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未知なるベンチャー企業と学生の出会いの場「Add Venture!」潜入レポート

みなさんはじめまして、ライターの永松です!

いきなりですが・・・

みんなベンチャー企業のこと、どう思ってんの?

「ベンチャーって、ブラックなんじゃない…?」

「圧倒的成長! ってよく言うけど、具体的にどうなれるの?」

「企業のスピード感に自分の実力がついていけるか不安…」


うんうん、わかるわかる。就活で悩むところはみんな一緒。悩みを解決できる機会って、就活期間には意外に少なかったりしますもんね。

わたしは新卒で一般企業に入社したものの、ライターになりたい! という夢をあきらめきれず入社半年で転職。「安定」と称される一般企業から、「やりたいこと」のためにベンチャー企業へと舵を切り、リクパーグループの制作会社、リクパー・コミュニケーション・デザインに入社しました。

そんなわたしが、今回はリクルーティング・パートナーズが主催したキャリアイベント【ファーストキャリアの描き方2~Add Venture!~】に行ってきましたレポをお送りします!

*ファーストキャリアの描き方2~Add Venture!~って?

九州ベンチャー企業の経営者・気鋭の人事担当者と、学生がざっくばらんに対話するイベント。
少人数のトーク形式だから、小さな質問でもOK! 就職についてだけでなく、自分のことを理解するきっかけづくりの場です。

ここでは学生から投げられた質問に、各企業担当者さまがどんな受け答えをしたのかをお伝えしたいと思います。1社でも興味が湧いた企業を見つけたら、ぜひぜひインターンに行って、もっと会社のことを詳しく知ってくださいね!

【 安定感×ベンチャー 】             株式会社グランディーズ


「不動産って、ブラックだし、超キツイ!! ってイメージあるでしょ?うちは全然そんなことないから、安心して。新卒が今まで辞めたことがないって言ったら、信じてもらえるかな?(笑)

と、語るのは株式会社グランディーズの亀井さま。(写真中央男性)

不動産の建売販売をメイン事業に据え、なんと日本最短記録の創業から59ヶ月で上場! ベンチャーらしい、怒涛の成長を見せる企業です。


それだけ成長スピードが早いと、日々の業務も大変そう…

飛び込みとか、無理な営業とかあるのかも…?

でも、新卒が辞めたことがない!? それって、一体どういうことなの!?

学生も、前のめりで「どうしてホワイトなんですか?」と質問。

「気になるよね(笑)うちは、受ける仕事を絞ってる。営業にも「無理して営業しなくたっていい」と言ってるんです。気に入ってくれる人が買ってくれたらいい、というスタンスで営業をさせているのが大きいのかも。」

なんでも、「建売」の要素が、ホワイトさに影響しているみたい。

建売の場合は、物件を見て気に入った人に購入していただく。無理に、買って~!! とお願いする必要はないと言う。また、購入後のクレーム対応も他社に比べると少ないらしい。


「実際に物件を見て購入してもらうから、クレームもつけようがない。もし、営業がお客さまと揉めた時は、いくら積んでも物件を買い戻すし、いざとなったら弁護士もつけるよ。「君たちのことは俺が絶対に守るから!」って、常々言ってるよ。」

か、か、かっこいい~~~~!!!

これには会社を辞める人が少ないのも、たしかに頷ける。だから、辞めることを想定して大量の新卒を採用することもない。なるほど、少数採用でも業績が伸び続ける理由はここにあるのか。


しかし、安定しているが故の悩みがあるらしく・・・?

「社員には、毎月38時間分の固定残業代を出しています。これはだいたい1日2時間の残業代。でも、だいたいの社員は定時で帰っちゃう(笑)残業してないんです。だからと言って、残業代を減らそうというわけじゃないけどね・・・。仕事ができる人ほど短時間で仕事を終わらせて帰るような風潮がうちにはありますね。」

ベンチャー企業の経営者らしい、密かな悩み(笑)

こんな裏話が聞けるのも、こうした少数の対話だから。学校の企業説明会では、ここまで細かな話は聞けないのではないでしょうか。正直、わたしが就活していた時はこんな話を企業の方から聞いたことはなかったです。しかも、これを社長が語るんですもんね。ここは、激レアさんを連れてきたの撮影か!と突っ込んでしまいそうになりました!

【 社員の成長は、会社の進化だ 】        株式会社ホープ

自己紹介で、最近ヨガを始めたとおっしゃっていた、 人事課長の杉山さま。

なんと、就活生時代はアナウンサー志望だったそう! 最終的に局アナの道を蹴って、ホープに入社されたそうですが、憧れの職業よりも、ホープが彼女を惹きつけた魅力とは一体…?

