、そういった自由さは消えてしまいます。技術が進んだはずなのに、デザイン的には後退していると感じる退屈なサイトが多いのも事実です。

それを当たり前と受け止めず、紙のデザインをしてきた人はそういった細かいことに不満を持ちますよね。最近では、写真やテキストを重ねて見せるテクニックをよく見かけますが、これは印刷の世界では当たり前にできることですし。

紙のような印刷物には、匂いや手触りという視覚以外のメッセージがあって、その情報も含めて相手に伝えることができます。僕はそう言った感覚に強い憧れがあるので、それらをディスプレイの中に表現する方法はないか考えたりもします。結局は無理なのはわかっているのですが(笑)。逆にWebじゃないとできない技術にも惹かれます。ユーザーの行動によって表現を変えるなど、インタラクティブな表現は見ていて面白いですよね。

トレンドも重要ですが、そういった情報だけに惑わされず、自分が表現したいことをただ実現していけば良いと思います。

デザイナーであるなら、常に技術の前にある、何を誰に伝えたいかという目的に気づくことが大事じゃないでしょうか。


Webデザインは手段の一つ。本質的なことは別にある

──この先、Webデザインはどういう進化をするのでしょうか。

正直、僕はWebの技術の進化にはそこまで興味はないんです。もちろん仕事で用いる以上、無視するわけにはいきませんが。

これから先Webというものがどうなっていくのかを考えたとき、「インターネット」や「Web」といった言葉はもはや当たり前すぎて使われなくなっていくはずです。そう言った意味で、50年後にWebデザインは存在していないと思います。

Webデザイナーの募集をしておいてこう言うのは変ですが、Webデザインで一生食べていく、ということはもはや現実的ではないように思えます。少なくとも、Photoshopでデザインして、HTMLでコーディングして、CSSでスタイリングして、サーバーにアップして公開という流れはもはや時代遅れなのかもしれません。AIが進歩してコーディングどころかデザインも可能になるところにきているのに、そういったフローが永続すると考えるのは現実的ではないですよね。

結局Webデザインって、特定の情報を特定のデバイスで表現するための方法に過ぎないと思うんです。だから、そこに注力するよりデザインとは何なのか本質的なことを突き詰めた方がいいと思います。

言い換えるなら、Webデザイナーというより、「Webやテクノロジーに詳しいデザイナー」が必要になってくるでしょうね。


自分のやりたいことと仕事をお互いに活かしていきたい

──長谷川さんの今後の目標はありますか。

Webデザイナーという職業を選んだのは、自分の得意分野を活かして生きていけるという理由ですが、先ほども言ったようにWebだけに固執していこうとは思っていません。デザイナーとしてどう社会と関われるか、そう言ったことを前提に経験を積んでいったり、勉強をしていきたいと思っています。

個人的にはむしろ絵を描くとか造形をするとか、また、デザインにはあまり関係ないですが、古本屋開くとかバンド活動に興味があったりします。共通して言えるのは、自分のクリエイティビティを伸ばせる活動をしていきたいです。

プライベートでやりたいことと仕事を完全に切り分けちゃうと逆にしんどいと思います。もちろんそうしなきゃいけない時も多いですが、仕事がお金を稼ぐ手段だけになったら楽しめなくなるかもしれないし、せっかく頑張ったのに楽しめないのは損ですよね。

仕事をしている時間が人生の大半を占めるわけだから、プライベートが仕事に活かせて、仕事がプライベートに活かせるというのが理想の生き方ですね。

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