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異常値を生み出す力

データ分析では「異常値」から新しいインサイトがうまれることがあると聞きます。

深掘りすることで顕在化していない新しい評価要素が生まれ、ニッチなニーズが分かる場合もありますし、そこから新しい評価軸が生まれ評価のパラダイムが変わる可能性もあるからでしょう。

しかしながら、会社組織は「異常値」を嫌う傾向にあります。ルールを作って、同じツールを使って、効率的に仕事を進める。つまりは仕事の濃度や流れを均一化することでワークフローを安定化させることを是とするのが日本企業的なのかもしれません。(そのような組織に属した経験がないので聞きかじりの知識からですが・・・)

そのような組織では、現状の課題を探し、解決していくインテグレーションは非常に上手くいくでしょうが、イノベーションは生まれづらい状況だと思います。
オープンイノベーションが流行する理由も、均質化した組織内の人間が、異常値とも云える外部のベンチャー企業を新しいパラダイム変換のために用いるという手法だといえるでしょう。

しかしながら、多くのベンチャー起業家も起業の経典のような本を読み徐々に均質化し始めている昨今、いずれオープンイノベーションの取り組みも意外性が少なく、均質化していく未来は予測できます。

そのような未来において、新たなイノベーションを生み出す「異常値」として社会が期待をかけ続ける存在は何になるのだろうか?

弊社は、「アーティスト・表現者」こそ、いつの時代もイノベーションを起こす「異常値」の存在でないかと思います。

美術系・芸術系大学は他の大学と比べると志願者も減り、就職率も厳しいようです。美術系・芸術系大学を卒業しても、自由に表現活動で暮らせる人は一握り、表現活動か会社勤務かという二択を迫られ表現活動を断念する人が多いのが実情のようです。

弊社は将来のイノベーションを起こす種であるこのような若い才能を支援して、尊敬してもらえるような社会作りを行いたいと思っています。

均質化した業務は簡単にコンピュータに乗り換えられるこの時代だからこそ、新しいIT社会の中で「異常値」を作り続けられるかが、人間らしい社会を持続可能にできるかの大切な要因であると弊社は考えています。

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