「両方、自分のやりたいことでした。アナウンサーになることも、ホープに入る道も。だから、最後は直感で決めちゃいました(笑)でも、アルバイトや新しい経験を通して、社会人になっても成長したいって思ったんです。そうしたら、ホープにいくしかないなって。何をやるかよりも、誰とどういう姿勢で働けるかを重視した結果ですね。」そう語る杉山さまの目には、確かな自信が宿っておられました。

アナウンサーという仕事よりも、ホープではたらく人びとの姿勢に共感し、その中で自分がどのように成長し、輝けるのかを重視した。それが、大手の安定企業よりも、ベンチャー企業という道を選んだ理由。

この言葉こそ悩める学生たちが、本当に聞きたかった言葉なのではないのかな、と思いました。きっとこの話で、ホープの魅力に引き込まれてしまった学生も多かったのではないでしょうか。

紹介が遅れましたが、株式会社ホープは自治体のコンサルティングを行う企業。財政難など様々な課題を抱える自治体に対して、広告・メディア・エネルギーなど多岐にわたるリソースを駆使した価値提供を行っています。


また、同席していただいた平木さまは、クリエイティブ部部長と人事部部長の2つの顔を持つ男!
前職では有名な自動車販売会社の広告デザインをされていたのだとか。

「前職で勤めていた10年間、クライアントからお礼を言われたのは一度きり。車を買いに来るお客さまの反応を聞いたことは、一度もありませんでした。でも、ホープに入ってからは、自治体の方々や市民の方から「めっちゃいい!ありがとうございます!」って、直接お礼を言っていただける。これが本当に嬉しい。しかも、エンドユーザーの声が聞けることで、次回のお仕事にその意見を反映させることができる。ホープでは、自分が変えるべきだと思ったことを、すぐさま実行できるのが楽しいんですね。」

また、この話題に際して、杉山さまも「今あることを常識と思うな、って会社をつくる側に立って実感しました。わたしが入社3年目でその年の新卒採用の責任者を任せてもらったことも、自分なりの変化のチャンスを与えてくれる環境があるからなんです。」と語ってくださいました。

ホープに限らず、ベンチャー企業の風土としては、一人ひとりが会社を構成している一員だという認識がすごく強い。自分の代わりは、誰もいない。そんな風に考え、行動しているからこそ、事業内容も社内案件もどんどん魅力的なものになっていくのですね。

【 人間にしかできないことを、これからも 】   株式会社KIZUNA

続いては、企業の通販事業支援を行う株式会社KIZUNAの土井本さま。
コールセンターや、物流データ管理、Web広告などの代行業務を行なっているのだそうです。土井本さま自身は現在、KIZUNAの取締役副社長兼CSOという責務を果たしながら、他上場企業の事業に関わるという、二足のわらじを両立させていらっしゃいます。
プログラミングスキルを独学で磨いたほど勉強熱心な一面もあるようで、最近は産業カウンセラーの資格も取得したとの言葉には学生も驚いていました。

うわべだけの「就活」に留まらない、素直な質問も

土井本さまのブースでは理系の学生から、こんな質問が飛び出しました。

HTMLを独学で習得しながら、大学では情報系やAIなどを学んでいます。今後社会に出た自分が、このスキルを武器にしていくためにはどう勉強をしていくべきだと思いますか?」

あくまでもこのイベントは、ベンチャー企業に入社するための会ではなく、自分の将来のためになる言葉を得る場でもあったのだと実感。少ない時間を有効に活用している学生、目がきらきらしていてかっこいい! 過去の自分に爪の垢煎じて飲ませたい!

「AIを入り口にしたプログラミングを学ぶことはすごくいいと思います!僕らがプログラミングを学んでいた頃は、いわばインターネット黎明期。今はWebのサービスが膨大にあるでしょ。その中でAIという切り口からWebに関われるのは、ものすごい強みだと僕は思います。」

「一方で、AIにはできないことだってある。最近、心理学を学んでいるのも、AIに対抗するために、もっと人間のことを知りたかったからですね。産業カウンセラーという資格を取得した時、人の話に耳を傾ける「傾聴」という行為について学んだんです。これはきっと、生身の人間にしかできないこと。だからこそ、僕は人と人とのコミュニケーションの領域を極めていきたい。実際に事業として行なっている、企業のコールセンター代行業がその例。人と対話して、何かを行うこと、これは今後より求められるスキルだと思いますよ。」

今後ますます発展するであろうAIやWebの話に、全員くぎづけ。みんなお菓子を取る手が止まっちゃってました。

Webが一般的に広まってきた時期から、その最前線で学ぶことをやめなかった。そんな土井本さんが言うからこそ、学び続けることの大切さを切に感じます。こうやって社会人になってからも常に時代の先で「今後求められるもの」を敏感に感じ取っていくべきなのですね。これまた、企業説明会では聞くことができない、未来のわたしたちの働き方に深く関わるお話でした。

【 義と情に熱い、野武士集団! 】        リクルーティング・パートナーズ株式会社

多数のメディアを駆使することで、人材領域の課題解決を目指すリクルーティング・パートナーズ、通称リクパー。企業と人とのマッチング、採用課題の解決など、その領域は多岐にわたります。

今回はWANTEDLYでもおなじみ、鮎川マネジャーが登壇。

リクパーは、一人ひとりの自己実現のための場所。
実力問わず、手を挙げればどんなことにもチャレンジができるのが魅力です。最近では、重要な柱事業となるWebサービス開発を未経験エンジニアに任せるなど、失敗を恐れずチャレンジする人を応援する風土があります。

すべての”人材領域”における課題解決を掲げるリクパーには、学生から容赦のない、こんな質問が。

学生「とある統計で、今在籍している会社に満足していると答えた人が6%、残りの94%が現状に不満があると答えたというデータを見ました。残りの94%の人が満足するためには会社としてどう動かなければいけないと思いますか?


鮎川「え・・・自分の働く場所は、自分で変えたらいいやん・・・」

みんな「(たしかに・・・・・・・)」

何もしてくれん! って会社のせいにしてるんじゃない? 自分がその6%の中に入るための努力を惜しんでると思います。誰かが楽して、誰かがしんどい思いをする、って少人数の集団ではいつか成り立たなくなっていく。全員が今いる環境に満足するためには、全員が改善のために動かなければいけない。誰もが他責にせず、当事者意識を持って行動すること。そうすれば、大きな波が押し寄せて来てもへこたれない企業になると思うんだよね。」


「これはよく社内で話されている例なんだけど。オフィスにゴミが落ちていた時、見て見ぬ振りをする人がいます。でも、自宅ならどうでしょう? 拾ってゴミ箱に捨てますよね。「誰かがやってくれるからいいや」って考えていたら、組織はいつか破綻します。当事者意識を持つための特効薬はありません。だから、掃除という小さなことであっても、当事者意識を大切にしなきゃいけない。」

ここ数年で社員数が100人を超えたリクパー。人数が増えれば増えるほど「当事者意識」を持って行動することは難しくなるように感じます。「誰かがやってくれる」のではなく、「自分がやる」。自分が志望して入った会社で、仕事に満足していないなんてもったいないし、失礼ですもんね。つねに自分の行動に責任を持って、行動したいものです。


続いてはこんな質問。「どんな人がリクパーに向いてますか?」

不安定を楽しめる人。明日、今日の決定したことが覆ることだってあるし、今日決めたことがすぐに動き出すことだってある。胃が痛くても、その不安定な道を楽しんで歩ける人は向いていると思いますね。突出した経験がなくてもいいんじゃない? 僕も、マネジメントが得意だからマネジャーをしているわけじゃない。日々試行錯誤ですよ。
一方で、「なんで教えてくれないの?」ってスタンスの人は合わない。自分から求めることを含めて、不安定な状況を楽しめる人が向いていると思います。リーダーのポジションにつく人は、誰よりも決断する機会が多い。それも、経験してみないと難しさは分からないからね…」

少人数の時に全員で共有していた熱量を、100人規模の組織になっても保たせることは、きっと簡単ではない。だからこそ、一人ひとりが会社を構成する一部という意識を持って、行動することが求められる。
ホープの杉山さまのお話もこれに繋がっていると思います。



【 まとめ 】

これほどまでに学生と企業の距離が近い、トークイベントってそうそうないんじゃないかな? と、終始思うばかりでした。
学校の会社説明会では「福利厚生は?」「働きやすさは?」といった、ライトな質問しか出てこないですからね。企業さんも、用意してきた言葉じゃないから、より説得力があると思うし。

みなさんにも、東京や大阪にこだわらずとも、九州にもおもしろいことをやっている人たちが大勢いるんだ! ということを知っていただけるきっかけになれば幸いです。

これを読んで、ベンチャー企業のインターンに参加するもよし。次回のリクパーのイベントに参加するもよし。

あなたが未知の世界へ一歩踏み出す、その後押しになればと思います! またね!

追伸:イベントご報告動画もできましたので、よかったらご覧ください!

リクルーティング・パートナーズ株式会社では一緒に働く仲間を募集しています
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